SIMだけ出しても意味ないんだって

今日ドコモ回線を利用する新しいMVNOサービスが相次いで発表されました。


日本通信、速度制限なしのプリペイドSIM「b-mobile Fair」──通信量1Gバイト単位のチャージ制
ヨドバシカメラでSIMロックフリー端末向けSIMカードを販売 ドコモMVNO「R-Sky」


使えるサービスなのか否かは別にして、SIMの選択肢が増えるのは喜ばしいところ。
しかし利用する端末の問題は未解決のまま。
SIMロックフリーであればほぼ全てのW-CDMA端末が使えるとはいえども、FOMAプラスエリアや甲斐大和病、一瞬圏外病、HSUPAダンマリ病といった問題があることを考えるときちんとドコモ回線に対応した端末でないと回線を最大限生かせないですから。
日本通信にしろアールストリームにしろ、自社サービス向けのSIMロックフリー端末を用意していますが、前者は「ドコモ回線ではまともに使えない端末」ですし(よくこんな代物を自社サービス向け端末として売るよな、と思う)、後者は製品情報を見ても対応周波数に関する情報がないので、FOMAプラス対応か否かは不明なんですよね。


この件に関しては「今月以降発売されるドコモ端末はSIMロック解除対応になるため、端末の選択肢が増える」とよく言われますが、単にSIMロック解除対応になっただけではダメだということが分かっていない人が多過ぎるよな、と思ってしまいます。
携帯電話端末を回線契約なしで単体で買うことができない、という問題はそのままですから。
自分が使いたい端末を回線契約の有無にかかわらず自由に買える環境にならない限り、SIMロックフリーのメリットを生かすことができない、ということを理解してもらいたいものです。


そもそも未だにキャリアが端末を単体販売できない、というのが全く理解不能
MVNOサービスの利用向けだけではなく、機種変したいが新たな縛りを課されるのが嫌だ、と思っているユーザー(私のような)もいるわけですから、いい加減端末の単体販売を解禁して欲しいものです。
SIMカード方式ではなかった2G(=PDC)時代とは異なり、回線と端末が分離しているのですから、全く問題ないはず。
特に既にSIMロック解除に対応しているドコモには対応をお願いしたいところです。