シンガポールの携帯電話事情(1)(追記あり)

ひさびさの海外携帯電話事情シリーズです。
今回のシンガポール編は現地キャリア、ローミングについてとプリペイドSIMカードについての
2部構成でお送りする予定です。


というわけでまずは現地キャリア情報。
シンガポールには次の3つの携帯電話キャリアがあります。


SingTel(Bridge Alliance加盟)
M1(Vodafone系)
StarHub(Conexus Alliance加盟)


3社とも3G/HSDPAサービスを提供していて、もちろんデータローミングにも対応。
ドコモユーザーはStarHubをローミングキャリアとして選択すればスマートフォン/Mopera U向け
ローミングパケット準定額制が利用できるので、StarHubの利用がお勧め。
SoftBankユーザーはどのキャリアを選択してもローミングチャージが変わらないので、普通なら
利用可能エリアが広いキャリアを選択、といきたいところですが、シンガポールは国土が狭い上に
発展した国なので、利用可能エリアに関しては3社ともほとんど変わりません。
となると付加価値でローミングキャリアを選びたいところ。
それならSingTelがお勧めです。
SingTelは海外からのローミングユーザー向けの様々なサービスを提供しています。
まずは同社が運営するWiFiホットスポットの無料利用。

SingTelにローミングした携帯で*186に電話をかけると、折り返しSMSでホットスポット利用に
必要なユーザーIDとパスワードが送られてきます(ただしローミング中の通話にコールバックを
利用するプリペイドSIMカードでは不可)。
このSingTelのホットスポット、繁華街ならどこでも使える、と言えるぐらいエリアが充実していて、
これを無料で利用できるのはとても魅力的。
ちなみにStarHubもローミングユーザー向けのWiFiホットスポット無料サービスをやっていますが、
利用エリアはSingTelに比べ大きく劣ります。
それでもドコモのスマートフォンユーザーはローミングパケット準定額制とWiFiホットスポット
無料を同時に利用できるので、かなり強力な海外モバイル環境が得られます。


そしてSingTelは友人同士など複数で旅行している人に便利なサービスも提供しています。
それが「ローミングユーザー同士の格安通話サービス」
通常ローミングしている携帯同士で電話をかけると、電話をかける側は国際電話となり、ロー
ミング国際電話料金がかかりますが、このサービスを利用するとSingTelにローミングして
いる携帯同士で電話をかける場合、現地番号向けローミング通話料で通話できます。

まずは旅の同行者全員の携帯のローミング先をSingTelにします。
そして他の同行者の携帯に電話をかける際に
#0(国番号)(頭のゼロを取った携帯番号)
で発信します。
例えば090-9876-5432という番号にかける場合
#0819098765432
とダイヤルして発信すればOKです。
この方法で発信した場合、この通話は現地番号への通話扱いとなり、ローミング通話料が
割安になります。
ちなみにSoftBankユーザーの場合


このサービスを利用しない場合:\175/分
利用した場合:\75/分


と1分当たり100円の節約になります。
グループで旅行している人たちは利用しない手はないでしょう。


ちなみにこのサービス、ローミングユーザー同士だけではなく、現地のSingTelユーザーが
SingTelにローミングしている携帯に電話をかける際にも利用できます。
相手のSingTelユーザーは国内通話料金で済むので、気軽に電話をかけてもらうことが
できます(ただしローミング着信料に注意!!)。
現地にSingTelユーザーの友人、知人がいる人(私もそう)にはとても便利なサービスです。
詳しくはこちら


そしてStarHubも同じようなサービスを行なっています。
利用方法はSingTelと同じ。
ドコモユーザーのグループならローミングキャリアをStarHubに統一してこのサービスを
利用するのがよさそうです。
詳しくはこちら


次回の海外携帯電話事情シンガポール編その2では、前の旅で私が購入したSingTelのプリペイド
SIMカードについての情報を中心とした現地プリペイドSIMカードについて書くことにしようと
思っています。