韓国の携帯事情

(追記)
ドコモユーザーがConexusアライアンス加盟キャリアをローミング先として利用することでパケット
準定額制を利用できるようになったことに対応し、一部データを修正しました。


昨日のエントリでも書いた私が前の旅で訪れた国の携帯電話事情ですが、まずは韓国から。

韓国ではCDMA方式がメインで使われていて、GSMのネットワークはありません。
かつては日本と共に「携帯鎖国」と言われていたゆえんです。
しかし3G(W-CDMA)のサービスが始まって3G対応の端末を持っていればローミングができるようになり、
かつてのように韓国用端末をレンタルする必要は必ずしもなくなりました。

韓国には携帯電話キャリアが3社あり、そのうちの2社、KTFとSK Telecomが3G(W-CDMA)サービスを
行なっています。
もう一社のLG TelecomはCDMA2000のみのサービスです。
つまりローミングで利用できるキャリアはKTFかSK Telecomのどちらかになります。
上のネットワーク選択画面にはドコモの名前も出ていますが、これは釜山港に入港する前に
画面をキャプチャーしたためで、釜山港に入港するとKTFとSK Telecomしか電波を拾わなくなりました
(ちなみに上の画面の状態でドコモのFOMAネットワークへの接続は不可)。
ソフトバンクユーザーはローミングチャージが安いSK Telecomを選択しましょう。
ドコモユーザーはConexusアライアンス加盟キャリアでデータローミングの準定額制が利用できる
KTFを選択するのがよいでしょう。

上にも書いたように韓国ではCDMA方式がメインで、3G(W-CDMA)のネットワークはここ数年で整備
されたものなので利用エリアが気になるところですが、実際にはほとんど問題ないレベルにまで3G
ネットワークが整備されています。
KTXの300Km/hの高速走行時でも電波は途切れることなく全線で利用可能でしたし、ソウルの地下鉄
車内でも問題なし。

ソウルの地下鉄車内でもこの通り。 ばっちり使えます。
カバーエリアはKTFの方が多少広いようで、KTFでローミングしていた香港SmarTone-VodafoneのSIM
入り端末は問題なくても、SK TelecomでローミングしていたソフトバンクSIM入り端末が圏外になる
ことが多少ありました。
データローミングも利用できるので、日本のキャリアの各種Webサービス、メールも使用できます。
もちろんGPRSを使用してダイヤルアップ接続も可能。

韓国には海外からの旅行者が気軽に利用できる3G端末向けのプリペイドSIMカードはありません。
プリペイド携帯自体はあるようですが、日本と同じような方式のようで、現地用CDMA端末を
購入する必要があるため長期滞在、もしくは頻繁に韓国を訪問するということでもない限り利用価値
は低いです。
滞在中現地で電話を頻繁に使う、韓国の現地番号が必要、という場合は韓国現地キャリアの
携帯レンタルサービスを使う、というのが一般的。
ソウル仁川空港などの韓国内主要空港には現地キャリアの携帯レンタルカウンターがあり、
そこで現地用携帯を借りることができます。

この海外携帯電話事情、次回は香港を予定しています。