ウソをついてでも水増ししないといけないの?

昨日エントリしたUSB3.0対応のメモリーカードリーダーは相変わらずの対応メモリーカード数過剰水増し仕様で(カードスロットはCF/SD/MS/MicroSDの4つ)、パッケージには54種類のメモリーカードに対応しているという記載があります。

パッケージの対応メモリーカード数を示す表示。
アダプターが必要なもの(MiniSDカードなど)まで対応数にカウントしているのはいかがなものか、と思ってしまいますが…

パッケージ裏面の対応メモリーカードのリスト(クリックすると拡大します)。
SDHCカードのスピードクラス毎に別メディア、というカウントをしたりという無意味な水増しはいい加減止めて欲しい、と思うのですが、この対応メモリーカードのリストを見ておかしなことに気づきました。
それはコンパクトフラッシュ(CF)に関する記載。

このメモリーカードリーダーに搭載されているCFスロットはType Iカードにのみ対応するサイズなので、赤で囲ったメディアは対応しない(Type IIカード対応スロットでなければ物理的に挿せない)はず。

上がType I CFカードにのみ対応するスロットを持つ今回購入したメモリーカードリーダー、下がType II CFカードにも対応するスロットを持つ以前使っていたメモリーカードリーダー。

Type II CFカード(SDHC→CF変換アダプター)と今回購入したメモリーカードリーダー。
このように物理的なサイズが異なりますから、当然互換性がありません(実際挿せない)。
なのに対応メモリーカードのリストに載っている、というのは「消費者に対しウソをついている」ということであり、あってはならないことです。
パッケージの対応メモリーカードリストが間違えているだけかも、と思いメーカーHPの製品情報ページを見てみると、そこにも同じことが書いてありますから、そうではなさそうです。
Type IIのCFカード/マイクロドライブは今ではほとんど使われないこともあり、非対応で困ることはほとんどないためそれ自体は問題ない(実際私は困らない)とも言えますが、それをいいことにメーカー対応メモリーカード数を水増しするために意図的に対応メモリーカードのリストに加えた、というのであれば大問題です。
上にも書いた通りこれは「消費者を騙す行為」のですから。
非常にマイナーなメモリーカードに関することではありますが、これに騙されて購入してしまう人が出る可能性はゼロではないこともあり(Type II CFカード/マイクロドライブに対応するメモリーカードリーダーは減少傾向であることもあり、逆にそれを目当てにして選ぶ、という人もいるはず)、この間違いは早急に修正してもらいたいものです。