ジャンクWiFi PCカードを購入(追記あり)

先日博多駅前のPC NETに行ったら、ジャンクコーナーでこんなものを発見。


ジャンクのアイオーデータIEEE802.11a/b/g/n(300Mbps)対応WiFi PCカードWHG-AGDN/CBです(法人向け製品なのね…)。
価格は480円也。
今やWiFiを搭載しないノートPCなんかないですし、PCカード/ExpressCardスロットを搭載するノートPCもほぼなくなってきていて、WiFi PCカード自体が珍しい存在になってきていることもあり即購入。
手持ちのThinkpad T60で使えるな、と思ってのことです。


そのThinkpad T60、最初からWiFi搭載なのですが、そのminiPCIeスロットには以前SSDを搭載していた際にストレージ容量を増やすためにWiFiカードではなく内蔵SDXCカードリーダーを挿していますし、そもそもそのminiPCIeスロットに300Mbps対応のWiFiカードを挿したところで150Mbpsでしかリンクできない
ということで現状ではWiFiなしになっています。
有線GbEを搭載しているのでネットワークにつなげない、ということはないですし、USB WiFiドングルはいくつか持っているのでWiFiを使いたければそれを挿す、という手もありますが、これだとインターフェースがボトルネックになって通信速度が遅いし(USB2.0なので802.11ac対応ドングルでも200Mbps程度が限界)、貴重なUSBポートを消費してしまうのであまりやりたくない。
しかしこれなら300Mbpsまで対応しているし、USBポートを消費することもないためWiFiインターフェースとしては非常に都合がいいですからね。


アイオーデータのサイトでドライバをダウンロードしようとするとWindows 7用までしかなく、現在Thinkpad T60にインストールしているWindows 8.1用のそれはなかったので、とりあえず一番近いWindows 7用をダウンロード。
余談ですがドライバのダウンロードに製品のシリアルナンバーが必要なのはいただけない(要会員登録ではないだけマシですが:上記のように法人向け製品だから?)。
しかしWindows 8以降用ドライバが用意されていないのはOS標準搭載のドライバで動くから、ということかも知れないので、ダウンロードしたドライバはインストールせずいきなりPCカードスロットにカードを挿してみました。
すると自動的にドライバのインストールが始まり、それが完了すると利用できるようになりました。
やっぱりそういうことね、と思ったのですが、何かおかしい。
自宅の5GHzバンド(802.11ac/a/n)利用のアクセスポイントを検出できず、接続できないのです。
OS標準搭載ドライバでは2.4GHzバンド(802.11b/g/n)にしか対応せず、5GHzバンドには対応しないのか、そもそもジャンクなので壊れているのか。
それをはっきりさせるためにダウンロードしていたドライバをインストールしてみることに。

ダウンロードした自己解凍ファイルの中身を見てみると、Windows XP〜8.1まで、32/64ビット版両方のドライバが揃っているではないですか。
ファイルサイズがやたらと大きい(127MB)こともあり、何か怪しいと思っていましたがこういうことだったのか、と思うと共にこれだとファイルサイズが大きくなり、ダウンロードにも時間がかかるのだからきちんとOS別にダウンロードするファイルを分ければいいのに、と思ったのは言うまでもありません。
私のThinkpad T60は32ビット版Windows 8.1なので、WIN81フォルダ内の「CB」フォルダをドライバファイルの保存先として指定してデバイスマネージャからドライバを更新。
すると大当たり。
無事ドライバが更新され、自宅の5GHzバンドWiFiアクセスポイントに接続できるようになりました。

ちゃんと300Mbpsでリンクできています。

動作中の図。
つまりOS標準搭載ドライバでは2.4GHzバンドのみにしか対応せず、5GHzバンドは非対応、ということだったわけですが、それにしてもなぜこのような仕様になっているのかが謎です。
以前初代Galaxy TabにカスタムROM(今は亡きCyanogenMod)を導入した際に5GHzバンドWiFiが使えなくなり、その後OSをAndroid 4.4.4まで更新したものの解決しなかったということがあったので、もしかして5GHzバンドWiFiには特許やライセンスの問題があって利用に制約があるのか、と思ってしまうのですが、本当のところはどうなんでしょうね。
しかしGalaxy Noteなど他の5GHzバンドWiFi対応Android端末にAOSP系カスタムROMをインストールしてもそういうことは起きず、普通に5GHzバンドWiFiが使えるので特許、ライセンス云々ではないような気が…
もしかして「2.4GHzバンドWiFiが使えればとりあえず問題ないじゃん」ってことで手抜き?


とにかく480円で802.11a/b/g/n対応、最大通信速度300MbpsとWiFi PCカードとしてはほぼ最強スペックのものが手に入ったので非常に満足。
これならもう一枚手に入れてもいいかな、と思っていますが、元々店頭に並んでいる数がそれ程多くなかったし、古いノートPCの再生には非常に有用なパーツなのでその価値が分かっている人なら飛びつくだろうから、もう売り切れてそうだなぁ。


(02/04追記)
既にTwitterでつぶやいていますが、昨日再び博多駅前のPC NETに行ってみるとまだ数枚残っていたので結局もう1枚追加購入しました。

現状手持ちのPCカードスロットがあるノートPCはThinkpad T60だけなので追加購入分は予備、ということになりますが、どうせならこのWiFi PCカードを使えるPCがもう1台あれば、ということで3年程前に電源が入らなくなりお亡くなりになったThinkpad X31を復活させたくなりました。
以前コメントで修理方法を教えて頂いて実際に修理しようか、と思って必要なパーツを買おうとしたら福岡の電子パーツショップでは売られておらず、かと言ってネット通販で取り寄せようとするとパーツの価格よりも送料の方が高い、ということで結局やらずじまい…
とは言え15年近く前に発売されたPentium M搭載ノートPCを今更復活させても、というのもあるので、そんなことするぐらいならCore 2世代のノートPCが安く(1万円以下で)手に入るようならそれを買っていじった方がいいよな、とも思いますし。
もう1台Thinkpad T60(またはT61)が手に入らないかな…


ちなみにそのThinkpad X31、今日ダメ元で電源を入れてみましたが、やっぱり起動しなかった…