選挙速報の謎

昨日統一地方選挙が行なわれましたが、私には選挙の度に不思議に思うことがあります。

これが20:01に出て…

そしてこれが20:09に出る。
投票終了後10分も経っていない(=一票も開いていない)うちに「当選」と言い切っています。
昔はこのような出口調査に基づく速報の場合は「当選確実」と言っていたはずなのに、いつから「当選」と言い切るようになったのか。
電子投票になったわけでもないのに(日本は世界で唯一の候補者名記述式投票を義務づけている国=電子投票はNG)、全くもって謎です。
しかもこれは民放のみならず(少しでも早く速報を出した方が視聴率が上がり、それに伴い広告収入が上がりますから当然ですね)、NHKまでもが同じことをやっているのも不思議です。
本来マスコミは「正しい情報」を伝えるのが使命のはずですから、いかに早く速報を出すかを競う必要はないはず。
まぁ「マスゴミ」ですから「間違っても後から訂正を出せばいいや」と開き直ってるんでしょうね。
実際TVニュースを見ているとやたらと放送内容の訂正が多いことに驚かされますし(CNN、BBCといった海外のニュースチャンネルでは非常に希なこと)。


それにしても福岡県知事選挙には呆れて物が言えませんでしたね。
主要全政党が相乗りする候補者vs共産党推薦の候補者の争い、ということで選挙をやるまでもなく結果が見えている(実際その通りの結果となった)、ということで白けっぷりが半端じゃなかった。
政党は政党で自分の党のポリシーもへったくれもなく相乗りし(自民党社民党が同一候補を推薦、なんてありか?)、候補者は候補者でそのようなことに異議を唱えず、水と油といえる関係であっても両方の党の推薦を受ける(=票が集まればそれでいい)。
そしてマスゴミもこのような「ポリシーのない相乗り」を批判することはせず、ダンマリを決め込んだ。
これって「国家的危機」ですよ。 本当。


そういうこともあり、私は投票に行っていません。
私が選挙の投票に行く時、というのは「特定の政党を勝たせたくない」とか「特定の候補を落選させたい」といったある意味ネガティブな理由がある時。
私が一票を投じたい候補者、政党というのはこの国には存在しませんからね。
例えば…
今回はEveryone's Party
Vote for LDP!!
前者が去年の参議院選、後者が一昨年の衆議院選の際に書いたエントリですが、どちらも民主党に勝ってもらいたくないがためにみんなの党自民党に投票しています。
その前にも長野県知事選で「田中康夫に再選してもらいたくない」という理由で村井仁前知事に投票した、ということもありました。
ですからもし私が東京に住んでいれば間違いなく投票に行っていたでしょう(そして石原氏に投票:そのまんま東に勝ってもらいたくないから)。
この国に国家、国民のことを第一に考えて政治を行なう、有権者が一票を投じるに値するまともな政党、政治家が現れることを切に望みます。


最後に余談ですが、無投票で当選が決まった場合でも選挙ポスターって貼り出すんですね。
立候補した全候補が当選で、選挙を行なわないわけですから、ポスターなんか貼り出す必要はないはずなのに。
せっかくポスターを作ったのにもったいない、ということなのでしょうか。
初めて見ましたが、これも不思議ですね。