先のドコモのnanoSIMに関するエントリの最後に書いたNexus 4。
Googleが今日発表した新しいNexusブランド(=Androidリファレンス端末)のスマートフォンです。
初代のNexus OneはHTC製、それ以降のNexus S、Galaxy Nexusはサムスン製でしたが、今回発表されたNexus 4はLG製。
Qualcommの最新クアッドコアCPUであるSnapdragon S4 Proを採用し、2GB RAM、4.7インチワイドWXGA(1280x768)IPS液晶ディスプレイ搭載と非常に高いスペックを持っています。
もちろん搭載するAndroidのバージョンは最新版である4.2(コードネームは4.1と同じJelly Bean：噂されていた"Key Lime Pie"ではなかったですね)となります。
しかし搭載するストレージは8GB/16GBの内蔵ストレージのみで、MicroSDカードスロットはなし(USBホスト/USB OTGにも非対応)、LTE非対応、といったところが欠点と言えますが、8GBストレージ搭載モデルがUS$299、16GBモデルがUS$349(アメリカ国内価格)と端末スペックを考えると非常にリーズナブルな価格となっているため、それとのトレードオフ、と考えれば納得はいきます。
とは言えストレージ容量の少なさは痛いので、32GBモデルが出て欲しいところです(Nexus 7同様後出しで出るかな?)。
Nexusブランドの端末はAndroidのリファレンス端末、ということでOSアップデートが真っ先に提供されますし、カスタムROMやroot化といったカスタマイズ手法に関する情報が豊富、ということもありいつかは欲しいと思っている端末です。
とか言いつつ今私が狙っている端末はGalaxy S Duos(1ShopMobileで扱いあり)だったりするのですが。
それ故日本でも発売されて欲しい、と思うものの、そのハードルは非常に高いこともあり、日本での発売の可能性はなさそうなのが残念。
まずLTE非対応というのがネックになりますし、当然のことながらガラケー機能(おさいふ、ワンセグ、防水、赤外線)には非対応ですから(ただしNFCには対応)、それだけで日本市場で受け入れられる可能性は非常に低いですからね。
そして以前ドコモからGalaxy Nexusが発売されたものの、ガラケー機能非対応、ということでさっぱり売れず、最後には投げ売り対象となってしまった、という過去(黒歴史?)があったこともあり、キャリア(=ドコモ)が扱う、ということもなさそうですし。
もしかするとMVNOキャリアが扱うかも知れませんが、そうなるとFOMAプラス対応がネックに。
Nexus 4はW-CDMAペンタバンド(850/900/AWS/1900/2100MHz)対応端末なので、FOMAプラス対応になる可能性はありますが、今年発売されたW-CDMA850MHz対応の海外端末で隠れFOMAプラス対応の端末はGalaxy Tab 7.7 GT-P6800のみで、スマホは一台もないこともあり期待薄。
残念ながらGalaxy Note II GT-N7100もFOMAプラス非対応、とのことですから(情報元はこちら：ちゃんとServiceModeで確認されているので、これで確定ですね)、まず間違いなく非対応でしょう。
ドコモに端末を提供しているLGの端末であることもあり、そういう意味でも可能性が低いでしょうし。
というかキャリアがどうの、MVNOがどうのといったことは無視してGoogleが直接売ればいいのに、と思ってしまいます。
携帯電話端末を販売できるのはキャリアのみで、回線と同時に提供しなければならない、といった法律があるわけではありませんからね。
とは言えこれはAppleにすらできなかったことですから(「ドコモ回線でiPhoneを使いたい」というユーザーが多いのであれば、ドコモがAppleに働きかけて直接SIMロックフリー版を売らせればいい話なのに、実際にはそうなっていない)、まず有り得ない話だろうなぁ。
しかしあのGoogleですから、何かやってくれそう、ということで少しだけ期待して待ってみることにしますか。
そしてFOMAプラス対応についても(これについては情報お待ちしています)。
