TOT3G回線は非常に快適(追記あり)

以前のエントリでも少し書いていますが、今回のバンコク滞在ではTOT3G回線を利用するi-Kool Real 3GプリペイドデータSIMを購入して使っています。

値段は99Bで、1GB分のデータ通信が含まれています。
回線開通から1ヶ月間有効のようですが、事前情報では10日という話もあり、実際どうなのかは不明(パッケージのタイ語の説明では後者っぽいのですが、私には読めないので分からない)。これについては追記を参照のこと。
他のデータSIM(TOT3G回線を利用するものも含む)に比べかなり格安です。

D25HW上では「ACT-1900」というキャリア名で認識されます(TOTの2Gサービスの名称、名前の通りGSM1900MHzでサービスされています)。


安いからといって通信速度が劣るわけではなく、むしろ非常に優れています。
(スピードテスト実行場所は全て滞在しているゲストハウスの部屋:カオサン周辺)

Radish Network Speed Testing(東京サーバに接続、端末はD25HWを使用)の結果。
日本のサーバを利用したスピードテストであるにも関わらず、1Mbps以上の速度が出ています。

左がMilestoneにSIMを挿してパケット接続した時の、右がD25HWにSIMを挿してWiFi経由でネット接続した際のSpeedtest.netの結果。
後者だと下り4Mbpsを超えていますし、HSUPA対応ということで上りも1Mbps程度出ています。
実際の利用感でも非常にスムーズで、快適なネットアクセスが可能です。
それでいながら値段は99B/1GBですから、コストパフォーマンスは抜群と言えるでしょう。
しかもTOT3Gは2100MHz帯でサービスされていますから、利用する端末を選ばないのも大きなメリット。
利用可能エリアも少なくとも私の行動範囲内では全く問題なし。
これは本当使えます。


このSIMをゲストハウスの部屋ではD25HW、外に出る時はMilestoneに挿して利用しています。
こうすることによりどこにいても高速、快適なネット接続環境を享受できるわけです。
そのせいでバンコク到着時にスワンナプーム空港のAISカウンターで購入したプリペイドSIM+24時間GPRS定額パッケージは使わなくなってしまいました。

まぁこの程度の通信速度しか出ないとなると使わなくなるのも当然というわけで…
一応AISも3Gサービス(HSDPA対応)を提供していますが、900MHz帯を利用しているため端末を選びますし、利用可能エリアもセントラルワールドプラザとサイアムパラゴンの建物内のみと極端に狭い。
通信速度もそれ程速くありませんし(350Kbps程度)、利用価値はほとんどないと言えるでしょう。


ここまでi-Kool Real 3GプリペイドデータSIMを褒めちぎってきましたが、もちろん欠点も。
まず説明書の類がほぼ全てタイ語であること。
とは言え一応非常に簡単な英語の説明はあるので(APNや残高確認の方法など)、外国人でも使えないことはありません。
そしてもう一つがMBK以外では入手が困難なこと(MBKのプリペイドSIM屋でも置いていないところが多い)。
MBK以外ではパンティッププラザのモバイルデータカード/USBモデムを扱う店に置いてあったりするぐらいです(少なくとも私が見た限りでは)。
バンコクを頻繁に訪れる方はMBKに行った際に複数枚購入しておくのがいいかも知れません(ただしSIMの開通期限に注意)。
しかしこれらの欠点が問題にならないぐらい優れたプリペイドデータSIMなので、バンコクに来たら絶対ゲットすべきSIMでしょう。
というわけで個人的な要望ですが


スワンナプーム空港で売ってくれ!!


最後にこのSIMに関する覚え書きを
APN:internet
ユーザー名:なし
パスワード:なし
Android端末だと「Authentication type」を「PAP or CHAP」にする必要があります。
(D25HWでは特に設定をすることなくつながりました:自動設定でOKということのよう)
ダイヤルアップ電話番号:*99#
バンドルデータ残量確認:*711*2#
プリペイド残高確認:*700#(ただしこれを実行しても残高0Bと出るので残高確認としては意味がなく、単なる回線の有効期限確認の意味しかない)
これらのコマンドの実行結果のメッセージは英語で出ます。


(追記)
このSIMの有効期間について改めて調べてみましたが、やはり有効期間は回線開通後10日間。
しかし現在プロモーション中で来年1/5までに回線開通すると有効期間が20日追加され、元々の10日と合わせて合計30日になるとのこと。
それ故上記の残高確認コマンド送信で確認すると有効期間が「2011/01/05」と表示されたため、最初のエントリ時に「有効期間は回線開通後一ヶ月」と書いたわけです。