Galaxy Note 3をファクトリーリセット(追記あり)


Galaxy Note 3の日常的な使い方に「産経新聞を読む」を入れるのを忘れていたので追記しました。

近頃Galaxy Note 3(SM-N9005)の調子が悪く、それを解決しようとあれこれいじってみたものの解消せず、結局諦めて端末を初期化(ファクトリーリセット)することにしました。


私が今回Galaxy Note 3をファクトリーリセットすることを決意する原因となった問題はというと…
1:WiFiアクセスポイントの検索ができなくなった
WiFi設定を開いても周囲にあるWiFiアクセスポイントを検出できず、そこからWiFiアクセスポイントを選んで接続することができませんし、WiFi AnalyzerといったWiFiアクセスポイント検出アプリからもアクセスポイントが見えない。

いつも食料品の買い出しに行くショッピングセンター内でWiFi Analyzerを使ってWiFiアクセスポイントを検出してみたところ。
左がXperia UL、右がGalaxy Note 3ですが、前者は館内に設置されているWiFiアクセスポイントを検出できているにもかかわらず後者ではそれができず、WiFiアクセスポイントのリストは空。
この問題、WiFi接続設定をする上では困ることはないのですが、WiFiアクセスポイント検出アプリが利用できない、というのは困ります。
2:バッテリーが持たなくなった
1の問題は2ヶ月程前から出ていましたが、それに加え先月半ば頃からバッテリーの減りが異常に早くなってしまいました。
これまでは空き時間にTwitterのTLをチェックする、そしてTL内のリンクをChromeで開いて閲覧する、産経新聞を読む、といった使い方がメインで30%/日程度、利用頻度が低い日は20%/日程しかバッテリーを消費せず、充電は一日おきで十分だったのに、ある日突然大して使っていないのに夕方にはバッテリー残量が50%を切り、夜には20%台にまで落ち込んでしまい、当然毎日充電しないと使いものにならない状態になってしまいました。
Greenifyでバッテリーを浪費しているっぽいアプリを休止状態にしたり、不要なタスクを頻繁に落としたりしても効果がなく、1のWiFiアクセスポイントを検出できない問題以上に深刻。
他にもTaskerのプロファイルが誤動作するといった問題もあり、さすがに耐えられなくなってファクトリーリセットすることにしました。


事前に各種バックアップ(Titanium Backup、Nandroid Backupなど)を取るなどの準備をした上で端末設定からファクトリーリセット。
その後自宅のWiFiアクセスポイントに接続し、Googleアカウントを設定してGoogle Playから以前インストールしていたアプリを復元。
そしてそれによって復元されなかったアプリとその設定をTitanium Backupから復元し、システム設定をやり直すことでリセット後の復元が完了。
所要時間は2時間程でした。
当初はroot化や不要なプリインストールアプリの削除、deodex化などのカスタマイズをやり直さないといけない、と思っていたのですが(もちろん事前にその準備もしておいた)、ファクトリーリセット前に施していた要rootのカスタマイズが維持された状態だったためかなり楽ができました。
つまり端末設定からファクトリーリセットすると/dataディレクトリを初期化し、その上でシステム設定をリセットし、登録している各種アカウントデータをクリアする、という作業を行い、/systemディレクトリを初期化する、といったことはない、ということのようです。
よって/systemディレクトリ内のファイルを弄った状態が維持され、カスタマイズをやり直す手間が省けた、ということのようです。
カスタムROM焼き時に端末を初期化すると/systemディレクトリも初期化されるため、端末設定からファクトリーリセットしてもそれと同じだと勘違いしていたようです。


ファクトリーリセット後は上記の問題が解消して以前同様に動作するようになりました。
しかしアクションメモのデータが消えてしまったのが痛い。

ファクトリーリセット後アクションメモを起動してもメモは空っぽ。
当然ファクトリーリセット前にバックアップを取ろうとしてあれこれ調べてみましたが、結局その手段を見つけることできず、リセット後/storage/sdcard0/.ActionMemo内にあるアクションメモのデータを認識して以前の状態に戻る、ということもなし。
スクラップブッカーにはちゃんとデータのエクスポート/インポートのメニューがあり、ファクトリーリセット前にデータをエクスポートし、リセット後それをインポートすることでスクラップしたデータを復元することができるのですが…
とは言え手書きメモの内容は上記ディレクトリにPNG画像として保存されているため閲覧だけは可能なのでデータを完全に失った、というわけではないのが救いとはいえ、ファクトリーリセットすると元に戻すことができない、というのはいただけません。
あとTwitterの通知がちゃんとされない、といったマイナートラブルもありましたが、これは通知設定をOFF/ONすることで解決。
アクションメモの問題は痛かったですが、悩まされていた問題が全て解決したのでファクトリーリセットしてよかった、と感じています。
もっと早くやればよかったな…


このような問題が発生した原因は不明ですが(解決方法が分からなかったので当然ですが…)、個人的には以前インストールしたHuawei HiLinkが怪しいな、と思っています。
WiFi周りの問題が発生した時期とこのアプリをインストール/アンインストールした時期がほぼ一致しますし。
このアプリは以前エントリした通りインストールするとバッテリーを異常消費するようになる問題アプリですが、それだけでなくWiFi周りの設定まで壊し、アンインストールしても元に戻らないというとんでもない問題アプリなのかも知れません。
とは言え突然バッテリーがバカ減りする症状はそれとは関係なさそうですが…


そう言えば今回Googleアカウントと紐付けられた設定からアプリを復元する動作でちょっと気になることがあったので、最後にそれについて少し。
この機能、ファクトリーリセットした端末の再セットアップ/新しい端末の初期セットアップ時の手間が大幅に省けるので非常に便利ですが、いくつか不満なことが。
その端末にインストールされていた全てのアプリが復元されるわけではないですし、複数端末で同じGoogleアカウントを利用していると別の端末にインストールしているアプリが復元されることがあるのでイラつくことがあります(今回のファクトリーリセットでは後者はなかったですが…)。
そして今回は意図的に最新版に更新せず、旧バージョンを維持しているアプリが勝手に最新版にアップデートされ、その後Titanium Backupでの復元に失敗する(Android 4.2以降ではアプリの上書きバージョンダウンができないため)という症状が発生。
以前は維持していた旧バージョンで復元されていたのですが…
そのためTitanium Backupでの復元に失敗するアプリをアンインストールし、再度復元し直す、という手間がかかりました。
そしてGoogle PlayからCNN公式アプリを復元できなかったこと。
恐らくこれは日本では公開していないアプリだからかも知れませんが(私は以前要rootのゴニョゴニョをして導入)、こういったことも以前はなかったような気がします。
結局のところroot化している端末であればGoogle Playによるアプリの復元機能は使わず、事前にTitanium Backupでアプリと設定をバックアップし、それから復元した方がベター、と言えそうです。