飯田線乗りつぶしの旅(5)

昨晩飯田線乗りつぶしの旅を終えて帰宅。
「7時間近く列車に乗り続けなので、ケツが痛くなるよ」といった話を飯田線乗りつぶし
したことがある「鉄」な職場の同僚から聞いていたのですが、そんなことはまったくなし。
インドネシアスラウェシ島縦断とか、中国の硬座列車に24時間以上乗り続けといった旅を
経験している私にとってはチョロいものでした。

行きの中央西線(塩尻→金山)、帰りの飯田線(豊橋→岡谷)のGPSログGoogle Earthで表示。
飯田線GPSログはログ取りをスタートさせ忘れたため豊橋駅を出て5分程経ってからのもの。


飯田線の感想ですが、なかなか変化に富んでいておもしろかったですね。
特に豊橋/天竜峡間の奥三河から天竜川を遡って伊那谷へと向かう区間がすばらしい。
よくもこんなところに線路を通したものだ、と感心します。
沿線には水力発電所が点在し、かつては日本の電力開発を支えた動脈であったことが伺えます。
逆に天竜峡/岡谷間は夜だったのと、ずっと列車に乗っていて飽きてきたせいもあり、ちょっと
ダレた感じがしました。
昼間に列車に乗れば南アルプスを望みながらの旅が楽しめたのですが。


ここで写真をいくつか

新城駅にて。
豊橋から天竜峡辺りまででは桜が咲いていました。

浜松市天竜区内、飯田線沿線の風景。

中井侍駅下の急斜面に広がる茶畑。
こんなところに茶畑と駅があることには驚き。
しかしここよりもすごいのが田本駅で、何とトンネルに挟まれた断崖絶壁にある。
車ではアクセスできないし、一体どうしてこんなところに駅があるのかは謎。

日没間近の南アルプス


今回の旅では敢えてデジカメは持って行かず、Nokia N82のカメラで全ての写真を撮影しました。
カールツァイスレンズ採用の500万画素カメラを搭載していますが、携帯電話向けのCMOSセンサー
を使用しているため画質はそれなり。
しかしそれでも携帯電話のカメラとしては優秀。
等倍で見ると受像素子の限界が見えてしまいますが、50%程度まで縮小すれば十分見られる画質
を確保していますし、メール添付やブログに載せる分にはまったく問題なし。
とは言え動作感もデジカメ並み、とはいかず動作レスポンスといった面ではデジカメに大きく
劣ります。
AF動作は遅いし(ただ精度は悪くない)、シャッタータイムラグも大きい。
しかしそれでもいつも持ち歩く携帯にこれだけのカメラが搭載されていることは、シャッター
チャンスを逃がすことがない、という点からは評価すべきでしょう。
日本の「お子様向け」ケータイとは違ってシャッター音を消せるのも注目すべきポイント。
(ただし撮影時に赤いLEDが点灯)


そして携帯電話のカメラならではの機能と言えるのがGPSと連動し撮影した画像のExifデータに
GPS情報(ジオタグ)を書き込めること。
GPS搭載のノキア携帯であれば、ノキアがベータ版として公開しているLocation Taggerという
ソフトを使えばこれが可能になります。
http://www.nokia.com/betalabs/locationtagger
このソフトを起動した状態で内蔵カメラで撮影すると、GPSが作動して位置情報を取得し、
そのデータをExif情報に書き込んでくれます。
そしてその画像ファイルをジオタグに対応した画像ビューア(IrfanViewなど)で開くと、
Google Earth上で撮影場所を表示できます。
GPSのログと重ね合わせると自分の旅したルートと道中に撮った写真の撮影場所を並べて表示
でき、旅程の確認に便利です。
ちなみに昨日の道中からのエントリと、今日のエントリに使った写真には全てジオタグ
書き込んであるので、ダウンロードすればGoogle Earth上に撮影場所を表示できます。


天竜峡→岡谷間が夕方から夜の移動だったし、また豊橋/天竜峡間を旅してみたいので、飯田線
乗りつぶしは機会があればもう一度やってみたいですね。
今度は飯田線で南に下り、豊橋から東海道線を東に、そして身延線乗りつぶしてから中央東線
で帰ってくる、というルートで旅したいな、と思っています。
今度の夏の青春18きっぷシーズンが楽しみです。