アメリカ、カナダ以外でもおk:CNN公式アプリ

先日のエントリに"Available only in the US and Canada"と書いたCNN公式アプリですが、それ以外の国でも普通にAndroid Marketから導入できるところがあり、実際には"Not available in certain countries"であることが判明。
先のエントリには訂正を入れていますが、改めてそれについて書いておきます。


このことに気づいたきっかけは3HKプリペイドSIMを挿したGalaxy TabAndroid Marketを開いた際に、キャリア偽装を解除してあるにもかかわらずCNN公式アプリが検索結果に出てくることを発見したこと。
香港のSIMで検索結果に出てくる、ということはつまり「アメリカ、カナダ限定ではない」ということになります。
そこで気になるのが「ではどの国ではOKで、どの国ではNGなのか」ということ。
というわけでここでキャリアコードを調べ、いろんな国の現地キャリアに偽装してAndroid Marketにアクセスし、CNN公式アプリが検索結果に出てくるかを調べてみることに。

左:フィリピン(PHP=フィリピンペソ)、右:インド(Rs.=インドルピー)

左:ロシア(RUB=ロシアルーブル)、右:イスラエル(イスラエルシェケル、どうしてこれだけ通貨単位が現地語(ヘブライ文字)表記なんだろう?)


その結果…
1:欧米諸国はOK、中東諸国はNG(イスラエルを除く)
2:言論統制がなされている国々はNG(中国、ベトナムベネズエラなど)
3:イスラム圏の国々はNG(インドネシア、マレーシア、パキスタンなど、中東諸国もこれに当てはまります)
という傾向が見られることが分かりました。


ではどうして日本はNGなのか(韓国や台湾はOKなのに…)、というのが気になりますが、これはすなわち
日本は言論統制国家である
とCNNが認識している、ということなのかな、と思ってしまいます。
私も「全くその通りだな」と思っていますから、CNNなど海外メディアがそう思うのも当然な気がします。
改めて「外の世界を知らないガラパゴスピープルの皆さん、いい加減この現実に気づきましょうね」と言わずにはいられません。


アメリカ、カナダのみ」に比べると必要条件が緩和されたものの、日本ではゴニョゴニョしないと導入できない、ということは変わらないので敷居は高いままですが、それでも導入しやすくなったことは喜ばしいことです。
私としてはゴニョゴニョなしでGalaxy Tabからアップデートを確認できるのが嬉しいですね(Galaxy Tabはキャリア偽装がやりにくいので)。


最後に余談を一つ。
中国にとってはBBCも厄介者ですが、BBC公式アプリは中国キャリア(China Mobile:キャリアコード46000)に偽装した状態でもAndroid Marketに出てきます。
とは言えマーケットに出てきて、インストールができてもグレートファイアーウォールに引っかかってデータの取得ができないような気がしますが。
それ故中国政府もそれ程気にしていない、ということかも知れません。