SanDiskの高速MicroSDHCカードを購入

Galaxy Note GT-N7000には32GBのMicroSDHCカードを挿して使いたいと思ってはいたものの、タイミング悪く様々な出費が嵩んだことですぐには購入できなかったので、暫定的に手持ちの16GBカードを挿して使っていました。
その間にネットで安いMicroSDHCカードを探していたところ、SanDiskの高速MicroSDHCカード(SanDisk Mobile Ultra、UHS-I/Class 10対応)の並行輸入品がかなり安く売られているのを発見。
32GBでも3,000円を切る価格で、PCパーツショップ等で売られているKingMax、Silicon Power、ADataといった格安メーカーのClass 10の32GB MicroSDHCカードよりも500円程高いだけなのでコストパフォーマンスが非常に高い、ということでこれを購入することに決定。
先日ようやくGalaxy Noteの代金の引き落としが済んだので、そのタイミングで注文を入れました。

ドロイドくん(英語では"Android robot"というそうだ)のイラストが描かれていたり、"Ideal for Android smartphones and tablets"といった記述があったりとAndroid端末での利用を強く意識したパッケージです。


Galaxy Noteで使う前にPCでベンチマークを取ってみましたが、その結果には本当びっくり。

読み込み速度及びシーケンシャル書き込み速度は他の高速タイプ(Class 10)のメモリーカードとさほど変わらず(シーケンシャル書き込みはむしろ遅いぐらい)特筆することはありませんが、注目すべきはそのランダム書き込み速度。
シーケンシャルと512KBランダムとの差がほとんどなく、4KBランダムは同じスピードクラス(Class 10)の格安カードに比べると100倍以上、以前エントリしたSLCフラッシュメモリーチップを搭載した高速タイプSDカードと比べても10倍程の速度を記録。

当初Galaxy Noteに挿していた16GB MicroSDHCカード(KingMax製Class 10)のベンチ結果。
ランダム書き込み速度の差は一目瞭然です。
このように非常にハイスペックなMicroSDHCカードで、スマホでの利用はオーバースペックと言える程。
それでいながら価格は2,749円(by 上海問屋)だったので、本当コストパフォーマンス抜群、というしかありません。


しかし古いand/or安いカードリーダーではその性能をフルに発揮できない、というのが欠点。

以前から何度か登場している105円SDHCカードリーダー(初登場時のエントリはこちら)を利用した際のベンチ結果。
シーケンシャル書き込み速度が通常の半分以下と大幅に低下しています。
そしてこういったカードリーダーに挿して使うとカードリーダーを接続したPCの動作が不安定になることがある(突然カードリーダーを認識しなくなったり、エクスプローラが落ちたりする)のも難です。
それ故最初「カードリーダーが壊れた?」と思いましたが、PCを再起動後他のSDHCカードを挿して接続すると問題なく利用できたので、この問題は恐らくカードリーダーとの相性によるものでしょう。
もしかすると高速ランダム書き込みを可能とするSanDisk独自の技術が悪さをしているのかも知れません。
そのため105円SDHCカードリーダーでの利用は禁止にしました。


このSanDisk Mobile Ultra MicroSDHCカード、利用するカードリーダーを選ぶ(比較的新しいもの、できればUHS-I対応を謳うものがベター)という点はちょっと残念ですが、その性能には非の付け所がなく、そういうこともあり近日中にもう一枚購入することを決定。
他社のClass 10 MicroSDHCカードに比べてはるかに高い性能を持ちながら、価格はそれ程高くないのですから、これ以外の選択肢はない、といっても過言ではないですからね。


それにしてもこのSanDisk Mobile Ultra MicroSDHCカード、並行輸入品と日本国内品との価格差が非常に大きいのは本当いただけません。
日本国内品は海外では旧バージョンとなるUHS-I/Class 6対応であるにもかかわらず価格は並行輸入品の2〜3倍(カメラのキタムラで5,800円、天神ビックで9,000円程でした)もします。
日本国内品にはSanDiskの永久保証が付く(並行輸入品は発売元の初期不良保証のみ)とはいえ、これだけの価格差は到底許容できるものではなく、SanDiskの日本法人はどれだけ暴利を貪ってるんだよ!! と思ってしまいます。
ちなみに私が購入したのと同一品の海外での販売価格をちょっと調べてみると


Amazon USA:US$28.87(約2,300円)
EXPANSYS UK:GBP24.99(約3,150円:VAT20%込み)
Amazon Germany:EUR21.99(約2,250円:VATに関しては不明-ドイツ語読めないし)


で、日本だけが突出して高い。
日本国内市場では東芝パナソニックといった国内メーカー品がかなり割高なので、それに合わせた価格設定(=海外市場での価格からすると非常に高い)でも売れる、とSanDiskが考えているのが理由でしょう。
しかしかなり穿った見方をすればこれ程ハイスペックな製品が海外と同じぐらいの価格(4,000円以下)で発売されると競合他社は価格、スペック共に太刀打ちできないためSanDiskに安売りしないよう圧力をかけている、もしくはSanDiskが競合他社とカルテルを結んで「高値安定」にしているのでは、とも思ってしまいます。
まぁこういったことは違法行為ですから、当然違うでしょうが…

元々使っていたMicroSDHCカードからデータをコピーし、Galaxy Note GT-N7000に挿したところ。
空き容量にはまだまだ余裕があるのでもっと動画や自炊ファイルを詰めこむことができますし、旅行時のデジカメ画像のバックアップストレージとしての利用にも十分ですね。
上にも書いたようにスマホでの利用にはオーバースペックとも言える性能を持ちますが、それがApp2SDで外部メモリーへ移動させたアプリの動作を高速化させるメリットをもたらすので、App2SDを多用せざるを得ないアプリインストール領域容量が少ない端末のユーザーには特にお勧めです。
追加購入する際にアプリインストール領域容量が少ないXperia rayで使うために16GBも一緒に購入し、Link2SDを使ってアプリインストール領域容量を増やすのもいいな、と思っているところです。