304HWのSIMロック解除

前回のエントリの続きです。

「無料でSIMロック解除できる」ということで先日898円で手に入れた304HWをSIMロック解除してみました。
やり方はググれば見つかりますが、その手順がスッキリとまとまっているサイトが見つからなかったのでまとめてみました。


今回私が参考にしたのは…
303HWを0円でSIMロック解除してみた話(追記あり) | Skyblue Mobile
【無料】304HW simロック解除コードの入力とAPNプロファイル設定方法 - YouTube の動画説明文
になります。
情報元サイトの作者には感謝です。


手順は大きく分けて
(1)SIMロック解除コードを取得する
(2)そのSIMロック解除コードを使って実際にSIMロック解除する
に分かれます。


そして必要なものは
他社(SoftBank、ワイモバイル以外)のSIM(サイズはmicroSIM)
Windows PC(Macでもできるかも知れませんが、確認できないので不明です)
データ通信可能なmicroUSBケーブル
となります。


まずは(1)のSIMロック解除コードの取得から。


v201 Algo Huawei Unlock Calculator - R206 E3531 E3272 E5372 E5330 E8231 E3372


にアクセスし、IMEI入力ボックスにSIMロック解除したい304HWのIMEIを入力して「Calculate」ボタンをクリック。
するとSIMロック解除コードが算出されます。

この中の(V3)に表示されている8桁の数字がSIMロック解除コードになるので記録しておきます。
(V1)(V2)のSIMロック解除コードは使いませんが、念のため記録しておいた方がいいでしょう。


SIMロック解除コードが手に入ったので、(2)のSIMロック解除作業に進みます。
他社SIMを挿した状態で304HWの電源を入れ、Windows PCにUSB接続します。

この段階ではディスプレイのキャリア名表示は「USIMロック」となります。
ドライバが自動的にインストールされ(Windows 8.1で確認)、それが完了すると自動的にブラウザが起動しSIMロックされている旨のメッセージが表示されます。

この時IE(Windows 10ではEdgeブラウザ)以外のブラウザでこの画面が開いた場合はそれを閉じ、IE(Windows 10ではEdgeブラウザ)でWeb管理画面を開き直します。
デフォルト状態でのWeb管理画面のIPアドレスは「192.168.128.1」となります。
そしてここで「F12」キーを押します。

すると下部にデバッグ画面が表示されるので、その右上にある検索ボックスに「none」を入力。
display:none;という項目が検索に引っかかるので、それに付いているチェックを外します。

上:チェックを外す前 下:チェックを外した後

すると隠されていたSIMロック解除コード入力ボックスが表示されるので、そこに先程入手したSIMロック解除コード(V3)を入力しEnterキーを押します。

SIMロック解除に成功するとブラウザの画面が切り替わり、本来のWeb管理画面が開きます。
この状態ではまだAPNが設定されていないので「接続に失敗しました」という表示が出てデータ通信できませんが、「プロファイル管理」からAPNを設定してやるとデータ通信できるようになります。


今回私が購入した304HWは無事SIMロック解除できましたが、稀に上記サイトで算出したSIMロック解除コードではSIMロック解除できないこともあるようです。
その場合はダメ元で(V1)(V2)のSIMロック解除コードを試し、それでもダメなら無料でのSIMロック解除は諦めましょう。
探すと有料(EUR7が相場らしいので、1000円程?)でSIMロック解除コードを発行してくれるサイトがあるようです。
とは言え下記の通りあまりお勧めできませんが…


SIMロックを解除した304HWですが、SIMロックフリー端末としての使い勝手は微妙、と言わざるを得ません。
対応周波数バンドについて明確な情報がないのですが、製品サイトに書かれている情報からすると


TDD-LTE(AXGP) Band 41(2500MHz)
FDD-LTE Band 3(1800MHz)
W-CDMA Band 1/11(2100/1500MHz)


には少なくとも対応していると思われます。
姉妹モデルであるワイモバイル303HWの製品サイトにはきちんと対応周波数バンドの記載があり、そこでは上記バンドに加えW-CDMA Band 9(1700MHz)にも対応しているとあるので、もしかすると304HWも対応しているかも知れません。
つまりSIMロックフリー端末として実質的に利用できる周波数バンドはFDD-LTE Band 3とW-CDMA Band 1のみとなり、用途はかなり限られます。
ドコモ(及びそのMVNO)のSIMで利用すると3Gしか利用できませんし(Band 3 LTEがサービスされている東名阪ではそれも利用できるかも知れませんが)、TDD-LTE Band 41に対応しているのでUQ/auのWiMAX2+の電波を掴めれば、と思い手持ちのUQ MobileのSIMを挿してみたものの掴むことができず利用不可。

UQ MobileのAPNを設定しても圏外表示になってしまい利用不可(SIM自体を認識していないような気もする…)。

利用ネットワークを4Gのみに設定したくてもプルダウンメニューがグレーアウトしていて設定を変更できません。
SIMフリーLTE端末でau(及びそのMVNO)のSIMを利用するには基本的に利用ネットワークを4Gのみに設定する必要があるのですが、それができないとなるとどうしようもありません。
そして3HKプリペイドSIMも挿してみましたが、これまた挙動が変。

設定でデータローミングをONにしていないのにデータ通信し始めてしまいます。
そのせいでムダにプリペイドのチャージを消費してしまいました。
とは言えすぐに気づいてデータ通信を止めたのでHK$7程(100円ぐらい)の損害で済みましたが…
データローミングのON/OFF設定は自社SIMを挿している時にのみ有効になるのかも知れません。


このSIMロック解除した304HW、個人的には3HKプリペイドSIMを挿し、海外に行った際に定額データローミングを利用するのに使うぐらいしか用途が思いつきません。
これについては以前手に入れたジャンクGL04Pも同じで、しかもこちらの方がWiFiをON/OFFできたりと使い勝手がいいので、ますます存在価値が薄くなりますが…
au(及びそのMVNO)のSIMを認識でき、WiMAX2+の電波を掴んで利用できればまだ利用価値があるのですがねぇ。
私の3HKプリペイドSIMは(香港国内、ローミングいずれでも)LTEを利用できないので、W-CDMA Band 1しか使えなくても問題ないですし。
まぁ1000円以下で手に入り、無料でSIMロック解除できたのであまり気にしていませんけどね。
ということでもし無料で手に入るSIMロック解除コードが使えず、有料でSIMロック解除コードを購入しなければSIMロック解除できない、というのであればわざわざ金を払ってまでSIMロック解除する価値はないでしょうね。