E51(TH)をファラン化してみましたが

バンコク行きが決まった、ということで久々にNokia E51を引っ張り出してみました。
理由はタイの携帯キャリアTrue Moveが最近開始した3Gサービスで利用される周波数が「850Mhz」だから。
E51はW-CDMA/HSDPA850/2100Mhzデュアルバンド対応ですから、このサービスが利用できる、というわけです。


しかしE51には一つ問題が。
それは利用するキャリアを手動設定する際に出てくるキャリア選択画面にGSMと3Gどちらのネットワークなのか、という表示が出ない、というもの。

左がE51、右がN80で、台湾で手動ネットワーク検索をかけてみた時の画面。
N80では3GとGSM(アンテナマーク)のアイコンで3G/GSMの区別がつくようになっていますが、E51にはこのアイコン表示がなく、区別がつかない。
E90(インドネシア版)や、同じSymbian S60 3rd FP1端末であるN82(UK版)は上のN80同様アイコンで区別がつくようになっているので、もしかするとGSMしか利用されていない(発売当時)タイ版だからこのような仕様になっていて、3Gが利用できる国のファームウエアだとアイコンが出るようになるのかも、と思いファラン(欧米人:タイ語)化してみることにしました。
つまりファームウエアをヨーロッパ版に書き換える、ということです。

プロダクトコードををUK仕様(Euro1)に書き換えて…

その上でファームウエア更新をかけます。
すると晴れてタイ人E51がファランになるわけです。
しかし上記の問題は解決せず、やはり3G/GSMの区別がつかない。
それにしてもどうしてE51だけこのような仕様になっているのかが謎です。


というわけで結局E51はタイ人に戻してしまいました。
しかしファラン化前にバックアップしておいたリカバリーイメージからシステムをリストアすると、一部のソフトがインストールされていない状態になってしまい、再インストール/設定するハメに。
そう言えばE90のファームウエアアップデート時にも同じ症状が出ました。
Allfiles化やセルフ署名が問題なのかも知れませんが、これだとシステムバックアップの意味がない。
端末上の機能(「Memory Card」内のメニューにある)でバックアップするのではなく、PC Suiteを使ってバックアップ/リストアした方がいいのかなぁ。
それよりもN82のようにファームウエアアップデートしても内蔵メモリーの内容が消去されない(=ファームウエアアップデート時に自動でバックアップ/レストアされる)仕様になればいいのにな、と思います。