相変わらずやる気が感じられないドコモ(画像追加、追記あり)

(Ustの録画を見た上で画像追加、追記しました)
今日ドコモの2013年春モデルの発表会が行なわれました。

ライブ中継は見られなかったので(11:30開始って何だよ…)、Ustの録画を確認したいところですが、まだアップされていないため見られません
追記:ようやくアップされたので録画を見ました。
生中継は見られないので、仕事を終えて帰宅してから録画を見たい、という人もいるわけですから、当日19:00ぐらいまでにはアップして欲しいところです。
ドコモの新モデル発表会での質疑応答でおなじみの「iPhone出すんですか?」という質問ですが、今回は日経ではなくNHKがしたみたいですね。
私が録画を見たいのは単にこれを確認したいだけだったりしますが…
マスゴミ各社はいい加減この質問をするのは止めにして欲しいし、ドコモはauがやっているように質疑応答の冒頭で「質問はこの発表会の内容に関するものに限ります」と一言言ってこの手の質問を封じればいいのに、と思うのですが…
そう言えば2012年冬モデルであるXperia AXのおサイフ機能の不具合について質問している人もいましたね。


この発表会で発表された新サービス、端末については既にいくらでも情報が出ていますから、このエントリはそれを元にして書いていますが、それを見て私は2012年冬モデルの発表会の時に感じたのと同様のやる気のなさを感じてしまいました。
その理由はというと…


・もうすぐ開始される新サービスに対応する端末を出さない

もうすぐUE Category 4(最大112.5Mbps)サービスが開始されることになっているのに、それに対応する端末はHuawei製の2機種(スマホ&モバイルルーター)しかなく、単なる「UE Category 4サービスやってます、対応端末売ってます」というアリバイ作りとしか思えないやる気のなさ。
時期的に全機種対応が当たり前なはずなのにこれはいただけません。
2012年冬モデルの発表会の時にはLTEトライバンドサービスがもうすぐ始まるのに、それに対応する端末が数機種しかない、といったことがありましたが、それと同じことをまたやったわけです。
そういえば今回発表された新端末は全てLTEトライバンド対応なのでしょうか。
当然そうだと思っていますが、いつものようにこれに関する情報はありません。
まさか今更LTEデュアルバンド端末を新モデルとして出す、というバカなことはしないよね、と思いますが…
これは端末選びにおいて非常に重要な情報であるにも関わらず、相変わらず情報を出さないのはどう考えても怠慢としか言いようがありません。


・発表→発売のタイムラグが大きく、商機を逸している
ELUGA X(P-02E、1/30発売)やXperia Z(SO-02E、2/9発売)のように近日発売の端末もありますが、中には発売予定が4月、という端末まである。
これから新入学、新入社シーズンとなり、携帯の売り上げも伸びる時期であるにもかかわらず、それに間に合うように最新端末を出さない、というのは「商売する気があるのか」としか言いようのない愚行、としか思えません。
普通に考えれば2月中、遅くとも3月上旬までには全ての端末を発売開始する、というのが当然だと思うのですが…
2012年冬モデルでは発売開始が年を越してしまい、年末商戦を完全に逸してしまった端末がありましたが、それと同じ過ちを繰り返したわけです。
その「発売開始が年を越してしまった端末」L-03Eですが、発売開始されたのは何と1/19と今回の2013年春モデル発表会の3日前。
そして今日の新モデル発表会でUE Category 4対応のモバイルルーターHW-02Eが発表され、発売開始からわずか3日間で旧モデル的扱いに。
開発元のLGとL-03Eを購入したユーザーはやりきれないだろうなぁ、と思わずにはいられません。
とは言えL-03E白ロム狙いの私としてはこれによりL-03Eの値崩れが早まることが期待できそうで(逆に白ロムのタマ数が出ない可能性もありますが)、意外と早く入手できるかも知れません。
余談ですがこのL-03E、MicroSIM採用だそうです(しかしカタログには記載があるものの、製品情報ページにはこのことは書かれていない)。
データ端末だから当然標準サイズSIM、と思っていたのですが…
それにしてもドコモがこれ程MicroSIMにこだわる理由が分かりません。
ガラケーにもMicroSIM採用モデルがあるぐらいで(今更そんなことしなくても、と思うのですが…)、SIMの挿し換えを困難にしてSIMロック解除を骨抜きにしたいのか、という穿った見方をしたくなります。
この調子だと来年にはガラケーやデータ端末を含めてドコモの新端末は全てNanoSIM採用になっているかも知れませんね。


LTEカバレッジの拡大については言及がない

1500MHzバンド/15MHz幅を利用する最大112.5Mbps/100Mbpsサービス利用可能エリア及び2100MHzバンド/10MHz幅対応エリア(最大75Mbps)の拡大については発表会で言及があったようですが、それよりも重要と言えるLTEカバレッジの拡大については言及がなかったのか、IT情報サイトでもこれについての情報が見つかりません(これについてはUstの録画がアップされてからそれを見て確認します)
追記:残念ながらこの件に関する言及はありませんでした。
通信速度がより速くなることはいいことですが、それよりも重要なのは絶対的なカバレッジの広さ。
auの800/1500MHz利用LTEサービスのカバレッジが圧倒的であることを考えると、それに対抗するにはカバレッジの広さを追求することが重要なはずなのに、なぜかそういう方向には行かない。
しかも九州での1500MHzバンドによるLTEサービスの開始は関東、東海、関西同様来年からの開始だそうで、周波数免許の関係とは言えこれまた残念。
1500MHzバンドがダメなら800MHzバンドを利用してLTEカバレッジ拡大を進めればいいはずなのに、そうはせず現状では過疎地専用、といったサービス展開をしているのですから呆れます。
この調子だとLTEサービスはカバレッジの広さ、通信速度の速さの両方で他キャリアを圧倒するauの天下、というのが当分続きそうです。


とは言え今回はしょうもないコラボ端末がなかったのが救いでした。
しかし2012年冬モデルとして発売されたワンピーススマホ、5万台限定にもかかわらずまだ売ってますね。
ヨドバシ博多のドコモコーナー奥に宝箱が10個程並んでいるのを見て「まだこんなに残ってるんだぁ」と思ってしまいました。
その前のジョジョスマホは瞬殺だったのとはえらい違いです。
これに懲りて単にコラボ相手の知名度に頼っただけのコラボ端末を出すのは止めて欲しいところですが、夏モデルあたりでまた出すんでしょうね。


ここまで挙げたように今のドコモは何がダメなのか、ということが全く分かっていない(理解しようともしない)、ということでこれからしばらく(1、2年?)はドコモの迷走が続きそうです。