携帯を持って海外へ行こう!! その1

これから年末年始の旅行シーズン。
海外旅行へ行く方も多いことでしょう。
前のエントリにも書きましたが、今や日本で使っている携帯を海外に持って行って使うことが
普通になってきています。
ところが海外で携帯を使うことに関しては意外と情報が少ない。
ガイドブックを見ても大した情報はないし、日本の携帯キャリアも同じ。
はっきり言ってネット情報が頼り、といった状況。
海外での携帯、モバイル機器の使いこなしに関することをメインテーマとして開いたブログで
あることもあり、大した情報ではないですがここに私の経験を元にした情報を公開していこう
と思います。

<キャリア、端末の選択>
海外で使うことを考えるとキャリアはドコモかソフトバンクのどちらか。
前のエントリにも書きましたが、auは海外での利用が弱いですから。
端末は3G/GSM両対応のものを選びましょう。
ドコモには3Gローミングのみに対応する機種がありますが、それはダメ。
日本にいると気づきませんが、海外では3Gサービスが提供されていても、そのエリアはあまり
広くないことが多い。
GSMがサービスされている国ではGSMが3Gを補完する役割を果たしているので、必ずしも全ての
エリアを3G対応にする必要はない、といった考えがあるのが理由です。

これは先の旅行でオーストラリアを訪れた時のものですが、メルボルンティー中心部であるにも
かかわらずVodafone AustraliaのGSMネットワークに接続されています。
アンテナ表示のところに「3G」の表示がないことがGSMネットワークを利用していることを示し、
そしてバッテリー残量表示の下にある「Melb CBD」という基地局情報がメルボルンティー内で
あることを示しています。
オーストラリアは言うまでもなく先進国で、主要全キャリアが3Gサービスを提供していますが、
それでもこのように3Gネットワークでカバーされていないところが多くあります。
そしてインドネシアでは3Gネットワークがあっても不安定で、頻繁にGSMに切り替わる。
そういったこともあって海外で使うには3Gローミング対応のみでは不十分、GSM対応であることが
必須なのです。
アジアで3Gローミングが十分機能するのは韓国、香港、シンガポールぐらいでしょう。

<現地用端末を持つ、という選択>
場合によっては日本の端末だけでなく、現地で使うためのSIMロックフリー端末を持っていた方が
いい場合もあります。
次のような人は現地用GSM端末+現地のプリペイドSIMカードの購入を考慮した方がいいでしょう。

1 現地に友人、知人がいる
2 ビジネス渡航である
3 グループで旅行している
4 データ通信を頻繁に行なう

まずは1ですが、現地の友人、知人と連絡を取り合うにはやはり現地回線がある方が便利。
日本の携帯をローミングで使う場合、自分から電話をかける分には問題ないですが、相手から
電話をかけてもらう場合、相手は日本への国際電話をかけなければなりません。
現地の友人、知人に大きな経済的負担をかけることになります。
もちろんローミングチャージも高額になります。
現地回線があれば気兼ねなく電話をかけたり、かけてもらったりすることができます。
2も同様です。
特にビジネス渡航では電話を使うケースが多いでしょうから、そのメリットは更に大きくなります。
3ですが、旅行中同行するメンバー同士で連絡を取り合う、ということは多いでしょう。
しかし日本の携帯をローミングで使う場合、たとえその人が隣にいたとしても日本へのローミング
通話料がかかりますし、受ける方はローミング着信料がかかります。
頻繁に連絡を取り合ったりすると、ローミングチャージはかなりのものになります。
同行するメンバー全員が現地回線を持っていれば、メンバー同士のやり取りは当然現地通話料で
済みますから、やり取りが多ければ多い程節約になります。
最後の4ですが、ローミングパケットチャージが高いので、ノートPCを旅行に持って行き、それを
ダイヤルアップでネットに接続したりするとローミングチャージが非常に高額になります。
日本の携帯のローミングの場合、パケット接続にはミニマムチャージが設定されているので、
ほんの少し接続しただけでもかなりの額を請求されます。
つまり簡単に「パケ死」できるわけです。
現地回線の利用だとパケットチャージが安い上に(日本国内よりも安いことが多い)、通常ミニマム
チャージもないので(1KB単位課金が一般的)気軽にネット接続を利用できます。
ただしこの場合GPRSに対応したプリペイドSIMカードと端末が必要です。

プリペイドSIMカードを購入すべきかどうかは滞在期間やプリペイドSIMカードの値段などにも
左右されるので、その辺を考慮して購入するかどうかを決めるとよいでしょう。
ちなみに私が現地プリペイドSIMカードを購入していた理由は上記1、4です。