Galaxy Tabの再セットアップでハマッたこと

先日文鎮化状態から(ハードはドコモ版、ソフトは海外版の変態仕様として)奇跡の復活を遂げた私のGalaxy Tab
再セットアップして再び絶賛使用中ですが、その際一つハマッたことが。


それはBluetoothキーボード(ELECOM TK-FBP017)のペアリング。

奥にある折りたたみ式キーボードがELECOM TK-FBP017です。
文鎮化前(Android 2.2、ドコモ版ファーム)は以前エントリしたように特に問題なくペアリングして使用できたのに、文鎮からの復活後(Android 2.3.3 海外版ファーム)ではなぜかペアリングできない。
上の画像手前にあるポケットタイプのBluetoothキーボードは文鎮化前、後共に問題なくペアリングして使用できるのですが…
あれこれ1時間程格闘しましたが、結局自力ではどうやってもペアリングできなかったので、ネットで調べてみることに。
するとこのような情報を発見。


http://d.hatena.ne.jp/Felio/touch/20101216#1292519715


HIDでのペアリング中にモード切替スイッチをSPPに切り替えるとうまくいく、とのこと。
そこでこの方法でやってみると、無事ペアリングできましたが、何だか動作にはっきりしない点が。
このTK-FBP017、Galaxy Tabだけでなく、Galaxy S IIでもペアリングがうまくいかなかったので、改めて方法を詳しく検証してみることに。
それで分かった確実なペアリング方法はというと…


HIDモードで電源ONし、Bluetoothボタンを押してペアリングモードにして端末からBluetooth機器の検索を行ないます。
TK-FBP017が検出されたらそれをタップしてペアリング。
普通のHID対応Bluetoothキーボードであればここでパスキーが表示され、それをBluetoothキーボードから入力してEnterを押せばペアリングが完了し、使えるようになりますが、TK-FBP017だといつまで経っても「Pairing...」の状態のままペアリングされません。
私は最初この状態でハマりました。


そこで…
(ここでの説明は私の変態仕様Galaxy Tab(海外版ファーム適用SC-01C)、英語UIで行なっています)
この状態で電源/モードスイッチを「SPP」に切り替えます。
しばらくすると「Incorrect PIN or Passkey」というエラーメッセージが出るので、OKをタップしてエラーメッセージを閉じます。

するとTK-FBP017がBluetoothキーボードとして認識されます("Pair with this device"と表示される状態。この時点ではまだペアリングされていない)。

画面右にキーボードアイコンが出ているのがキーボードとして認識されている証。
ちなみに最初からSPPでペアリングしようとするとキーボードとして認識されないので注意。

このように謎のアイコン(金庫?)で表示される機器として認識され、ペアリングされてしまいます。


この状態で電源/モードスイッチはSPPのままでBluetoothボタンを押してペアリングモードにし、再びペアリング。
すると接続要求を許可するか? というメッセージが出るので、それを許可します。

これでTK-FBP017がペアリングされます("Paired but not connected"と表示される状態になる)。


最後に電源/モードスイッチを「HID」に切り替え、Bluetoothボタンを押してペアリングモードにします。
そこで登録されたTK-FBP017をタップ&ホールドすると出るメニューから「Connect」を選択。
するとHIDで接続され、ようやく利用できるようになります。
最初の接続時はBluetoothボタンを押してペアリングモードにしておかないと接続できませんが、その後はペアリングモードにしなくても接続できるようになります。
それにしてもAndroid 2.3ではどうしてこのような面倒な手順を踏まなければならないのかは謎です。


ペアリングして利用できるようになりましたが、Galaxy Tab/Android 2.3.3では動作に少々不安定なところがあり、戻るキーが利かなくなったり、スクリーンキーボードが消えなくなったりするのが欠点。
文字入力が非常に快適になりますから、この点は残念です。


それにしてもメーカー側からHIDプロファイル対応のAndroid端末での利用に関する情報提供が全くないのには腹が立ちます。
登場時はAndroid端末では専用ドライバとIMEをインストールし、SPPプロファイルで利用する、ということになっていたものの、最近では国内キャリアからもHIDプロファイル対応のAndroid端末が出てきているのにそれに対するフォローがないのですから。
Androidに関してはソフト、ハード双方の変化が早いですから、対応が難しいのは分かるのですが、このような対応をされると客はその会社の製品はもう買いたくないな、と思ってしまう、ということを理解して欲しいところです。