時代に逆行するSoftBank

iPhone 3Gは載っているのかが気になってSoftBankの7月版カタログをもらってきました。
しかしiPhone 3Gに関する記載は一切なく期待はずれ。
SoftBankショップにはiPhone 3Gのポスターが貼られていたのですが…


とは言えせっかくもらってきたカタログだから、ということで中を覗いてみると以前はなかった
「世界対応ケータイ(3Gエリア専用)」という機種があるのを発見。
要するに国際ローミングには対応するが、GSMは搭載していない、という端末。
823P、820N、821Nがこれに該当します。
SoftBankはどうして今頃このような無意味な端末を出してくるのか、と思うと呆れて物が言えません。


前にも書きましたが、海外(韓国以外)では3GはあくまでGSMの上位規格としての扱いを受けており、
キャリアも全てのエリアを3G対応にするつもりはないし、その必要もない。
携帯電話としての基本的なサービスはGSMでも十分受けられるのですから。
ですから3G対応エリアは自ずと主要都市に限られ、その3G対応エリアでも3Gが利用できずGSMのみ、
といったケースはよくあります。
つまり国際ローミング対応を謳うには3Gローミング対応だけでは不十分で、GSM対応が必須。
それを悟ったドコモは最近ではほとんどの機種にGSMを載せてきている(らくらくホンまでGSM対応に
しているのには驚き)のに対しSoftBankは今頃になって3Gローミングのみ対応の端末を出してくる、
というのは「海外に強い」というのが売りの一つであるキャリアのやっていることとは思えず、
まったく理解できません。
まぁ「海外に強いSoftBank」というのももはや過去の話になってしまいましたが…


JASJARがらぱごす革命録」のshamil氏も今ナイジェリアでそれを実感されているようです。


SoftBankナイジェリアで無能化


SoftBankのカタログの後半部分はフリーペーパー風の内容になっていますが、7月版のそれはこれから
旅行シーズンということもあり海外旅行お勧めスポットの特集がメイン。
そこで紹介されているお勧め旅行スポットの一つがバリ。
そこには「世界対応ケータイ(3Gエリア専用)」の記載がありますが、これを信じてバリ旅行に世界対応
ケータイ(3Gエリア専用)の機種を持っていった人は絶対に後悔するでしょうね。
インドネシアの3G(少なくともバリでは)はエリアが狭い上にネットワークが不安定で、はっきり言って
使い物になりませんから。