先月リサイクルショップでIPoE対応WiFiルーターの中古が安く売られているのを見つけ購入しました。
以前ブックオフのジャンクコーナーで500円で売られているのを発見して購入し、その後自宅回線のルーターとして使っていたモデル(WSR-2533DHP)の後継機になります。
ファクトリーリセットしてからファームウェアを最新版に更新してセットアップし、その後旧ルーターと入れ替え。
ジャンク品ではないのでちゃんと動作しました(当たり前ですが)。
ところがWiFi接続に問題発生。
一部の端末でLAN内の通信(共有ドライブへのアクセスなど)は問題ないのにLAN外(インターネット)への通信ができなくなる事があるのです。
有線では全く問題ないですし、WiFi接続している全ての端末でこの症状が出るわけでもないのが厄介なところ。
WiFiアイコンにバツマークが表示され、インターネット接続なしと表示されたりしますし(端末はRakuten Mini)…
そのせいでOneSyncがエラーを吐きまくったりします(端末はOnePlus 5T)。
問題が出ている端末のWiFi設定をやり直してみたり、ルーターの設定をあれこれ見直してみても症状が消えず、既にファームウェアは最新にしてあるし、という事でお手上げ状態に。
そんな事もありIPoE接続を諦めて旧ルーターに戻そうかとも思った程。
実はこの時PPPoE接続でも問題ない通信速度が出ていたのでIPoEではなくPPPoE接続にしていたのですが、もしかして、と思いダメ元でIPoE接続に切り替えてみる事に。
すると症状が消え、それから3週間程が過ぎましたが問題なく使えています。
なぜPPPoE接続だとNGで、IPoE接続だと問題ないのかは謎ですが、とにかく問題が解決したのでこれ以上詮索しない事にします。
このようにWiFiは特定の環境、端末で問題を起こす、つまり相性のような症状が出る事がたまにあるのですが、世間一般でこの事がほとんど問題になっていないのはなぜなんでしょうか。
以前NECの802.11ac対応ルーターを使っていた際カスタムROM(NeatROM:懐かしい)を焼いたGalaxy S2だけWiFi接続が安定しない、というトラブルがありました。
この時はNeatROMのカーネルを変更する(Android OSのWiFi周りを司っているのはカーネルなので)事で直りましたが、こういった事を複数回経験している私としては「WiFiの相性」が存在する事を確信しているのですが、上記のように一般にはほとんど認識されておらず、全くと言っていい程問題になっていない。
「WiFi接続がおかしいのでメーカー修理、交換したが同じ症状が出る。もうこのメーカーのルーターは二度と買わない(怒)」といった話をたまに見聞きしますが、こういったトラブルの原因は「相性だから」の可能性が高い。
元からルーターと接続している端末との相性が悪ければいくら修理、交換したところで直ることはないですし、ルーターのファームウェア更新、接続している端末のOS更新などで直る可能性はありますが、メーカー側がその問題を認識していなければ修正される事がなく一生直らない、という事も十分有り得ます。
そしてWiFiの相性が認知されていないため、相性を考慮してWiFiルーターを選ぶ、という事が難しいのも問題。
まぁiPhoneやMacとの相性が悪く、接続トラブルを起こすようなWiFiルーターはさすがに問題になり、即それを修正するためのファームウェアアップデートが提供されるでしょうが、Android端末やWindows PCは機種数がそれこそ星の数程あるので(後者に至っては「自作機」もありますし)、相性問題からは逃げられないのが辛いところ。
WiFiの相性についての認知が進み、それについての記事がIT系情報サイト等で見られるようになり、この手の問題を解決するための情報が得やすくなって欲しいものです。
最後に余談ですが今回購入したWiFiルーターにIIJmioひかりのIPoE接続設定をしようとした際一つ悩んだ事がありました。
IIJmioひかりのIPoE接続はDS-Lite方式を使うのでルーターのIPv6接続設定で「transixを使用」を選択するわけですが、ゲートアドレスが分からない。
IIJのサイトを見てみてもそれについての記述は見つからないし、会員用ページにも、IPoEオプションを申し込んだ際の通知メールにもその記載がない。
仕方ないのでゲートアドレスを空欄のままにしてみたのですが、それでつながりました。
つまりゲートアドレスは自動設定されるのでユーザーが手動で設定する必要はない、という事になりますが、それについての情報をIIJが一切提供していないのはいただけません。
って言うかtransixのゲートアドレスを調べる方法ってあるんだろうか…
そのIPoE接続ですが、混み合う時間帯であってもちゃんと3ケタMbpsの通信速度が出ますし、今のところは速度低下する事もなく利用できています。
もちろんこの状況がいつまで続くかは分かりませんが…
そう言えば以前Raspberry Pi 4を使って構築したDS-Lite対応OpenWrtルーター、結局放置プレイで、実際にDS-Lite対応ルーターとしては使いませんでした。
という事でいい加減当初の目的に使わないといけませんね。