これこそドコモクオリティー

MilestoneをSIMなしで運用し始めたことで、暫定的にドコモのMoperaU HSPA定額(上限10395円/月)をiPhone 3GSで使っていますが、それによってドコモの実力を改めて認識させられました。

ネットワークが混み合う時間帯である23:30頃にスピードテストを行った時のスクリーンショット
以前のエントリに載せたスピードテストの結果(平日午前中に実行)とほとんど通信速度が変わりません。
普通なら遅くなってもおかしくはないのですが…
時間帯による通信速度の変動が少ない、というのは回線品質(バックボーン回線を含む)の高さを物語っています。
これがドコモの実力、といったところでしょうか。
それに対しイーモバイルはトップスピード、HSUPA対応エリアの広さで勝りますが時間帯、場所による通信速度の変動が非常に大きいですし(5Mbpsオーバーからアナログダイヤルアップ並みまで変動する)、SoftBankはHSDPA対応エリアが狭い上に速度も出ない。
SoftBankもようやくHSUPAに対応しましたがエリアが非常に狭く(東京、大阪、名古屋のみ?)、通信速度も最大1.4Mbpsまで。
ちなみにドコモはイーモバイルには負けますが、全国県庁所在地の中心繁華街でHSUPAが利用可能です(長崎市内で利用可能なことを確認済)。


これだけ通信品質がよいとなるとこのHSPA定額を使い続けたい(=128K定額には戻りたくない)ところですが、やはり10395円/月は辛いなぁ。
タイプSSバリュープラン+iモードを合わせると11739円/月になります。
これで1万円切りだと嬉しいのですが。
とは言えこの上限10395円/月というのはなかなか絶妙な価格設定です。
かつては13650円/月で、今年6月に値下げされこの価格になりましたが、スマートフォン向けパケット定額、及びPC向け128K定額(5985円/月)との差額は4410円。
これはSoftBankiPad向けプリペイドプラン(1GB)の月額料金、そしてイーモバイルプリペイド(EMチャージ)の30日定額プランの料金と同じで、イーモバイルポストペイドライトデータプランより500円程安くなっています。
そしてドコモのガラケーにはWiFiルーター機能を持つ端末があり、PC向けパケット定額プランと組み合わせると他のモバイルガジェットをWiFi経由でネットにつなぐことができます。
つまり「iPadをどこでもネットにつなぐためにiPad 3Gモデルを買ったり、モバイルルーターを別途契約しなくてもそれと同じぐらいの額を追加で払えば回線一つで同じことができます」ということを売り込むための料金設定、ということでしょうね。
回線品質を考えると無理に安売りする必要はないと思うのですが、ドコモの本気度が感じられます。
しかしそれによって試してみようか、と私は思ったわけですが。
(13650円/月ではさすがに試せない)
日本版iPadがSIM Locked(ただし国内キャリア(=ドコモ及びそのMVNO)のSIMに対してのみ。海外SIMに対してはロックフリー)で発売されたことがよっぽど悔しかったんでしょうかね。