6年ぶりにメインPCをリプレース(その1)

今月はあれこれ忙しくてブログの更新ができなかったのですが、全く更新しないのも… ということでブログ更新できなかった理由の一つ、自宅で使っているメインのデスクトップPCのリプレースについてエントリします。
ブログ更新が滞ったのはそのセットアップに時間がかかった、ということ以外にも大掃除(私は大掃除は暑くもなく寒くもなく作業が捗る10月に済ませることにしているので)や身の回りの各種整理、片付けをしていて時間が取れなかった、というのもありますが…

私がこれまで自宅で使っていたメインのデスクトップPCは6年前に組んだ自作PCで、古くはなってきているもののWindows XPで使っていた時は特に動作が重くて使い物にならない、といったこともなかったためリプレースの必要性は感じていたものの資金的な余裕がなくずっと後回しにしていました。
しかし今年4月にWindows XPのサポートが切れ、セキュリティーパッチも提供されなくなることもあり、今年の初めに以前購入しておいたWindows 7へアップデートしました。
すると6年落ちであることによる性能の低さが露呈するようになりました。
特にメモリー不足が顕著で、やはり搭載メモリー4GBだと64ビットOSは厳しいな、と言わざるを得ない状態に。

そしてちょっとした作業でもCPU負荷が高くなるようになり、ブラウザで新しいページを開くだけでCPUファンが「ブォーン」と音を立てて回り出し、CPU使用率が一気に高くなり動作がもたつく、といった状態になるため、使っていてストレスが溜まるようになりました。
Windows 7にしてしばらくはそういったことはなかったのですがねぇ。
システムドライブはWindows 7へのアップデート時にSSDにしたのですが、それでも元々の性能の低さをカバーしきれなかったようです。
そういったことに堪えかねていい加減リプレースしないといけないな、と思い出したタイミング(9月末)で急激に円安が進行し(一時US$1=110円を越えた)こともあり先送りすると高くつきそう、ということで実際に検討を始めることに。


経済的な余裕があればそれ程悩むことはないのですが、これまでリプレースを後回しにしていたぐらいなので、当然そんなものはない。
となると必要最低限のハードウェア更新で済ませる、というのが財布の中身を考えればベターとなります。
PCケースは現行のものを流用し、電源はHaswell対応の500W程のものに交換、CPUはPentium Anniversary EditionをOC、マザーボードもそれに対応する安価なもの、メモリーは8GBといった構成で済ませれば4万円程で済む計算で、性能もそれなりに上がります。
しかしこれだと導入後2〜3年でまた性能不足を感じるようになる可能性が高い。
それなら少し予算を上げてもう少しスペックを上げた構成にした方が長い目で見ると得ではないか、ということでコスト最優先から性能も重視、という方向に舵を切りました。
その方針の下CPUはCore i5マザーボードは最新のIntel 90番台チップセット搭載のもの、メモリーは16GBを搭載し、PCケースも新しいものにすることに。
これぐらいのスペックだとうまくすればWindows 7がサポート切れになる2020年まで持たせることも可能かも知れません。
そしてもう拡張カードを挿してあれこれすることもないし、デカいタワーケースはジャマでしょうがないと感じていることもあり、Mini-ITX対応の小型ケースとそれに対応するマザーボードを使った小型のPCにしたい、というのもあります。
そういったことを考慮した上で必要なパーツを選定。


CPU:Core i5 4590S(3GHzクアッドコア、TDP65W)
マザーボードASUS H97I-PLUS(Intel H97チップセット搭載、Mini-ITX)
PCケース:SilverStone SST-SG06BB-Lite(Mini-ITXマザーボード対応キューブケース)
電源:SilverStone SST-ST45SF(80Plus Bronze認証450W SFX電源)


CPUは小型のPCケースで利用することを考慮し、省電力タイプ(TDP65W)のものを選択。
マザーボードASUS製のMini-ITXサイズのものでIntel 90番台チップセットを搭載、という条件だとこれになる。
実際にはZ97チップセット搭載の上位モデルがあるものの、OC非対応CPUとの組み合わせだと無意味だしそもそも高いので選択肢に入りません(WiFi要らないし)。
PCケースはかなり悩みましたが、小型でデザインもよく、それ程値段も高くないという理由で選定。
本当のことを言えば汎用性の高いATX電源を利用できるものにしたかったのですが、当然のことながらサイズが大きいものが多いし、これだ、と思うようなものもなかったので止めました。
電源はケースが対応するSFX規格の電源から選ぶことになったわけですが、特殊な電源ではないとは言え選択肢はかなり狭く、今回選んだものと同じメーカーの上位モデルで80Plus Gold認証のものとで悩みましたが、上位のそれは冷却ファンの音がうるさい、といったレビューが多かったし、そもそも値段が高い(4000円程の差があった)ので止めました。
本当のことを言えば電源ケーブルプラグイン式(必要な電源ケーブルだけを取り付けて使える)というのが魅力的だったのですが…


必要なパーツが決まればあとはそれを購入するだけなのですが、ここで「福岡は田舎だ」ということを思い知らされました。
PCパーツショップはあるにはありますが、品揃えが少ない(実際上記のパーツを全て実店舗で揃えるのは不可能だった)上に高い、ということで必然的にネット通販に頼ることになりました。
昔長野に住んでいた時なら青春18きっぷの期間内に東京に行き、秋葉原のPCパーツショップを巡れば済む話だったのですが…
そして財政上の問題でこれらの支払いが一気に来ないようにする必要も。
そういったこともあって結局CPUはドスパラ(クレカ2回払い)、マザーボードと電源はヨドバシカメラ(クレカボーナス一括払い)、PCケースはAmazon(クレカ1回払い)とバラバラに注文することに。
そしてメモリーじゃんぱらで中古の8GB DDR3-1600メモリー(エルピーダチップ採用バッファロー製)を格安で見つけたのでそれを2枚(計16GB)タンス預金を下ろして現金で購入。

これでパーツが全て揃いました。
かかった費用はトータルで65000円程。
高値安定のメモリーを中古品で安く入手できたことで当初想定していた額(7万円)よりも抑えることができましたが、それでも財政難の最中、ということでかなりの出費です。
ストレージ(SSD/HDD)は旧PCのそれを流用、光学ドライブはPCケースのドライブベイがスリムドライブにしか対応しないし、どうせOSインストール時とリッピングぐらいにしか使わないので手持ちの外付けDVDスーパーマルチドライブを必要な時だけ接続して使うことに。
そして組み立て。

マザーボードにCPUとメモリーを取り付けて…

それをPCケースに組み込み、必要な配線をしてから…

電源を取り付け、電源ケーブルを配線。
その後ストレージを取り付けて完成。
小さいケースなので組み立てに難儀するかな、と思っていたのですが、電源を取り付ける前にマザーボードを取り付け、あらかたの配線を済ませることができるのでそんなに苦労はしませんでした。
しかしストレージベイ(3.5インチ/2.5インチがそれぞれ1つずつ)の構造が少々トリッキーで、SSD/HDDの取り付けが少々面倒でした。
3.5インチHDDベイが1つ、ということは旧PCに搭載していたHDDのうちの1台が内蔵できないのですが、これは以前購入していて旧PCではUSB3.0拡張カードがうまく動作しないという理由で死蔵していたUSB3.0対応HDDケースに入れて使うことにしました。
USB3.0オンボード対応ですから当然問題なく動作するはずですし、ディスクアクセス速度も内蔵SATA接続と遜色ないですからね。


Windowsのインストールと使ってみた印象についてはまた改めてエントリすることにします。