名古屋行き(その2)

先月の名古屋行きの話の続きです。

先月の名古屋行きはそれ程予算をかけられないこともあり当然LCCで、ということで当初は福岡/セントレア間に就航しているLCCであるジェットスターを利用するつもりだったのですが、大学時代の友人たちと集まる予定が確定した時点で往路にジェットスターを使うのは諦めました。
午後便を利用すると待ち合わせの時間に間に合わないし、午前便は割高な上にその時は名古屋での滞在時間を長く取ろうと考えていなかったからです。
そこでスターフライヤーのスケジュールを見てみると待ち合わせの時間にぴったりの便があり、当然ジェットスターよりは高いもののそれ程高くなく、むしろ西鉄バスの夜行高速バスの方が高いぐらい。
スターフライヤーは乗ったことがないし、シートピッチの広さ、サービスの質の高さに定評があるので乗ってみたかった、ということもあり往路はそれにすることにして航空券を予約し即運賃を支払い、座席指定しEチケットを発券しました。


そして復路はジェットスターの夕方便にしようと思っていたのですが、フライト検索がおかしくなったり(なぜかNZサイトでメルボルン(タラマリン)→シドニーを検索した結果が出る)、値上がりしたりしたので結局ジェットスターのフライト検索がおかしくなっていた時に仮押さえしておいたスターフライヤーの夕方便にすることにしました。
運賃もジェットスターが値上がりしたせいで差が縮まり、ジェットスターに荷物預けオプションを追加するのとほぼ変わらない値段(事前予約なしでチェックインカウンターで荷物預けすると更に高くなる)だったので名古屋で買い物して荷物が増えても無料で荷物預けできる安心を買う、ということで割り切りました。
結局往復ともスターフライヤーになったわけです。
しかし復路の便を座席指定しEチケットを発券しようとすると真ん中席しか空いておらず、空席状況上は10席以上空きがあることになっているのにおかしい、と思いもしかして利用運賃によって指定できる座席が異なり、安い運賃で予約すると指定できる座席に制限があるが、高い運賃だとより自由に座席指定できるシステムになっている? と思い恐らく出発の数日前になればそれが開放されるのでは、ということで予約、運賃支払いだけして待つことに。
そして出発日の朝(つまりフライトの前日)まで粘ってみると予想通り50席程の中から選び放題になっていました。
さすがに前方の席はほとんど埋まっていましたが、非常口席もガラ空き状態で選択可能。
結局後方座席がガラ空き状態だったのでもしかすると横3席を専有できるかも、ということで横3席全てが空席になっている列の窓側を指定しEチケットを発券しました。
ちなみに往路は真ん中辺りの通路側席(予約時に通路側で唯一指定できた席)を選択。
LCCだとそもそも座席指定は有料、そして非常口席などシートピッチの広い席は特別料金を取る、というやり方が普通ですが、フルサービスキャリア(FSC)では利用運賃やマイレージ会員ステータスといった要素で座席指定をコントロールしているようです。


スターフライヤーANA傘下、ということで座席を事前指定しQRコード付きのEチケットを発券していればANAと同じスキップサービスを利用でき、預け荷物がなければ空港に着いたらチェックインカウンターをスキップし即セキュリティーチェックを受け搭乗口へ向かい搭乗、という手順で飛行機に乗れるので楽だし、時間も節約できます。
今回私は発券したEチケットをPDFファイルで出力してスマホに保存、そしてそれを保安検査場/搭乗口で開いてQRコードを表示しリーダーにかざす、という方法を使いましたが、問題なく搭乗手続きできました。


フライトは往路は満席でしたが復路は空席が目立ち、後方座席にはかなりの空きがあり1列横3席が全て空席だったり乗客1人で1列を占有、といったところも見られましたが、私の席のある列は残念ながら通路側に乗客が…
つまり座席指定時の当てが外れてしまったわけです。

スターフライヤーはシートピッチの広い本革シートが自慢、ということでこのように足元が広々としていて快適。
もしかするとプレミアムエコノミー並みのシートピッチかも知れません。

狭ーいLCC(タイガーエア)のシートとは雲泥の差です。
そして国内線でありながらシートテレビ付きの機内エンターテイメントシステムもあります。

これが往路機材のタッチパネル式機内エンターテイメントシステム。

そしてこれが復路機材のワイヤードコントローラーで操作するタイプの機内エンターテイメントシステム。
主翼にでっかいウイングレット(シャークレットと呼ぶそうな)が付いた新し目の機材が前者、そうではない古い機材が後者を装備しているようです(確証は持てませんが)。
USBケーブルが見えていることから分かる通りUSB電源を装備し、スマホ等を充電することができます。
旅先ではスマホを多用しますから、スマホの利用に制限のある飛行機移動中に充電し、目的地に到着してからの利用に備えることができるのは便利です。

機内で提供される(ホット)コーヒーはタリーズのもの。

上で非常口席が云々と書きましたが、スターフライヤーの非常口席はそれ以外の席とシートピッチがほぼ変わらず、足元のゆったりさを求めて非常口席を指定する必要性は薄そうです。
って言うかエアバスA320の非常口席ってそういう仕様なんだっけ?


このように全般的にサービスの質が高く、コーポレートカラーである黒を基調にした機内インテリアも洗練されているし、CAのおねいさんもかっこいい。
何と言ってもシートピッチが広く足元がゆったりとしていて快適なシートが魅力的。
ナローボディ機はどうしても狭苦しい感じが否めませんが、このシートだとそういったことをそれ程感じません。
このシートで国際線を利用してみたいなぁ、と思ってしまうシートでした。
と思ったらスターフライヤー、国際線に再参入するとのこと。


スターフライヤー、2018年冬季ダイヤから4年ぶりの国際線定期便を運航 北九州/福岡/セントレア〜桃園線を同時就航 - トラベル Watch


1年後に福岡/台北線を運行開始予定とのことで、期待したいところです。
って言うか次の名古屋行きの際もスターフライヤーを利用したいですし、スターフライヤーが就航している路線では積極的にそれを選びたいですね。
それぐらい気に入りました。
確かにLCCであるジェットスターに比べれば割高ですが、うまくすればその差はかなり小さいですし(今回は1500〜2000円程の差だった)、その差で足元がゆったりとしたシートといった質の高い機内サービスや無料での荷物預け、欠航等のトラブル時の対応といったFSCとしてのサービスが得られるのですから決して悪くはありません。
機内サービスの質を考えるとスターフライヤーよりも運賃が高いANAの存在意義が微妙…
とは言えジェットスターにも乗ってみたいので、次回の名古屋行きは往路はジェットスター、復路はスターフライヤーといった具合に両方の航空会社に乗るプランにしようかな、と思っているところです。