auとドコモのプラチナバンドLTE

ネタはあるにもかかわらず、また一月あまりも更新できなかったよ…
ということで残っているUQ Mobileネタを片付けることにします。


先月からau回線利用のMVNOサービスであるUQ Mobileを使い始めましたが、800MHz(Band 18)がメインバンドであることによるカバレッジの深さもあって利用可能エリアに関する不満はほとんどなく利用できています。
しかしドコモも都市部でも800MHz(Band 19)を使い始め、カバレッジの穴に対する対策を取ってきています。
比較対象となるau LTE回線を入手しましたから、久々にL-03EにSIMを挿して持ち歩き、両者の比較をしてみることにしました。


都市部では2100MHz(Band 1)シングルバンドでの運用であった以前はカバレッジの穴が多く、室内では3Gに落ちることがしばしばだったドコモのLTEでしたが、800/1500MHzによるサービスが追加されトライバンドでの運用になったこともあり(1800MHz(Band 3)は東名阪のみなので九州在住の私には関係ない)、以前は3Gに落ちてしまっていた場所であってもLTEでの接続を維持することが多くなりました。
これは嬉しい限りです。

UQ Mobileを導入するまでドコモの室内カバレッジの悪さに悩まされていた自称「電波暗室スーパー」店内でL-03EがLTEを掴み、アンテナ表示もフル点灯。
以前は3G接続に落ちてしまい、しかも電波強度もギリギリ、という状況でしたが…
同じ場所で3G端末(Xperia acro HD)だと電波強度がギリギリだったので、恐らく1500MHz(Band 21)を掴んでいると思われます。
しかし全般的に電波状況はあまりよくなく、電波強度は3G(恐らくFOMAプラス)と同じぐらいのことが多い。
同じ基地局から同じ周波数バンドで電波を送信していると思われますから、そうなってしまうのも当然でしょうが…
つまり3Gに落ちなくなっただけ、とも言えますから、ドコモには根本的な室内カバレッジの改善に力を入れて欲しいものです。
先日ドコモは最大通信速度225MbpsのLTE Advancedサービス(Premium 4G)を開始すると発表しましたが、私としては「ユーザー側のメリットが薄い最高通信速度競争はどうでもいいからどこでも安定して通信できる環境作りを優先しろ」と思わずにはいられません。
以前ドコモショップに用事があった際に室内カバレッジが弱い施設名を明示して改善要望を出してみましたが、全く改善なし…
そういう不満を持っているのは私だけ、ということなんでしょうね。


根本的な室内カバレッジの改善がなされていない、ということは福岡市総合図書館での電波状況の悪さも全く変わらない、ということになります。

au(右)はLTEを掴み電波強度も問題ないのに対しドコモ(左)は3Gに落ちた上に圏内ギリギリとその差は歴然。
というわけで少なくとも私の日常の行動範囲内ではドコモ VS auのプラチナバンドLTE対決はauの圧勝、という結果に。
auは800MHzがLTEのメインバンドであるのに対し、ドコモの800MHzは過疎地のエリア構築及び都市部のカバレッジの穴を埋める役割を担っている、という利用目的の違いからすれば当然、とも言えますが。
それにしても福岡市総合図書館の携帯電波事情の悪さは異常で、カバレッジの深さが自慢のau LTEですら館内で圏外になる場所がある、というのは…


しかしauよりもドコモの方が電波状態がいい場所も非常に少ないですが存在。

au(左)は圏内ギリギリであるにもかかわらずドコモ(右)はLTEを掴んだ状態でアンテナ表示はフル点灯。
普通は逆のケースが多いので意外でしたが、これまでこういうケースに出会ったのはここだけ。
ここ、近くにau基地局があるのにな…


とは言えトライバンド化によってドコモのカバレッジにそれなりの改善が見られたのであれば帰省時のネット環境の改善のためにわざわざau LTE回線を導入しなくてもよかったのでは、という気がします。
しかしこれに関しては実際に帰省してみないと分からないですから、GW辺りに帰省して試してみる必要がありそうです。