SoftBankの海外パケット定額

これまで海外ローミングサービスの充実度でドコモに劣っていたSoftBankがやりました。
7/21から海外ローミング時のパケット定額制を提供開始するそうです。
恐らくiPhoneを海外へ持って行き、国内と同じ感覚でローミングパケットを利用してパケ死、というのが多い、というのと、それが怖くて海外ではデータローミングOFFで使っている人にも国内同様iPhoneのフル機能を使ってもらいたい(SoftBankにとっては収入増になる)、というのが理由でしょうね。
私のように海外ではSIMロックフリー端末+現地プリペイドSIMという組み合わせを普通に使っている人には恩恵が少ないかも知れませんが、そのような人であっても韓国(プリペイドSIM/携帯を簡単に入手できない)や中国(中国政府のネット検閲を回避できる=Twitterが使える)へ行く際には重宝します。
詳細は


http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1006/28/news055.html
(ITMedia)
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2010/20100628_02/index.html
(SoftBankのプレスリリース)


を参照してください。


ドコモは既に同様のサービスを提供していますが、それと比較して


完全定額である:ドコモは「準定額」であり、準定額上限を超えると従量課金。
ガラケーWeb(Y!ケータイ)/ガラケーメール(S!メール/MMS)も定額:ドコモはiモードパケット通信は適用外。
定額対応国が多い:ドコモはオセアニア(オーストラリア、NZ)に対応キャリアがない。


といったところが優れています。
とは言えドコモとはサービスの性格が少し違いますから、単純な優劣付けはできませんが。
例えばドコモはPC/スマートフォン向けのサービスであることもありPC向けパケット通信でも適用されますが、SoftBankは適用外。
とは言えこれはSIMロックフリー端末でOpen接続/笑顔世界アクセスポイントを使えばいい話でしょうが(あくまで自己責任で)。


定額対応キャリアリストを見てみると、さすがは元Vodafone、と言わずにはいられません。
ヨーロッパ、オセアニアの対応キャリアのほぼ全てがVodafone系キャリアとなっています。
ちなみにアジアはBridge Alliance加盟キャリアが多いです。
(台湾Taiwan Mobile、香港CSL、タイAIS、シンガポールSingTelなど)
サービス開始時点でいきなりこれだけの対応キャリアを揃え、しかも完全定額制。
SoftBankの力の入りようが感じられます。


となると先行するドコモがどう出るかが気になります。
ライバル社が「完全定額」を謳っている以上、「準定額」では勝負になりませんから、それには対抗してくるものと思われます。
後は対応国/キャリアをもう少し増やして欲しいところ。
特にオセアニアに対応キャリアがない、というのは最大の欠点と言えるところなので、そこはどうにかしてもらいたいですね。
オーストラリアに関してはどうしてTelstraと提携できないのか、と思ってしまいます。
Telstraはかつてiモードサービスを行っていた、ということもありドコモとはつながりがあるはずですが。


ということでドコモの動向に注目したいところです。