あの端末

昨日のエントリに書いた「あの端末」はこれ

SoftBank X01HT(HTC Hermes)です。
もちろんSIMロック解除済で、xda-DevelopersにアップされていたWindows Mobile 6ROMを
焼いています。
しかしNokia E61にその座を追われ、今ではほとんど使っていません。
思えば短い命だった。
どうしてこれがFOMAプラスエリアに関する問題の検証端末なのかというと、発売当初珍しかった
(今でも十分珍しいですが)W-CDMAクアッドバンド(800/850/1900/2100MHz)対応端末だから。
W-CDMA800MHzに対応するので、FOMAプラスエリアでも問題なく使えます。
まぁこの端末はドコモからもhtc zという名前で発売されていましたから(基本的に法人向け
でしたが)、W-CDMA800MHzに対応するのも当然といえるでしょう。


そしてX01HTは端末の設定を変更することで利用できる周波数バンドを変更することができます。

このように周波数バンドの設定は使用されている周波数を自動で設定するAUTOの他に


1:GSM900/1800+W-CDMA2100(ヨーロッパ、アジア、オセアニア向け)
2:GSM850/1900+W-CDMA850/1900(北米向け)
3:W-CDMA800/2100(日本向け)


の3つの手動設定が用意されています。
甲斐大和駅では3の設定にしているとドコモの電波を受信でき、1に切り替えると圏外に
なります。
それでは設定2ではどうなのか、ということを調べればこの問題の結論が出ます。
アンテナマークが立てばW-CDMA850MHz対応端末でFOMAプラスエリアの電波を受信でき、
圏外になれば受信できない、ということになります。
この設定だと通常のFOMAの電波は受信できませんから、微弱な通常FOMAの電波の影響を
受けることなく、結果がはっきりします。


ちなみに甲斐大和駅X01HTでドコモの電波を受信させるとこの通り

電波受信感度が低いX01HTとしては珍しく、アンテナマークがフルに立ちます。
昨日のエントリのNokia E51と比較すると違いは明らか。
当然のことながらドコモFOMA端末でも同様です。


本当のことを言えば周辺の通常FOMA基地局からの影響がなく、隔絶されたFOMAプラスエリア
で検証できるのが一番ですが、そういったところはなかなかないでしょうから、難しいでしょうね。
そのような場所として個人的に思いつくのは小笠原諸島(父島/母島)と立山黒部アルペン
ルートの標高最高地点である室堂。
しかしどちらも行き辛いところ。
後者は行ったことがあるのですがねーー。
それにしても行ってみたいなぁ、小笠原。
しかしあまりにも遠すぎる。