帰省時のドコモLTE

今回の帰省はLTE導入後初、ということで実家及び私の行動範囲内でのLTEカバレッジがどうなのかが気になっていました。
特に実家でのLTEの電波状況は現在実家でのネット回線として利用しているイーモバイル3Gからの置き換えが可能かを判断する上で非常に重要なファクターであることもあり、特に気になるポイントでした。
その結果はというと…

L-03Eのディスプレイ表示を撮影するのを忘れてしまったので、代わりにL-04D Monitorのアンテナ表示のスクリーンショットを。
実家ではギリギリLTEが入るものの(L-03Eのアンテナマーク表示で2〜1本)、3Gに切り替わってしまうこともありますし、時に圏外になってしまうことも。
電波状況がイマイチなこともあり、このSpeedtest.netの結果が示す通り通信パフォーマンスも振るいません。
ドコモのLTEサービスが現状(九州の)都市部では2100MHz(Band 1)シングルバンドで提供されているため予想は付いていたのですが、これではイーモバイル3Gからのリプレースは厳しい、と言わざるを得ません。


長崎市内のカバレッジは今回私が行動した範囲内ではほぼLTEでカバーされていました。
墓参りで私の田舎(オヤジの地元)へ行ってきたのですが、そこも最近LTEエリアになっており、公式にはまだLTEエリアになっていない(来年1月までにエリア化予定)伊王島でも周辺のLTE基地局からの電波を受信できる場所があり、LTEの利用が可能でした。

しかし福岡のような大都市部とは異なりけっこうカバレッジに穴があるようで、カバレッジマップ上ではLTEエリアとなっている場所でも3Gに落ちてしまう、ということが何度もありました(特に移動中)。
このようなカバレッジの穴を塞ぐためにも現在過疎地での展開となっている800MHzバンド(Band 19)によるLTEサービスを都市部でも開始して欲しいところです。
そういえば今年10月から九州でもドコモの1500MHzバンド(Band 21)が利用できるようになるとのこと。


ドコモ用1.5G帯、九州で制限解除 - KONURE


これにより九州でも下り最大112.5Mbps(UE Category 4対応端末が必要)のサービスが開始されることになるわけです。
最大通信速度についてはMVNOユーザーとしては全く関係ないのですが(MVNO側にボトルネックがあるため)、マルチバンド化によるカバレッジ向上には期待できますから、1500MHzバンド解禁と同時にサービス開始して欲しいところ。
既に基地局側の準備はできていて、解禁と同時にサービス提供可能、という体制が整っていると思いたいところですが、「官僚主義体質」のドコモのことだから、10月になってから1500MHzバンド対応の基地局を建て始める、とかやりそうなのが気になる…


これまで気がつかなかったのですが、今回の帰省でL-03Eを使っていて気になったことが。
それは「移動中の3GからLTEへのハンドオーバーに問題がありそう」なこと。
移動中に一旦LTEから3Gに落ちると、その後LTEエリアへ戻ってもしばらくは3Gのままで、なかなかLTEに再接続しないのです。
今回の帰省には往復とも特急かもめを利用しましたが、その道中佐賀県内ではLTEをほとんど掴めず、ずっと3Gでの接続になっていました。
鳥栖駅を出てすぐに3Gに落ち、その後佐賀駅に停車するまでの間ほとんどLTEを掴めず、佐賀駅出発後またすぐに3Gに落ち、肥前鹿島駅に停車するまでの間ずっと3G(そして長崎県内に入るとLTEを掴む)、といった感じで、そのため行きの道中「やっぱり佐賀は田舎だ」といったツイートをしていました。
しかしドコモのLTEカバレッジマップでは鳥栖/肥前山口間の長崎本線上はほぼLTEでカバーされていることになっていて、普通に考えれば道中ずっとLTEに接続できず3Gのまま、ということはないはず。

佐賀県長崎本線沿線のドコモLTEカバレッジマップ。
一部穴はあるものの、ほぼ2100MHzバンドLTE(濃いピンク色)でカバーされています。
しかしそれなのに駅に停車中以外はほぼ3Gでの接続になってしまう、というのは端末に問題がある、としか思えない。
つまりL-03Eは3G→LTEのハンドオーバーに問題があり、それ故高速移動中に3Gに落ちてしまうとLTEエリアへ戻ってもなかなか再接続されない、という症状が出るのではないか、というわけです。
最高速度が120Km/h程である在来線特急ですらこの体たらくなのですから、新幹線での移動中はまずLTEでの接続ができないのではないか、と思ってしまいます。
これならL-03EではなくHW-02Eにした方がよかったかなぁ(一度博多駅前のじゃんぱらで白ロムが売られているのを見た)。


というわけでLGにはこの問題を解消するファームウェアアップデートを、そしてドコモにはLTEカバレッジの穴を塞いで可能な限り3Gに落ちることがないような対策(都市部における800MHzバンドの利用など)を取ってもらいたいものです。