IIJmioに音声通話サービス追加+従量データ増量

以前「音声通話へ対応する予定はない」って言ってなかったか…


IIJは今日、自社が提供するドコモ回線利用MVNOサービス「IIJmio高速モバイル/D」に音声通話に対応した「みおふぉん」サービスの開始と、既存のデータプランに含まれる従量データ(バンドルクーポン)の増量を行なうと発表しました。


IIJ、キャリア回線の通話に対応したSIMカード「みおふぉん」 - ケータイ Watch
http://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2014/0307.html(IIJのプレスリリース)


音声通話サービスに対応したSIMは3/13から(一部取扱い店舗では3/7から)提供されます。
料金は既存のデータプランにSIM1枚に付き1000円(税別)追加となりますが、無料通話料はないことを考えると割高な感じがします(音声通話料は20円(税別)/30秒)。
「無料通話料を含むLTE音声プラン」ということで顧客が流出することを恐れた回線提供元のドコモから「無料通話料を含むプランにはするな」という圧力がかかっているっぽい感じがします。
「無料通信料がないため音声通話が割高になる」という理由でLTE契約から3G契約に戻すユーザーや、3G契約を維持し続けているユーザーが多い(私は後者のクチ)ということは多くのユーザーがそのような料金プランを望んでいることの証なのですから、いい加減MNO/MVNO共にそれに目を向けて対応して欲しいものです。
そして音声通話対応、ということで手続きが煩雑なのも欠点。
店頭売りパッケージにもSIMが同梱されておらず、本人確認書類をアップロードして認証が取れ次第SIMを発送、というのは面倒で、時間もかかりますし、MNPの場合は移転手続きが完了するまでのタイムラグのために転出元キャリアのサービスが利用できなくなってしまう期間が日単位で発生してしまう。
法律上そうせざるを得ない、というのは分かりますが、私は「そもそも詐欺は騙されるヤツが悪い、そういうバカのために一般ユーザーが不便を強いられているのはおかしい」と考えているので、ユーザー側の利便性を考えて本人確認手続きを簡略化できるよう法改正すべき、と思っています。
香港のように身分証明なしでプリペイドSIMが買える、というのはさすがに無理でしょうが、ネットからクレジットカードで認証し、音声通話対応SIMをアクチできる、ぐらいまでは緩和すべきでしょう。
そもそも高齢者を狙った詐欺の被害者が減らないのは固定電話の脆弱性を放置し続けるNTT、そしてそれについて全く報道しないマスゴミに最大の問題がある、と私は思っていますが。
サービスを提供する側、そしてユーザー側共に迷惑な話です。
書くのを忘れるところでしたが音声通話対応SIMには1年間の縛りがあり、それ以前の解約/MNP転出の場合は(12-契約月数)x1000円(税別)の解約手数料がかかります。
契約期間による縛りがない、というMVNO最大のメリットがなくなってしまうことになりますが、音声通話対応、ということで高額キャッシュバック目当てのMNP弾として使われてしまう可能性があることを鑑みれば致し方ないところです。


そして従量データの増量は4/1から。
これまで500MB/月だったミニマムスタートプランが1GB/月に、2GB/月だったファミリーシェアプランが3GBへとそれぞれ増量されます(ライトスタートプランはこれまでの2GBのまま)。
これは明らかにBIGLOBEへの対抗ですね。
特にミニマムスタートプランはこれまでの2倍になるわけですから、ライトユーザーであればこれで十分、と言える従量データ量となっています。
IIJmioには余った従量データを1ヶ月繰り越しできる、専用アプリ「みおぽん」で速度制限あり定額/速度制限なし従量データの切り替えが自由にできる、という他のMVNOキャリアに対する決定的なアドバンテージがあることを考えると、まさに最強のMVNO SIM、文句なくおすすめできます。
このようにMVNOのサービスがどんどんよくなり、魅力を増しているのはやはりMVNO間の熾烈な競争がある健全な市場であるからでしょうね。
何度も言いますが、MNO各社は談合して横並びの割高な料金をユーザーに強いて搾取するのはいい加減止めて欲しいものです。
「MNO各社はMVNOの爪の垢でも煎じて飲めば」と言いたくなります。


私としてはファミリーシェアプランで3GB/月使えます、と言われても到底使い切れない(500MB/月も使ってないし)…