ソフトバンク3Gプリペイド

既にあちこちで出ている話ですが、ソフトバンクの2Gサービス申し込み終了を受けて3Gのプリペイド
サービスが始まることになりました。
http://www.softbankmobile.co.jp/corporate/news/press/2007/20080124_01/
サービス内容としては今までの2Gプリペイドサービスを踏襲したものであり、特筆することはありません。
相変わらず貧弱なサービス、ボッタクリとしか言えない高い通話料といったところはそのまま。
せっかく3Gに移行するんですから、パケット通信(GPRS)は使えるようにして欲しかったところ。
しかしSIMカードのみの契約ができる、というのは進歩と言えるかも。
とは言えこの内容だとはっきり言って素直にポストペイドでホワイトプランにした方が得。
これだと国際ローミングパケット通信などプリペイドでは使えないサービスも使えますし、そもそも
日本のプリペイド携帯は本人確認が厳しいので、契約の手間もポストペイドと変わらない。
ソフトバンクは端末購入、持ち込みなしでSIMカードのみのポストペイド契約ができますから、
SIMカードのみのプリペイド契約ができる、と言っても別にそれが大きなメリットにはならない。
新たに3Gプリペイドサービスを始める意味って何? と思ってしまいます。

となると主なターゲットは日本を訪れる海外からの旅行者なのか、と思うとそれも違うようで、日本
在住の人でないと契約できない、と言う規則になっています。
きちんとした在留許可を持つ外国人であればポストペイド契約が可能ですから、上記のように
プリペイドにする意味はほとんどありませんし。
となるとこの3Gプリペイドサービスがターゲットとする客層って一体どういった人たちなのだろうか?
と不思議に思います。
私自身の経験から言うと、旅行者こそこのようなサービスが必要だと思っています。
特に日本は「儲からない」と言う理由で公衆電話がどんどん減っているという現状を鑑みると、
ある程度の期間日本を旅行したいと思う人であれば外国人であっても携帯は必須と言えるでしょう。
と言うか「外国人だからこそ」でしょう。
しかしそういった利用法を自ら閉ざしている日本の携帯キャリアは一体何を考えているんでしょうね。
「振り込み詐欺などの犯罪に使われるから規制すべき?」確かにそういう意見もあるでしょうが、
私としては「それは騙される人が悪いんでしょ?」としか言いようがありませんね。
香港やタイなど、世界には身分証明書の提示すら必要なくプリペイドSIMカードが購入できる国が
いくつもあり、それらの国々でそれが特に問題になることもないのですから。
犯罪目的などの理由で匿名で携帯を利用したければ、そのような国で国際ローミング対応のプリペイド
SIMカードを購入し、それを日本国内でローミング利用すればいいわけですし。

そういったことを考えると、日本と言う国は未だに「携帯鎖国」であることを強く感じます。
一体いつになったら本当の意味で「開国」するんでしょうかねぇ。