怒れ日本の携帯ユーザー

まずはここを見ていただきたい。
これは先日のシンガポールの携帯電話事情についてのエントリを書いていた時に見つけた
StarHubの日本ローミングの料金表。
Conexus Mobile Alliance加盟キャリアであるドコモと、その他キャリア(=SoftBank)に分けて
ローミング料金が出ていますが、注目すべきはドコモローミング時のデータローミング料金。
S$0.01/KB(このエントリを書いている時点で約0.72円/KB)で、パケットに換算すると何と0.09円/
パケット。
つまり私が今SoftBankで利用しているオレンジプランパケット通信料よりも安い!!
以前香港の携帯電話事情のエントリで「3HKのHSDPAプリペイドSIMカードを日本でローミング利用
する方がSoftBankホワイトプランでのAccess Internet利用よりもパケット料金が安い」と書き
ましたが、まさかオレンジプランよりも安いローミングパケット料金を設定している海外
キャリアがあるとは…
ちなみにこのS$0.01/KBというローミングパケット料金、データオプションなしのシンガポール
国内でのパケット料金と同額(シンガポール国内では+7% GST)。
Conexus Mobile Alliance加盟キャリア同士だからこそ可能な料金でしょう。


そこで「プリペイドでもホワイトプランよりも安いローミングパケット料金」を設定している
これまたConexus Mobile Alliance加盟キャリアである3HKのポストペイドでの日本ローミング
料金を調べてみました。
結果はこの通りと、ドコモローミング利用だとこれまたオレンジプランのパケット料金よりも安い。
HK$0.06/KB(このエントリを書いている時点で約0.78円/KB)で、これまたパケットに換算すると
0.098円/パケット。
StarHubよりは高いですが、それでもオレンジプランより安い。
ここ最近のドル安傾向も影響していますが、それにしても日本国内ユーザーからすると
ふざけた話です。


これらの海外キャリアがドコモにローミング接続料を払っても(もしかするとアライアンスメンバー
同士免除されている?)これだけ安いローミング料金を実現できるということは、つまり日本の
キャリアにはまだまだパケット料金を安くする余力がある、ということになります。
まぁ3G対応端末が必要など海外からの訪問者にとっては少々敷居が高いこともあり、日本ローミング
を利用する海外の携帯ユーザーはそれ程多くはないでしょうから、大したネットワーク負荷には
ならないのでそれでも問題ない、という考えかも知れませんが、そもそも
「国内ユーザーの料金よりも海外ローミングユーザーの料金の方が安い」
ということ自体が普通は有り得ない。
今さら当たり前のことかも知れませんが


つまり日本の携帯キャリアは無知な日本の携帯ユーザーから
不当に搾取して儲けているのです!!


このことに対して日本の携帯ユーザーは怒るべきではないでしょうか。
まぁ日本の携帯キャリアは自らが作り出した閉鎖的な空間にユーザーを閉じ込めておけば自分たちの
地位は安泰、と思っているでしょうから、自らこの状況を変える気はサラサラないでしょうし、当の
ユーザー自身もこの事実を知らないし、そんなこと自分には関係ないと思っているから、これまた
意識が変わることは期待できない。
となればMVNOに期待するしかないか。
ドコモ端末でGMailプッシュメール対応サービスなどを提供している日本通信がドコモネットワーク
利用のMVNOを開始する(しかもノキア端末を採用!!)、という話もありますし、今後の日本でのMVNO
動向には目が離せないところです。
2年後が楽しみだなぁ。