10年間ありがとう:Thinkpad X31

昨日Twitterでつぶやいていましたが、私の手持ちPCのうちの最古参機であるThinkpad X31が突然起動しなくなってしまいました。


昨晩訳あって久々に起動しようと電源ボタンを押すと、電源は入り、CPUファンも回るもののディスプレイが点灯せず、HDDも動作しないため当然Windowsは起動しない。
そこで原因を探るべく分解してみたものの見た目でおかしくなっているところは発見できず、組み直しても状況は変わらなかったので、最終的に「ご臨終」という判断を下しました。
しかし実はマザーボードを取り外して、その裏側がどうなっているのかは確認していないので(時間がなかった)、今度時間があれば再度分解して確認してみようと思いますが、それにより問題の原因が発見され、再び起動するようになることは恐らくないでしょう。

分解中のThinkpad X31
この画像はディスプレイ部を分解し、WiFiアンテナを取り外して元に戻した後のものですが、中央部に3つある目立つチップは右がCPU(Pentium M 1.4GHz)、真ん中がチップセットのノースブリッジ(Intel 855PM、ちなみにサウスブリッジはマザーボードの裏側、メモリスロットの近くにある)、左がグラフィックチップ(ATI Mobility Radeon)となります。
ちなみに取り外したWiFiアンテナはThinkpad T60のMIMO用WiFiアンテナとして流用しようと思ったのですが、TwitterでつぶやいたようにThinkpad T60に取り付けてもMIMOにならず、ハード的にMIMO動作しないようで残念。
802.11nの規格がまだ策定中の時期に販売されたノートPCですから、無理もないのかな、とは思いますが…


このThinkpad X31は今から遡ること10年前、2003年3月に私の元にやって来ました。

購入して箱を開け、内容物を出して撮影した時の画像。
私にとっては2台目のPCで、モバイル利用に適していて、性能の高いノートPCに買い換えたい、ということで発売開始後即購入。
当時インテルからノートPC向けの新CPU(Pentium M)とUSB2.0に標準対応するノートPC向けチップセット(Intel 855PM/GM)が出る、という情報があり、それが出るのを期待して待っていたところだったこともあり、それらを搭載するノートPCが発表されるとすぐに購入を決意し、実際にそうしました。
購入時のスペックはというと…


CPU:Pentium M 1.4GHz
チップセットIntel 855PM
グラフィック:ATI Mobility Radeon(VRAM 16MB)
メモリ:256MB(DDR266)
HDD:40GB(IDE)
ネットワーク:100Base-TXイーサネットWiFiなし(それでもアンテナはディスプレイ部に内蔵)
OS:Windows XP Professional


しかし購入直後にメモリを512MB増設して768MBにし、HDDを60GBのものに換装、OSをWindows 2000にダウングレードして使い始めました。
当時わざわざWindows 2000にダウングレードしたのは当時Windows XPにいい印象を持たなかったからです(しかしその後XPに戻す)。
Pentium Mの高い性能とバッテリーの持ちの良さには驚いたものです。
その後デスクトップPCをメインに使うようになり、モバイル向けのノートPCも買い換えたことで現役から引退。
それによりサブマシンとして各種の検証(β版OSのテストとか)、メインPCではできないリスキーな作業などに利用していました。
最近ではスマホのROM焼き、各種ハック作業等に使うことが多かったですね。
そしてハードウェアの強化策もHDDを100GB→160GB→100GBと換装、メモリを1GBに増設、MiniPCI WiFiカード(IBM純正、802.11a/b/g対応)を搭載と様々なことをやってきました。
初めて海外に持ち出したノートPCもこれでしたし、他にもたくさんの思い出があるノートPCだったのですが、こういった形で最期を迎えるとは思ってもいなかったので本当残念です。
とにかく10年間にも渡って働き続けてくれてありがとう、というほかないですね。


私が持つPCの中で最古参、ということはスペックも最低、ということで利用頻度も低く、これがないと絶対に困る、ということはないのですが、やはり代替機が欲しいなぁ、と思ってしまいます。
Thinkpad T60はメインPCのバックアップ機で、しかもバッテリーが死んでいますし(外した状態でないと正常動作しない)、ASUS UL20AはTV録画用マシンとして常時起動状態ですから、いずれもあまりリスキーな作業には使いたくないですし。
Core Duo/SoloあたりのCPUを搭載し、SATA HDD、GbE搭載のノートPC(Thinkpadが理想だが、メーカーは問わない)が1万円台前半ぐらいで手に入るのであればThinkpad X31の代替機としてGETしたいなぁ、と思うのですが、海外版Galaxy Note 3の購入とメインデスクトップPCの延命/リプレースが優先ですから、そんな余裕はない…


Windows XPのサポート終了が近づいていることもあり、Thinkpad T60のOSをどうするか、という問題もあるので、今使っているSSDUbuntuをインストールしてそれをメインに使うようにして、現在それにインストールされているXPを元々搭載されていたHDDにシステムバックアップソフトを利用して移し(以前エントリしたようにクリーンインストールだとライセンス認証が面倒だから)、それをリスキー作業用としてSSD/HDD挿し換えで対応する、というのが現実的かな、と思っているところです。
XPから移行するOSの件はWindows Vista BusinessのインストールディスクがあればT60の本体裏に貼ってあるプロダクトキーが利用できるでしょうし、以前Windows 7のインストールディスクを購入した際の特典を使いWindows 8 Proアップグレード版を1200円で購入してあるので、それを使ってXPからアップグレード、という手もありますが、いずれも気乗りがしませんし。
そもそも前者はVista Businessのインストールディスクを持っていないので不可能ですけどね。