三たびGalaxy S IIをICSへアップデートしてみた(追記あり)


これまで2度ICSへのアップデートを行ない、その度に何らかの不具合を発見して結局Gingerbreadに戻している私のGalaxy S II GT-I9100。
しかしGalaxy Note GT-N7000でICSの便利さを享受していることもあり今更Gingerbreadを使い続けるというのも… ということでやはりICSにアップデートしたい。
とは言えストックROMでのアップデートでは2度挫折しているので、やはりカスタムROMかな、ということでまずは情報収集。
FOMAプラス対応が消えたり、ServiceMode(*#0011#)が利用できなくなると困るので、まずはそのような心配のないストックROMベースのものから選ぶことに。
便利なことにXDAにGalaxy S II GT-I9100向けカスタムROMをリストアップしたスレッドがあり、その中から今回選んだのはNeatROM Lite 3.5(Android 4.0.4 XWLPYベース)。
ダウンロードしたZIPファイルを内蔵メモリーにコピーし、CWMで起動してそこからインストール。
NO WIPE(ROM焼き時にデータが初期化されない)のROMなので、ROM焼き前にインストールされていたアプリや設定が引き継がれるため即利用可能になりました。
その後別途ダウンロードしておいた各種カスタマイズを提供するAroma ModsのZIPファイルもCWMからインストールし、ロック画面の置き換えなどを行ないました。

NeatROM Liteインストール後の端末情報画面。

このようにServiceModeの利用ができますし、FOMAプラス対応も問題なし。
このへんはやはりストックROMベースだけのことはあります。

Aroma Modsでロック画面をICS標準(=Galaxy Nexusで使われているもの)に変更したことで、ロック画面から直接カメラを起動できるようになりました。
この機能はiPhone 4Sでその便利さを実感していますから、これは嬉しいところです。
ロック画面真ん中の鍵マークを右にフリックするとロック解除、左にフリックするとカメラ起動となります。
そしてサムスン標準ロック画面では利用できないLockscreen Calendarも利用可能。
ただしPlay Storeから直接インストールできず(「非対応端末」と言われる)、他の端末から(今回はXperia rayから)APKを抜き出してインストールする必要がありますし、表示されるカレンダーエントリが一行でスクロール表示されるため見にくい(それ故非対応なのでしょう)という欠点がありますが、利用できないよりはいいですね。

通知画面から各種設定を切り替えるトグルボタンの機能が強化され、全15種類から切り替える機能を選択して表示可能(一画面で表示できないものは左右にスクロールさせて表示)。
もちろん項目の並べ替えも可能で、私はこのようにフライトモードのON/OFFを一画面目に配置しました。
多くの端末でこの場所は画面自動回転のON/OFFになっていることが多いですが、私は画面自動回転OFFで固定しているので切り替えることはないため、フライトモードと入れ替えました。
というかフライトモードのON/OFFを通知画面のトグルで切り替えられる端末って意外と少ないですよね。
他にはテザリングなどもここからON/OFFできます。
カスタムROMですから当然最初からrootedですし、Deodexedですからプローヴちゃんパッチ当てもバッチファイルで可能。
とは言えパッチ当てなしでもドコモMVNO SIMの利用でもアンテナマーク表示は正常になされますし、パケット通信も問題なく可能ですから、パッチ当ては必須ではありません。
他にも便利な機能が多数で、これを一度使ったらもうストックROMへは戻れないな、と思うことしきりでした。


ではこれまでのICSへのアップデートで問題だった(そしてGingerbreadへ戻す原因となった)ところはどうでしょうか。
まずは画面表示密度(Display Density)の変更。

このようにDisplay Densityを200dpiへ変更できています(デフォルト値は240dpi)。
しかしLCD Density Modder Pro(有料アプリ)を使って変更したのではなく、build.propを直接編集して変更しました。
以前LCD Density Modder Proで変更して通常起動しなくなった際はなぜかCWMで起動しバックアップしておいたbuild.propへ書き戻しても起動せず、Nandroid Backupからリカバリーor再ROM焼きしか手がなくなったためです(build.propを直接編集して通常起動しなくなった際はバックアップから書き戻しで戻せた)。
そしてDisplay Density変更後のPlay Storeの不具合を修正するFixは適用後起動時にGoogle Talkがエラーを出す、という問題が発生しましたが、Google TalkGoogle+を無効化することで解決し、普通に使えるようになりました。
そしてスクリーンショット
Android 4.0.3へアップデートした際はICS標準の「電源+ボリュームDown同時押し」でスクリーンショットが撮れていましたが、なぜかAndroid 4.0.4ではこの操作ではスクリーンショットが撮れない。
それではとGalaxy Note/Galaxy S IIIのスクリーンショット撮影操作であるハンドスワイプ(手を立てた状態で画面全体をスキャンするように動かす)を試してみてもダメ。
スクリーンショット撮影機能が消えてしまったのか、それともスクリーンショット撮影操作が変わったのか。
そこで調べてみると実は後者で、いつの間にか操作方法が変わっていたのです。
新しいスクリーンショット撮影操作は「電源+ホームボタンを同時押しし、1秒程押しっぱなしにする」(つまりボリュームDownボタンがホームボタンに変わった)です。
情報元はこちら(この情報はカナダTelus向けの派生モデルGalaxy S II X向けのようですが、Galaxy S II GT-I9100でも有効でした)。
ちなみにGalaxy Note GT-N7000でも同じ操作でスクリーンショットが撮れ、これは恐らくAndroid 4.0.4搭載のサムスン端末共通の操作のようです。
Galaxy Noteは他にもハンドスワイプやSペンのボタンを押しながら画面をタップ&ホールドといった方法でもスクリーンショットが撮れますが、いずれもちょっとした問題があるので、これは嬉しいところですね。


というわけで以前のICSアップデートで問題だった点が全て解決し、ようやくドコモ音声SIMを運用する端末を「電波受信感度が低いのが致命的な」Xperia rayから移せそうです。
とは言え実はまだ解決していない問題が一つあるのですが、これは何とかなる目処がついたので、それが解決次第Galaxy S II GT-I9100を音声メイン端末にする予定です。


今回の件でストックROMベースのカスタムROMという選択肢はあり、ということが分かったので、Galaxy Note GT-N7000にも同じようなカスタムROMを導入しようか、と思っているところです。