約1000円のBluetoothスピーカー

先週福岡市内某所のドンキでBluetoothスピーカーが税別990円(税込だと1069円)で売られているのを発見。

Bluetoothスピーカーは以前からネットラジオなどをBGMとして流す用に欲しいなと思ってリーズナブルなものを探していたところだったのでちょうどいいな、と思ったものの、税別で1000円以下という価格もありちゃんと使えるのかが気になったのですが、この値段ならもしイマイチでも損害は少ない、ということで購入することにしました。

外箱。
"Wirelesslink Bluetooth Speaker"という名称です。

中身。
私が購入したのはボディーカラーが赤のもの。
それ以外のカラーバリエーションは青と黒があるとのことですが、後者は売り切れなのか元から仕入れていなかったのかは不明ですが私が購入したときには店頭に並んでおらず、赤と青からの選択でした。
付属品は充電用のmicroUSBケーブルと外部音声入力用のオーディオケーブル(3.5mmヘッドホンプラグ)と必要最低限。

背面の端子類。
充電用のmicroUSBコネクターと外部音声入力用の3.5mmヘッドホンジャックの他にUSBポートとmicroSDカードスロットがあります。
しかしこのUSBポートとmicroSDカードスロットに関しては説明書に記述なし(って言うか外部音声入力についての記述もない)。
そして秋葉原などにある怪しい店で売られているものではなく、日本国内で正規に流通している製品ですから当然技適も取得されています。


電源を入れると中国人女性が片言の英語を話しているような合成音声で"The bluetooth device is ready to pair"という音声が流れ、ペアリング待ち状態になります("bluetooth"が"blue truth" と言っているように聞こえる。「青い真実」って何だ?)
この状態で接続したい端末のBluetoothをONにし、設定からペアリング待ち状態のスピーカーを見つけてペアリング。
そして接続されると例の声で"The bluetooth device is connected successfully"という音声が流れ準備完了。
セットアップ中に特に引っかかるようなところはありませんでした。


そして気になるUSBポートとmicroSDカードスロットですが、ここにストレージデバイス(USBメモリー、カードリーダー、microSDカード)を挿して電源を入れるとこれまた例の声で"Music play mode"("mode"が「モーダー」に聞こえる)という音声が流れミュージックプレイヤーモードで起動し自動的にストレージデバイス内に保存されているオーディオファイルの再生が始まります(再生できるオーディオファイルがなければ何も起きない)。

USBポートにUSBメモリー(正確にはmicroSDカードリーダー)を挿したところ。
再生順はファイル名順のようで、フォルダ階層も認識しますが(6階層までフォルダを入れ子にしてMP3ファイルを入れてみても再生可能だった)再生状態を表示するディスプレイ等があるわけでもないため使い勝手はイマイチなので、単なるおまけ機能ですね。
そして外部音声入力にケーブルを接続するとこれまた例の声で"AUX input mode"という音声が流れ外部音声入力モードになり、接続した機器からの音声が流れます。
説明書にはBluetoothスピーカーとしての利用についてしか記述がないのですが、それ以外の機能が無効化されている、ということはないようです。


音質は特筆すべきものはなく、BGM再生用として使うには特に問題ないレベル。
購入前は「安物なのでもしかしてステレオ再生できない? もしそうだと嫌だな」と思っていましたが、実際にはそんなことはなくちゃんとステレオで再生でき杞憂でした。
そしてSCMS-T対応ですが、安い海外製品なので予想できたことですが非対応。
試しにGalaxy Jをペアリングして接続し、ワンセグアプリを起動してみましたが音声が出ませんでした。
ちなみに端末側で音声出力先のBluetoothオーディオデバイスがSCMS-T非対応である、というエラーメッセージは出ませんでした。
余談ですがSCMSは"Serial Copy Management System"の略ですが、Bluetoothオーディオ出力を「コピー行為」と見なす音楽業界のクソゴミさには呆れます。
元々SCMSはDATでのCDデジタル録音解禁の際に導入され、その後MDなどにも引き継がれた孫コピーを防ぐためのシステムなのですが、それによってBluetoothオーディオ出力が制限される、というのはおかしいと言わざるを得ません。


バッテリーでの動作時間ですが、説明書には「1〜2時間」と書かれており「そんなに短いの?」と思ったのですが、実際には4時間程動作し、私の用途には十分。

そしてバッテリーの充電ですが、1.5A以上の電流が流せるのでかなり高速で、5V2A出力の充電アダプターを使えば空の状態からでも30分程でフル充電になります。
しかしこれも説明書には「4時間程かかる」と書かれていて、これは恐らく付属のmicroUSBケーブル(0.2A程しか流せないゴミケーブル)を使って充電した時の所要時間でしょう。


最後に不満点を挙げると電源をOFFにすると変更した音量がリセットされ、次に電源をONにした際に音量がデフォルトに戻ってしまう、前面にある状態表示LEDが明るすぎて眩しい(それ故光量を落とすために白いビニールテープを貼った)、前後の重量バランスが悪い上にガタがあり、簡単に後ろに傾いてしまう(これも底面にクッションシートを貼ってガタをなくした)、microUSBケーブルを接続して給電している状態で電源を入れるとノイズが乗る、バッテリー残量が少なくなった際にそれが分かりづらいなどといくつかありますが(上記のSCMS-T非対応、というのも人によっては欠点になり得ますね:私は気にしていませんが)、致命的と言える欠点はないので、約1000円という値段を考えれば満足度は高いです。
買って正解でした。


というわけでこのBluetoothスピーカーには自宅でのBGM再生用として活躍してもらうことになりそうです。