2013年まとめ:モバイル、IT編

2013年ももうすぐ終わり、ということでこの一年を振り返ってみます。
まずはモバイル、IT関連から。

今年入手したモバイルガジェットはというと…
3月:Xperia acro HD(SO-03D)
6月:L-02CL-03E
と昨今の経済事情を反映して少なめ。
去年AndroidiOS共にメインとなる端末をリプレースしたため、その端境期、ということもありますが…
3月のXperia acro HDは去年のXperia ray同様安くなっていたところをメイン音声回線の機種変で入手しましたが、期待していたカメラ性能には失望。
しかし全般的な性能は悪くなく、現在ドコモ音声回線SIMを挿して通話用メイン端末となっています(そしてメインAndroid端末であるGalaxy Noteのバックアップ)。
6月はLTE対応のデータ端末2台を入手。
当初狙っていたL-03Eの白ロムがなかなか見つからないため、手持ちのPHS300で利用できれば、と思い購入したL-02Cですが、PHS300では使えなかったし、PCに接続して使うにも使い勝手が悪いしと結局「単なる金のムダ使い」となりました。
その後ほぼ諦めていたところにL-03Eが見つかり購入。
バッテリーの持ちのよさは驚く程だったのですが、それ以外は特筆することもなくむしろ欠点の多い端末、ということで何だかなぁ、という端末でした(しかも欠点を解消するファームウェアアップデートもない…)。
とは言えようやく導入できたLTE端末ですが、IIJmio回線だとそれ程通信速度が出ず、しかも導入当初に比べると大幅に通信速度が低下してしまい、下りは3Gの方が高速なことがほとんど、という体たらく。
おかげで最近ではほとんど使っていません(それ故スタンバイ状態で2週間以上バッテリーが持つ)。


そして今年導入したモバイル/ネット回線はというと…
4月:IIJmio契約を変更(ミニマムスタート→ファミリーシェア)
9月:FTTH導入とそれに伴いWiMAX解約
IIJmioの契約変更はその直後に一旦解約しなくてもプランの変更が可能になったのには参りましたが、3枚のSIMを利用できる、というのは非常に便利で、従量データも当初の1GBから2GBに増量され、私にとっては十分すぎる容量となりました。
しかしユーザー数の増加に従いLTEの通信パフォーマンスが大幅に低くなってしまったのはいただけないところ。
そして9月の自宅ネット回線の切り替えは以前から検討していたものの、WiMAXの通信速度が余りにも遅くなり、利用に堪えなくなったこともありようやく乗り換え。
しかし契約時に2年縛りやオプション契約強制といった携帯業界の悪癖が固定ネット回線契約の世界にも入り込んでいて、気を使わないといけないことが増えたのにはうんざりさせられました(来年2月にこの時加入させられたオプションの縛り期間が終わるので、忘れないように解約手続きしないと)。
しかし通信速度はさすがFTTH、下り80M、上り40M程出るためネット環境が非常に快適になりました。
とは言え最大1Gbpsの契約なのにこの速度、というのはベストエフォートとは言えもう少し出て欲しいなぁ、とは思いますが…
そしてこの時得たキャッシュバックを原資にして自宅のWiFiルーターをリプレースしました。

最初は802.11ac対応のものを買う予定はなかったのですが(私の用途では802.11a/b/g/n 300M+300M、GbEのもので十分だから)、ギリギリ予算内(9999円、予算は1万円だった)でこれが見つかったので、結局将来性を考えてこれに決めました。
しかし当時の相場よりも割安だったからかAmazonに注文後入荷するまで1ヶ月程待たされるハメになりましたが、他社製品(特にバッファロー)よりも小型でありながら802.11ac対応ということもあり満足度は高いです。
とは言え802.11ac対応のクライアント機器はまだ手元にありませんが(Galaxy Note 3 SM-N9005待ち)…
細かいところを見ると以前使っていたバッファロー製の方が機能が豊富なのですが、一般的な利用法ではそれが明確な違いとなるケースはほとんどないので、私としては問題はないですが(とは言えログ機能をもう少しまともにして欲しい…)。

以前使っていたバッファロー802.11a/b/g/n対応WiFiルーターとサイズを比較したところ。
このコンパクトさで802.11ac(2ストリームMIMOで867Mbps)対応なのには驚きです。
というかバッファロー製の5GHz/2.4GHzデュアルバンドルーターはサイズがデカすぎ(それ故今回選択肢から外した)。
そして残念なこととしては購入から10年余り、その間私のPC環境の一翼を担ってきたThinkpad X31が起動しなくなってしまったこと。
このThinkpad X31、最近ではスマホのゴニョゴニョ作業に使うことが多かったのですが、そのせいでPCを使う必要があるゴニョゴニョ作業ができなくなってしまい困っています。
いい加減それ用にThinkpad T60をセットアップし直さないと、と思っているところです。


最後に今年モバイル、IT関連で特筆すべきことをまとめてみると…
・ドコモ回線利用のMVNOサービスの大幅な充実
今年はドコモ回線利用のMVNOサービスへの新規参入、そしてそれに伴い既存のサービスも(良い方向へ)サービス内容が見直され、各社間の競争が激しくなりました。
私が現在利用しているIIJmioを例にとっても、今年初めにはミニマムスタートプランの基本料金で利用できるのは速度制限付き定額(128Kbps)通信のみで、高速通信するには追加料金が必要でしたが、現在は同料金で500MBの高速通信従量データが付いてきます。
そしてファミリーシェアプランは従量データが1GBから2GBに増量された上に基本料金が値下げ。
速度制限あり定額時の通信速度も200Kbpsに向上し、スマホアプリで速度制限あり定額制と速度制限なし従量制の切り替えができるようにもなったりと、わずか1年間で大幅にサービスがグレードアップされました。
これは同業他社、特にOCNとBIGLOBEが対抗して新サービスを次々開始する、といったことへの対応措置としてのサービスグレードアップでしょうから、ユーザーとしては嬉しい限り。
しかしそれに伴い特にLTEの通信パフォーマンスが大幅に低下する、という悪影響が出るようになったため、手放しでは喜べないところ。

これは先日博多駅前にクリスマスイルミネーションを見に行った際にスピードテストを実行した結果ですが、左がLTEで右が3G(HSPA)。
この時は下りは1Mbps余りの差を付けられていますし、上りもHSUPA対応エリアであることもあり3Gに迫られ、低遅延が売りのLTEでありながらレイテンシ(PING値)でも3Gに負けている、という散々な結果に。
いつスピードテストを実行しても、下り通信速度でLTEが3Gに勝つことは滅多にない、というぐらい通信速度が低下してしまうのは本当いただけません。
このようにMVNO各社が競争することによりサービスを大幅に向上させたのに対し、MNOは各社談合で選択肢が非常に狭く、割高で複雑な料金プラン、各種オプションの強制といった搾取体制は相変わらずで、しかも状況が更に悪化している。
これは本当いい加減にして欲しいところです。
SIMロックフリー端末の単体発売
今年は単体発売されるSIMロックフリー端末が増えました。
これまではMVNOキャリアが自社サービス向けに割高な上に低スペックな端末をSIMロックフリーで発売する、というパターンが多かったのですが、今年は最新のハイスペック端末がSIMロックフリーで発売されるようになりました。
その中でもiPhone 5s/5cのSIMロックフリー版発売は最大のニュースでしょう。
そしてNexus 5も発表と同時に日本でもGoogle Play経由で発売、というのも驚きでした。
前モデルであるNexus 4の日本発売は海外での発売から大幅に遅れた上に価格が海外版に比べ非常に高い、といったことがあったことからすると(おかげで日本版Nexus 4はあっという間に旧モデルに)これまた状況の変化に驚きです。
・新たなFOMAプラス対応ゴニョゴニョ手法(イリーガル)が登場
日本版Nexus 4FOMAプラス対応なのに、同じファームウェアバージョンであっても海外版は非対応、ということが火を付けた、とも言える特殊なツールを用いてNVRAM内に書き込まれている対応周波数バンドに関する設定部分を書き換える、というFOMAプラス対応ゴニョゴニョ手法。
この手法を使うと様々な端末がFOMAプラス対応化できる、ということで一時盛り上がりましたが、内容的にイリーガルなのが欠点。
とは言えこれに関する情報は今後も追い続けますが。
そういう法的に問題のあるゴニョゴニョではない方法でFOMAプラス対応になる端末もサムスン製にいくつかありましたが、やはり隠れFOMAプラス対応端末は減少傾向で、いずれ出なくなるだろうな、という気がします。
その代わりに日本国内でFOMAプラス/LTE Band 19対応のSIMロックフリー端末の単体発売が普通になされるようになって欲しいところです。
LTEサービスの拡充
LTEは各社マルチバンドでのサービスがなされるようになりましたし、カバレッジと通信速度もどんどん向上。
新しく発売されるスマホは全てLTE対応になりましたし、LTEはこの一年で当たり前の存在になりました。
しかしLTEユーザーが増えることで回線が混雑するようになり、思った程の速度が出ない(上記のように特にMVNOキャリアに顕著)といったことも起こるようになりました。
そういうこともあってかIT系メディアで各キャリアのLTE通信速度比較記事を多く見かけたのも今年の特徴でした。
とは言え大都市繁華街での比較ばかりで、地方都市ではどうか、といった記事はほとんど見かけられなかったのはいただけないな、と思いましたが…


といったところでしょうか。
というわけで時事関連(雑記カテゴリ)ネタに続きます。