6年ぶりにメインPCをリプレース(その2)

また更新できずに間が空いてしまったよ…
というわけで前回の続き、メインPCをリプレースした話にケリを付けることにします。

元々ケースに付いていた電源ランプ/HDDアクセスランプはどちらも青だったのですが、区別が付かないので後者を赤のLEDに交換しました。
青色LEDなど今時珍しくも何ともないので、何にでも青色LEDを使う、というのは止めないかな…


組み立て後すぐにWindows 7をインストールして環境移行できなかったので、まずは使っていない古いSSD(この時衝動買いしたもの)を接続し、Ubuntu 14.04 LTSをインストールして動作確認。
モリーが中古なので、もしかすると動作しなかったり、不安定だったりする可能性があったのですが、そういったことはなく杞憂でした。
その後10月の三連休(10/11〜13)にようやくメイン環境を移行する作業を行ないました。
メインPCで使っていたストレージ(SSD/HDD)を組み込んで、Windows 7をインストール。
その後SP+メーカーで作成したバッチファイルを使ってWindows Updateパッチを適用しようとしたら、HDD内に保存したファイルからはバッチがうまく動かない。
仕方なく念のため作成しておいたISOイメージファイルをWindowsの標準機能を使ってDVD-Rに焼き、そこからバッチを実行。
するとうまくいき、Windows Updateパッチの適用ができました。
旧PC+Windows 7の環境ではHDD内のバッチファイルからのパッチ適用が問題なくできたのになぜ…
それにしてもWindows 7のインストールは30分もかからず終わるのに、Windows Updateパッチのバッチ適用には2時間近い時間がかかるのが不満。
そもそもWindows XPではService Pack(SP)及びWindows UpdateパッチをOSインストールディスクに統合できたのに、Vista以降ではそれができないのが諸悪の根源だし、Windows 7 SP1以降にリリースされたWindows Updateパッチの数があまりにも多く、それ故パッチ適用に時間もかかるのもいただけない。
いい加減Windows 7 SP2を出してもらいたいものです。


その後必要なドライバ、ソフトをインストールし、各種セットアップを済ませてメインPCとしての環境を整えたのですが、なぜかUSB3.0接続の周辺機器がきちんと動作しない。
動作しなかったのはバックアップ用に使っている2.5インチ外付けHDDとメモリーカードリーダー。
いずれもUSB3.0ケーブルでUSB3.0ポートに接続すると認識されない。
しかしmicroUSBケーブルで接続したり、USB3.0ケーブルでUSB2.0ポートに接続すると問題なく動作する(もちろんUSB2.0で)ので、原因は以前上海問屋で購入した激安ケーブルが原因の可能性大、ということで台風接近による大雨の中ヨドバシカメラへ行きパーツ購入時にもらったポイントでUSB3.0ケーブル(microB)を購入するハメに。

これらのケーブルを使って上記の周辺機器を接続すると問題なく認識され、USB3.0として動作しました。
ということは以前旧PC+USB3.0増設ボードの環境でUSB3.0対応の周辺機器がうまく動作しなかったのはケーブルのせい? と思わずにはいられません。
現在上海問屋ではこのケーブルの扱いはありませんし(よっぽどトラブルが多かった?)。


いくつかトラブルがあったものの無事メイン環境の移行が完了し使い始めましたが、6年前のPCに慣らされていた身としては全ての作業が高速になり驚き。

旧メインPC

新メインPC
このようにWindows Experience Indexの値にはそれ程の向上は見られないのですが、OSの動作自体が極端に高速化したという感じもしないので、妥当な評価なのかも。
それにしても旧PCのグラフィックカードありの環境よりも新PCのCPU内蔵グラフィック利用の環境の方がグラフィック関係のスコアが高い、というのも不思議な感じがします。
しかしCPUパワーをフルに使う動画エンコードでは最新PCの威力を遺憾なく発揮。
長さ1分のフルHD MPEG-2ファイルをAviUtl+x264の組み合わせでH.264コーデックのMP4ファイルへ変換する時間を比べると(カッコ内は実再生時間に対してエンコード時間が何倍かかるかの値)…


(フルHD→720p)
旧PC:4’04”(4.07倍)
新PC:1'07"(1.12倍)
(フルHDフルHD)
旧PC:7'10"(7.17倍)
新PC:1'50"(1.83倍)


と所要時間が1/3以下に短縮される、という結果に。

エンコード中は当然4つのコア全てがフル稼働状態。
720pへサイズを落としてのエンコードであればほぼ実時間でのエンコードが可能ですし、フルHDであっても実時間の2倍弱でエンコードが完了する、となれば十分実用になります。
これまではTV録画したファイルを保存用にエンコードする際には所要時間の関係上720pにサイズを落としていたのですが(それでも2時間以上の番組だと寝ている間にエンコードが終わらず、朝起きてからPCを使えない状況に陥っていた)、来年からはフルHD(1080p)での保存に切り替えるかな、と思っているところです。
しかしファイルサイズとスマホでの再生を考えると720pでもいいかな、とも思っていたりする…
PCのディスプレイ(24インチWUXGA)で再生しても720pが1080pに対して極端に画質が劣る、といったこともないですし。


CPUパワー以外に性能の向上が著しいのがシステムSSDのディスクアクセス速度。
旧PCはSATA2(3Gbps)までの対応だったので最近のSSDの性能に追いつかず、それがボトルネックになっていたのですが、新PCはSATA3対応なのでSSDの性能をフルに発揮でき、それ故起動速度が大幅に向上。
電源をONにして15〜20秒程でWindowsのログオン画面が表示されるようになりました。

旧PC

新PC
これだけベンチマークの値が違えば当然ですね。
そして旧PCで問題になっていたメモリー容量ですが、無理して16GB搭載したこともありかなりの余裕があります。
1GBをRAMディスクに割り当て、ページファイルをゼロにした状態でも5GB程しか消費していません。
これなら8GBでも問題なかったかな、とも思うのですが、やっぱり足りない、と思って後から増設しようとしてもメモリースロットが2つしかないので挿し換えになり古いメモリーがムダになる、将来DDR4が普及すると入手困難になる、といったこともあり難しいので、コストが嵩んだもののこれで正解だったと思っています。


性能も高いし動作も安定しているし、本体サイズも小さくなったしとかかったコスト以外には文句のないPCに仕上がりましたが、一つ気になることが。

たまにFirefoxの表示がおかしくなってしまい、このような真っ黒の画面になってしまうのです。
こうなるとFirefoxを終了し、再度立ち上げるしか手がありません。
この症状は他のブラウザ(IEChrome)やブラウザ以外のソフトでも発生せず、Firefoxでのみ発生します。
Firefoxに問題があるのかそれともグラフィック周りに問題があるのかは分かりませんが、発生頻度は低いとは言えこれは困ってしまいます。
インテルCPU内蔵グラフィック(Intel HD Graphics)用ドライバの更新があるようなので、それをインストールして様子を見てみるか、と思っているところです。


今回のメインPCリプレースは予算の都合で必要最低限のパーツだけを導入、という形にしたため、他にもアップグレードしたい(する必要がある)部分がいくつか残っているのですが、その中でも優先順位が高いのが重要データの保存及び作業領域として使っているこれまた6年ものの1TB HDDの交換。
以前Windows XPで使っていた頃はシステムドライブとしても利用していたので劣化が進んでいるはず、ということでディスククラッシュを避けるためにもなるべく早く交換しないと、ということで今回のPCリプレース関連の出費の決済が終わった来年初めにでも新しいHDDを買うか、と思っていたらまたもや急激な円安が襲ってきました。
日銀総裁がアホなこと(更なる金融緩和)をしてくれたおかげで一気に対US$で10円あまりの円安に。
HDDの価格は為替の影響を非常に強く受けるので、これはヤバい、ということで購入を前倒しすることに。
おかげで何とか値上がりする前に購入することができました。

少々高くても信頼性の高いものを、ということでWD Redの3TBを選択。
本当は4TBにしたかったのですが、前倒しで購入したこともありそこまでの金をかけられず諦めました…
新しいHDDはPCに内蔵し元々の1TB、2TB二台のHDDに入っているファイルを移し、前者は引退させ予備に回し、後者は動画ファイルなどサイズの大きいファイルのバックアップ用として外付けHDDケースに入れて常時接続しておく、という運用にすることに。

ベンチマークしてみると意外な結果が。
このようにシーケンシャルアクセスは高速なものの、ランダムアクセスが遅い…
ランダムアクセスは4年前に購入した2TBのWD Greenよりもかなり遅く、期待外れな結果に。
WD RedはそもそもNASでの利用に最適化されたHDD、ということでランダムアクセスの性能を犠牲にして連続稼働時の耐久性、信頼性を上げているのでしょう。
NASに搭載されたHDDに対してランダムアクセスするという状況はあまり考えられず、そういう意味でも理に適っています。
つまり「単なる信頼性、耐久性の高いHDD」という意味でWD Redを選んだのは失敗だった、ということのようで、今回は高い授業料を払ったのかな、と思っています。
しかし常時稼働が前提のNAS向けHDD、ということで動作音が非常に静か。
以前内蔵していたHDD(Seagate製)は7200rpmのハイパフォーマンスタイプ、ということで新PCに搭載すると動作音がかなり耳についたのですが、それに対し今回購入したWD Redは静かで、アイドル時はほとんど動作音がしない(というかCPUファンの音でかき消されて分からない)。
WD Greenも静かですが、それ以上に静かなのはさすがで、そういう意味では選んだ意味があったのかな、と思っています。
しかしエクスプローラを開いた際にドライブ、フォルダ、ファイルがすぐに表示されず、引っかかったような感じで開いたり、ファイルを開く際にも引っかかり感が出ることがあるのが不満。
これは頻度は低いもののWD Greenでも発生するので、恐らく省電力機能絡みだと思うのですが、動作音の静かさ、省電力性能とのトレードオフ、ということなんでしょうね。
そして将来的にはBD-Rドライブを搭載したいところ。
以前も書いた通り光学ドライブは基本的にOSインストール時とリッピング時ぐらいにしか使わないので、現状のノートPC向けの外付けドライブを必要な時に接続して使う、という形でも全く問題ないのですが、やはりBDを扱える環境が欲しいところ。
もはやDVD-Rでは画像や動画のバックアップができない状況になっていますしね。
ノートPC向け外付けBD-Rドライブは今では7000円程で手に入るようになっていますから、それを購入後バラしてドライブを取り出し内蔵しようと思っているところですが(今使っているケースはスリムタイプの光学ドライブしか内蔵できないため)、他のPCでも使い回せるよう内蔵しない方がいいかな、とも思っていたりします(保証なくなるし)。
内蔵前提であればバルクドライブ、という手もありますが、BDビデオ再生には対応するソフトが必要(=汎用のメディアプレイヤーソフトでは再生できない)なため、ソフトが付属しない上に値段も大して変わらないとなると損なので全く考えていません。
本当のことを言えば内蔵するのならばスロットインタイプのドライブがいいのですが…
とは言えすぐに必要なものでもないので、BDドライブ導入は当分先の話ですね。