ようやくUSB3.0対応になった、と思ったら…

少し前にDSP版Windows 7 Professionalのインストールディスクを購入するために一緒に購入したUSB3.0インターフェースボードをようやくメインデスクトップPCに取り付けました。

USB3.0ポートが利用できるようになった、となれば当然USB3.0対応の周辺機器が欲しくなる。
ということでUSB3.0対応のメモリーカードリーダーを購入。

しかし付属するUSB3.0ケーブルは50cmと現在メモリーカードリーダーを設置している場所で使うためには長さが足りないため、1.5mのUSB3.0ケーブルを買おうと家電量販店で探すと1,500円程とかなり高い。
ということでネットで探したら上海問屋で安いものを発見したので、それを注文することに。

1.3mと2mを一本ずつ購入しました。
値段は送料を入れても1,200円以下と家電量販店では1本も買えない額で2本買えたのでかなりリーズナブルでした。


注文から2日で到着し、さっそくそのケーブルでメモリーカードリーダーを接続すると、なぜかWindowsから認識されない。
最初USB1.1として認識されたり、USB2.0として認識したりしていたのですが(でもUSB3.0としては認識されない)、メモリーカードリーダーを何度も脱着しているうちに一切認識されなくなってしまいました。
1.3m、2m両方ともNG。
メモリーカードリーダーを壊した? と思い試しに付属の50cmケーブルで接続すると、ちゃんと認識される。
そして上海問屋のケーブルを使いUSB2.0ポートに接続したり、USB2.0 MicroUSBケーブルで接続(USB3.0 MicroBコネクターUSB2.0接続部はMicroUSBコネクターと同じ形状なので、こういったことができる)すると、これまたちゃんと認識されるため、メモリーカードリーダーが壊れているわけではない。
上海問屋のケーブルが不良品の可能性もあるのですが、USB2.0ポートではちゃんと認識され利用できるし、2本とも不良品、という可能性も低いですから、これも考えづらい。
とりあえずUSB3.0ケーブルは買い直すことにしてメモリーカードリーダー付属のUSB3.0ケーブルで接続してUSB3.0の性能を確かめてみることに。
しかしリムーバブルディスクは認識されるものの、挿したメモリーカードを認識するのに非常に時間がかかるし、たまにエクスプローラがハングアップしたりする。
そして読み書き速度を測るためにベンチマークを実行すると、途中でエラーが出て失敗してしまうことが多い上に、手持ちのUSB2.0接続のカードリーダーよりも読み書き速度が遅い、というベンチ結果に。
USB3.0対応であるにもかかわらずUSB2.0よりも読み書き速度が遅い、って一体何よ、と思ってしまいました。
このことからすると悪いのはメモリーカードリーダーでもなければUSB3.0ケーブルでもなく、USB3.0インターフェースカードである可能性が大。
上の画像にあるようにPCIe x16スロット(実際にはx8動作)に挿しているのが問題なのかな、とも思いますが、PCIe x1対応の拡張カードをそれ以上のPCIeレーン数(x4,x8,x16)のPCIeスロットに挿しても動作することになっているので、問題ないと思うのですが…
メインデスクトップPCのPCIe x1スロットはUSB2.0ポート増設ブラケットやグラフィックカードヒートシンクで埋まっているので、PCIe x1スロットにこのカードを挿す、ということができないためそうしているのですが、もしそれがNG、ということであればちょっと考えないといけませんね。
それよりもこのカードとは別のメーカーのUSB3.0コントローラチップ搭載(ちなみにこのカードはルネサステクノロジUSB3.0コントローラチップ搭載)の拡張カードを買ってきて、それに挿し替えた方がよさそうな気がします。


そういったこともあり結局USB3.0での利用は諦めたわけですが、最後に試しにUSB2.0で接続してベンチマークを実行してみることに。

既存のメモリーカードリーダーを接続していたMiniUSBケーブルにMiniUSB→MicroUSB変換コネクターをつなぎ、それを介してUSB3.0メモリーカードリーダーを接続。

向きを変えて接続部を拡大したところ。
理由は既に上に書いていますが、こういったことができます(もちろんUSB2.0接続になる)。
この状態でコネクターが接続されている部分だけでUSB2.0での通信が確立でき、USB3.0 MicroBケーブルを挿すとその横のUSB3.0通信ピンにも接続されることでUSB3.0での通信が利用できるようになります。


すると驚きの結果が出ました。

利用したメモリーカードこの時に購入し、いつもはGalaxy Note GT-N7000で使っているSanDisk Mobile Ultra UHS-I/Class10対応32GB MicroSDHCカード(並行輸入品)。
UHS-I対応で最大読み込み速度30MB/秒を謳う高速メモリーカードですが、シーケンシャル読み込み速度は30MB/秒を超えており、メモリーカードのスペック通りの速度が出ています。
USB2.0接続のメモリーカードリーダーでは20MB/秒辺りが限界、と思っていただけにびっくりです(同じメモリーカードUSB2.0接続メモリーカードリーダー利用のベンチ結果は上記リンク先参照)。
ちなみにUHS-I非対応のSDHCカードでもほんの少し(2MB/秒程度)ですが読み込み速度の向上が見られ、USB2.0接続でもこのメモリーカードリーダーを使うメリットがある、ということでこれまで使っていたメモリーカードリーダーは引退させることに決定。
引退することになったメモリーカードリーダーに比べMicroSDカードスロットへのカードの抜き挿しがしやすい、というのも理由の一つだったりします。
それ故旧メモリーカードリーダーではMicroSDカードスロットを無効にしていたんですよね。


USB3.0対応なのにUSB2.0で使っている、というのは何だかなぁ、と思ってしまいますが、現状ではどうにもならないので、将来USB3.0がまともに利用できるようになるまではこの状態で使うことにします。