光回線転用への道(その1)

2年前に契約した自宅ネット回線の縛りが今年9月で終了、ということで「そろそろ乗り換えを検討しないと」と思っていたら、8月上旬にNTTから「縛りは今月で終了」というハガキが届きました。
以前NTTに問い合わせした時は「縛り終了月は2015年9月」と言っていたのに… と思いNTTに電話で確認を取ると「ハガキの通り縛り終了は8月」とのことなので、とりあえずその縛りを解除(=2年契約割引の解約)。
とは言え実は今年から提供開始されたISPがフレッツ回線+ネット接続を一括提供する光コラボレーションプラン(光コラボプラン)へ移行(転用)する場合はNTTの違約金はかからないのですが…
8月中に乗り換えする必要が出てきたことで急遽乗り換え先を見つけないといけなくなってしまいました。
本来なら8月中に乗り換え先を探して、9月に実際の乗り換えを実行、というつもりでいたのですが、それが崩れてしまったわけです。
あれこれ情報を集めて検討する時間もないので、乗り換え先はIIJmio SIMを契約しているユーザー向けの割引があり、老舗ISP、ということで通信品質にも期待が持てそう、ということで乗り換えの第一候補にしていたmioひかりにすることに。
ちょうどキャンペーンが行われていてIIJmio SIMを契約しているユーザー向けの割引が契約から24ヶ月間は150円増しになり、工事費等の諸費用も免除、ということで、コスト削減という点でも都合がいいですし。
光回線の転用には転用承諾番号(MNPにおける予約番号のようなもの)が必要なので、これを専用の電話番号(フリーダイヤル)に電話し取得。
最初Webから取得しようとしたものの、NTT西のサイトで何のアカウントでログインして手続きするのかが分からず諦めました。


NTTの契約縛り終了は8月、と分かりましたが、そう言えばISP(OCN)の縛りは? と思いまずは会員ページにログインして確認すると9月とのこと。
そして回線転用に関していくつが疑問点があったのでそれについて電話で問い合わせた際に改めて確認すると、これがとんでもないことになっていることが判明。
何と縛り終了月が9月と10月にまたがっていて、違約金をゼロにするには10月に解約しないといけない、ということになっていたのです。
ところが2年縛りのあるNTTの割引を解約してしまったので、9月以降はフレッツの利用料金が上がってしまう。
縛りを解除しなければよかった、と思ったのは言うまでもないですがもう遅い。
しかもISP料金は月途中の解約であっても日割にならず、月初めに解約してもその月分の料金が丸ごとかかってしまう、というおまけ付き。
結局のところ違約金や縛りを解除したことによる料金アップといった追加出費をゼロにして解約することは不可能、ということになります(回線転用の場合は上記の通りNTTの違約金はかからないので、追加出費をゼロにできる)。
まさかこれ程まで解約周りが面倒なことになっているとは思ってもいなかった。
携帯電話業界に負けず劣らず腐ってるわこの業界。
解約/転用における追加出費が不可避、ということであればそれを最小限に留めるにはどうすべきか、ということを考え、9月にISPを解約するよう転用手続きすればいい、という結論に達しました。
9月に解約すれば違約金は1200円で済み、8月に解約する場合の違約金9200円に比べれば大幅に安くなりますし、10月に解約する場合は違約金がはかからないものの縛り解除によりフレッツの利用料金がこれまでよりも高くなっていますし、ISP料金は解約しても日割にならないので10月分が丸ごとかかり、そしてそれは9月に解約する場合の違約金よりも高い(上記過去エントリに書いた通り、私はおまかせプランなる通常よりも高いプランに契約させられているので1630円)ため、9月にISPを解約するようにすれば追加出費は1200円+フレッツの縛りを解約して高くなった分の料金(これは日割)で済むことになります。
しかもこのおまかせプランは他プランへの変更が不可で、メールアドレスを維持するためなどの目的でプラン変更して契約を維持することもできない、というおまけ付き。
追加分の料金で得られるものが曖昧だし、プラン変更も不可だしとこのおまかせプランってやつは本当ゴミだな、と思わざるを得ません。
mioひかりのキャンペーンは8/31まで(実は9月になって延長され、10/31までになっていますが…)、ということで当初は8月中に転用手続きして回線を切り替え、そしてISPは9月になってから解約しようと思っていたのですが、OCN曰く「フレッツと一体の契約になっている(withフレッツプラン)のため回線転用するとその時点で自動解約になる」とのことで、つまりキャンペーンを適用するために8月中に回線転用してしまうと違約金が9200円になる。
キャンペーンで得られる割引額は24ヶ月で3200円なので、完全に損します。
そこで思いついたのが「キャンペーン適用条件を満たすために転用手続きを8月末に行い、9200円の違約金を回避できるよう回線開通は9月になるようにする」という方法。
これがうまくいけばキャンペーンによる割引等の特典が得られる上に違約金も9月解約の場合の1200円で済むことになります。
しかし8月中に転用手続きをした情報がOCNへ行ってしまうとその時点で解約意思あり、ということで違約金を取られるのではないかと心配になり、回線転用→解約になるタイミングについて聞いてみても「回線が切り替わるタイミングはNTT次第なのでこちらでは分からないため断言できない」とのこと。
そこでNTTに再度問い合わせするとこれまたはっきりとは断言できないとのことで、最後にIIJに問い合わせると「転用手続きが完了して回線が切り替わるまでは旧ISPで接続できるので、前月で解約扱いになるといったことはないはずですよ」と言われたので、これで8月中に転用手続きをする決心がつきました。
まぁ普通に考えればそうなるのが当たり前なのですが、縛り終了月が2つの月に跨っているとか明らかにユーザーを騙して違約金を取ることを狙っているようなやり口を見てしまうともしかして、と疑心暗鬼になってしまったのです。
IIJmioのコールセンターは通話料が有料(東京03番号)ということもあって時間をかけさせない的確な対応で、非常に印象がよく、サービスの質にも期待をさせてくれました。


ということで転用承諾番号を取得し直し(最初に取ったそれは有効期限切れになってしまったため)、キャンペーンが終わる(ことになっていた)前日の8/30に回線転用手続きを行いました。


回線転用手続きと使い勝手などについては(その2)に書くことにします。
とは言え後者については既にTwitterで何度もつぶやいている通りですが…
本当はこのエントリは回線開通前に書くつもりだったのですがね。