Galaxy Tab復活!!(but as GT-P1000)(追記あり)

先日システムファイルの変更に失敗し、その後不用意にいじり回して文鎮化した私のGalaxy Tab


My Galaxy Tab got bricked!!


充電できなくなってしまったためバッテリーが干上がり、どうにもならない状態になってしまったので復活はほぼ不可能、と思っていたものの、昨日復活!!
ただしドコモ版(SC-01C)としてではなく、海外版(GT-P1000)としてですが。

そのため起動画面が変わり、ドコモロゴが出た後このようなスプラッシュ画面が出るようになりました(このあとサムスンロゴが表示される)。


そのきっかけは上記エントリに対して頂いたコメント。

先ほど分解してみまして、バッテリーの横にファンクションキーより少し小さいぐらいの大きさのコネクタ?かな?それを外している(抜く)と画面は消えますが充電はしている様子なので、(一部抜粋)

これを見て最初は「そんなわけないだろ」とバカにしていたのですが、その後「充電できた」という報告を頂いたので「もしかして私のTabも?」と思いダメ元でやってみることに。
裏蓋をこじ開けツールを使って外し、バッテリー横のコネクターを外した状態でUSBケーブルをACアダプターにつないで普通に充電。

このコネクターを外します(画像は既に外した状態)。
ちなみにこのコネクターはディスプレイコネクターだそうです(それ故外すと画面が消える:情報元はこちら)。
この状態で充電すると充電速度は非常に遅いものの充電ができ、再び復活の可能性が出てきました。
そこで今回は文鎮化した際に焼いたものとは別のROMをOdinではなく、別のROM焼きツールであるheimdall suiteで焼くことに。
充電した状態で電源を入れ、緊急リカバリーモードで起動した状態でPCにつなぐと、heimdall suiteから認識され、ROM焼きすると成功!!
ちなみに最新版(私が試した時は1.3.0。 現在は1.3.1になっているようです)ではROMを読み込む際にエラーが出たので、旧バージョン(1.1.1)を使いました。
これでAndroid 2.2バージョンの海外版(GT-P1000)として復活しました。

こうして無事復活は遂げたものの、実は致命的な問題があり使い物にならないことが判明。
電源ボタンを押してスリープ状態にしようとすると再起動、省電力機能でディスプレイがOFFになると再起動、文字入力ボックスをタップすると再起動、といった状態ですから、当然使い物になりません。
やっぱりドコモ版ROMじゃないとダメなのか… と思ったのですが、ふと以前Odinで焼いてとどめを刺したROM(Android 2.3.3)をheimdallで焼くとどうなるのか、と思いダメ元でやってみることに。
するとうまくいき、今度はAndroid 2.3.3の海外版になりました。

これにより上記の問題も解決して利用に不具合がなくなり、これで完全復活。
と思ったら問題はこれで終わっていなかった。

3HKプリペイドSIMを挿した状態でROM焼きしたのですが、このように最初の起動時からSIMを認識していたので、「SIMロックフリーになった!!」と思っていたのですが、実はそうではなかったのです。
ドコモSIMを挿して起動すると何と「Network Control Keyを入力しろ」という画面が出現。
そこで以前非ドコモSIMを使えるようにした際に使ったNetwork Control Key「97286414」を入力してみましたが、何とNG。
(元)ドコモ端末なのにドコモSIMを受け付けない、という不思議な状態になってしまいました。
そこで手持ちのSIMをいくつか挿して試してみると、3HKとStarHub(シンガポール)のSIMは認識するものの、DTAC(タイ)のSIMは認識せず、Network Control Key入力画面が出ることが判明。
3HKとStarHubのSIMは以前文鎮化する前にロック解除して使えるようにしたもの、ということは文鎮化、ROM焼きしてもそのロック解除設定は生きていて、海外版ROMになったことによりそれ以外のSIMに対してはロックがかかってしまった、ということのよう。
WiFiオンリーでもいいか」とも思いましたが、せっかく復活したのだから、ということで調べてみると、海外版のSIMロック解除法に関する情報を発見。


How to carrier/SIM unlock the Galaxy Tab (Updated Dec 5 2010) - xda-developers


この手法はドコモ版だとNGらしいですが、「海外版になってしまったのだから、うまくいくかも」と思いダメ元でやってみることに。
root化が必要なものの、Galaxy TabデバッグモードでPCと接続し、adb shellを起動してからスレにあるスクリプトコマンドプロンプト画面にコピペして実行するだけと非常に簡単(とは言えシステムファイルを書き換えるので、リスクはそれなりに高い)。
結果は成功。
これで認識できなかったドコモSIM、DTACプリペイドSIM共に認識できるようになり、真のSIMロックフリーになりました。
これで今度こそ完全復活です。


これにより私の文鎮化Galaxy Tabはハードがドコモ版(SC-01C)、ソフトがAndroid 2.3.3の海外版(GT-P1000)という変態仕様となりました。

W-CDMA850/1900/2100MHz対応のアメリAT&T/オーストラリアTelstra仕様です。
日本語UIやFOMAプラス対応が消えてしまったのは残念ですが、SIMロックフリーで、海外版ですからOS標準テザリングも可能、といったメリットもあるので、まぁいいかな、と思っているところです。
文鎮よりはマシですし。

このように設定にUSB/WiFiテザリングの項目があり、もちろん利用も可能です。
そして海外版ROMですから、当然不要なドコモアプリもなくなってすっきり。
しかしeBook Japanアプリは残っているのが謎だ…
(追記)
b-mobile fair SIMを挿すと、海外版Galaxy S II(I9100)同様キャリア名表示が"Emergency Calls Only"になります。
そしてパケット接続設定を新規作成するとちゃんと通信できることと、パケット接続アイコンが表示されないのも海外版Galaxy S II(I9100)と同じです。
テザリングもOKでした。


復活したGalaxy Tabを久々に使いましたが、やっぱりいいですねぇ。
何と言っても動画再生やWebブラウズ、読書には最適です。
というわけで今後は文鎮化させないように気をつけて使おう。


最後になりますが、コメントを頂いた方々には本当感謝します。