Xperia UL白ロムを購入

先日au回線を利用するMVNOサービス、UQ Mobileを導入しましたが、それを利用するための端末としてXperia UL(SOL22)の白ロムを購入しました。

なぜこの端末を選んだのかというと…
私がau回線利用のMVNOサービス利用のための端末に求めるものは


au仕様LTEトライバンド(800/1500/2100MHz、Band 18/11/1)対応
root化でき、カスタムリカバリーを導入できる


が絶対条件で、それに加えUQ Mobileは現在microSIMしか提供していないため、microSIMを利用する端末であること
といったものになります。
その条件に合う端末として当初はXperia Z1(SOL23)を第一候補としていて、UQ Mobileのサービス開始以前から白ロムを探していたのですが、ボディーカラーが白や紫のモデルは見つかるのに、なぜか私が欲しい黒モデルが見つからない。
そうした中Xperia Z1の白ロム相場よりも1万円程安く、それでいて上記の条件を全て満たしているXperia ULでもいいか、と妥協気味に。
Xperia ULとXperia Z1の主なスペック的な差異はというと…


Androidバージョン(4.2 Jelly Bean/4.4 KitKat)
カメラ(13MP/20MP+Gレンズ、大型センサー)
WiFi(802.11ac対応の有無、いずれも5GHzバンド対応)
TV機能(フルセグ対応の有無)
クレードル充電端子(マグネット脱着式であるか否か)


といったところがXperia Z1に劣りますが(CPU(SoC)のクロック周波数、LTE対応カテゴリーの違いは別にして)、5インチフルHDディスプレイ、2GB RAM、microSDXCカード対応といったところは同じ。
個人的にはAndroidバージョンとカメラが気になるのですが、それでも極端に劣る点はなく、逆にバッテリー交換可能、といったメリットも。
これは悪くなさそう、ということでXperia ULの白ロムの在庫を持つ中古ショップで実機を見せてもらうことにしました。
するとXperia Z1に比べコンパクトな上に上下のベゼルが細くすっきりしていて、デザイン的にこちらの方が好み。
そして発売から1年半程経つ端末、ということでアクセサリー(液晶保護シートなど)がまだ手に入るか、というのも気になるところだったのですが、今のところはそれも問題なし(とは言えそれ程選択肢があるわけではない)。
それなら値段も安いし、ということでXperia Z1よりもXperia ULをメインで狙っていく方針に変更しました。
実機を見せてもらった中古ショップにあったのは白モデルだったので、黒モデルを探そう、と思っていたら近所のBOOK OFFであっさり発見。
しかしこの時は購入に至らず、もう1週間ぐらいXperia Z1黒モデルを探してみよう、と思っていたのですが、それが見つかる前にUQ Mobile回線を導入したので、必然的に対応端末が必要になったので購入することに。

もちろん購入を決める前にネットワーク利用制限がかかっていないかをauのネットワーク利用制限照会ページで確認。
このように照会結果は「○」でした。
価格は14800円(税込)とこれまで見かけていたものよりも安かったので、もしかして「△」かも、と思っていましたが杞憂でした。
程度も非常に良く、これならOK、と購入しました。
実は購入後ワンセグアンテナ部に少しキズがあることに気づいたのですが、使ってみるとアンテナが非常に取り出しにくく、傷ついてしまうのも当然だし、自分が使っていても恐らく傷つけてしまうだろう、と思って問題にしないことに…
BOOK OFFではクレジットカード一括払いしかできない(2回払いにしたかった…)のが痛かったのですが、売れてしまうことなく手に入ったのでよしとしましょう。

液晶保護シートも事前に購入しておきました(そしてその後もう1枚予備を買い足し)。


バッテリーが完全に干上がっていたのでまずは充電し、電源を入れてみると…

au向け端末なのに、ホーム画面になぜか競合企業のサービスである050 plusのショートカットがあったりします(タップするとブラウザでサービス申し込みページが開く)。
当然何これ? と思ったのですが、ビルドナンバー表示を連打していないのに最初から開発者オプションが表示されていたことから考えるとBOOK OFFが販売用に端末を初期化する際にこれらのアプリやWebショートカットをADB経由でインストールしているようです。
余計なことすんな!! と思ったのは言うまでもありません。
というわけでBOOK OFFで白ロムAndroid端末を購入したらまず最初に端末を初期化しましょう。
プリインストールではなく、後からADB経由で導入されているので、そうすればこれらのゴミは消えますから。
既に最新版ファーム(Android 4.2.2)だったので、どのみちFTFファイル作成に必要なファイルを取得する時に端末が初期化されるため私はそうしませんでしたが…
そのFTFファイル作成ですが、これまで必要なファイルの取得に使っていたSUS(Sony Update Service)が使えなくなっており、新たにPC Companionを使う必要がありましたが、無事必要なファイルを入手。
FTFファイルの作成、端末への書き込みに必要なFlashToolの最新版の入手に手こずりましたが、これも何とか入手し、FTFファイルも作成しました。
これまで利用していて特に端末の不具合、といったことは見つからないので、近日中にroot化することにします。


このXperia UL、私にとって10台目のAndroid端末でありながら初めてのメニューキーがなく(タスク切り替えキーに置き換わっている)、各種操作キー(戻る、ホーム、タスク切り替え)がソフトウェア式(ディスプレイ上のボタン)になっている端末で、操作に戸惑うかな? と思っていたのですが、意外にすんなりと慣れることができました。
しかし今でもタスク切り替えをしようとホームボタンを長押ししてしまうことが多いですが…
とは言えやはりメニューキーがないのは不便だし、他端末と操作性を統一したいので、root化後にXposedモジュールを使ってキー配置を変更しようかと思っています。
発売から1年半程経つ端末ですが、スペックが低くて困る、といったことは特になく、RAMを2GB積んでいるだけあって私のメインAndroid端末で、よりCPUクロックが高く、搭載RAM容量も多いGalaxy Note 3とさほど変わらない使い勝手で満足。
まぁ端末性能をフルに要求するような使い方(Ingressとか)であれば当然差が出るでしょうが、そういった使い方はほとんどしないので特に問題なし。

au版なので当然自社のサービスを利用するためのアプリがてんこ盛りなのですが、そのほとんどがアンインストール/無効化可能(とは言えこれらの不要なアプリはroot化後消す予定)。
ドコモは自社端末にダサいドコモロゴ、Xiロゴを付けるだけではもの足りず、こういうところでも余計な自己主張をしててんこ盛りの自社サービス向けアプリをアンインストール/無効化できない、というクソ仕様にしていることからするとよっぽどマシです。
でも最近発売された端末では多少はマシになってるのかな?


とは言え上にも書いたAndroidバージョンとカメラに関しては懸念していた通り。
前者はベースモデルのXperia ZLはおろか、兄弟モデルであるドコモ版Xperia Zですら4.4 KitKatアップデートが提供されているにもかかわらず4.2 Jelly Beanで留め置かれているのはいただけない。
Xperia ZLは5.0 Lollypopへのアップデート予定もあるというのに…
とは言え私は4.4 KitKatがあまり好きではないし(root化しないと外部ストレージに書き込みできない、って有り得ない)4.4 KitKat搭載のXperiaはなんか使いにくいなぁ、と思っているので(少なくとも家電量販店等でおさわりした限りでは)4.2 Jelly Beanでもそれ程気にしていませんが、上記の通りOSアップデートでドコモにも劣るのは、と思わずにはいられません。
auはドコモ以上にOSアップデートに消極的、ということなんでしょうね。
だからキャリア版端末は嫌だ…
CDMA2000に対応、LTE Band 26にも対応していてau回線との相性がいい北米版Nexus 5(D820)が欲しい気がします。
そして後者ですが、Galaxy Note 3のカメラは明るいところでの画質は優れているものの、暗いところでの撮影に弱く、勝手に夜景モードに切り替わって撮影後の画像処理(ポストプロセス)でクソ画質にしてしまったり、メシマズ写真を量産するのが非常に不満で、それを埋め合わせてくれる性能をXperia ULのカメラに期待していたのですが、画質の傾向がGalaxy Note 3に近く、料理の写真を撮るとやっぱりメシマズ写真…
そういう意味ではやはり大型センサーと高性能レンズを搭載するXperia Z1がよかったな、と思ってしまいます。
とは言え本当のことを言うとカメラ性能を最優先するならヨーロッパで既に発売されている(日本でも数量限定で発売予定)パナソニックLTE通信機能を搭載するAndroidデジカメ、LUMIX CM1が欲しいのですが、価格的に手が出ない…


しかし14800円という価格を考えれば不満は少なく、これを選んでよかった、と思う端末です。
今や絶滅危惧種、とも言えるバッテリー交換可能な端末である、というのは特に中古で入手することを考えれば大きなメリットですし。


UQ Mobile回線を運用する端末が手に入ったことで、ようやくそのサービスを利用できるようになりました。
ということで次回はそれについて書くことにします。