EMobile LTEを体験してきた


3/15より本サービス開始予定のEMobile LTE
先日ヨドバシ博多へ足を運ぶと、既に対応端末のモック(GP02の時と異なり発泡スチロール製に非ず)がズラリと並べてありました。
「あれっ、福岡ではまだサービスされないんじゃなかったっけ?」と思い販促のおねいさんに聞いてみると「サービス開始予定日の3/15から利用できますよ」とのこと。
しかもこの場で実際のサービスを体験できるという。
というわけでEMobile LTEのデモをやっている地下(PC売り場)へ移動してそこの販促のおねいさんに「上でEMobile LTEを体験できる、って言われたんだけど」と言うと、「今他の客向けのデモ中」ということでそのおねいさんと話をしながらしばらく待つことに。
そして数分後LTEサービス対応端末であるGL01Pを持ったオサーン(恐らく販促責任者)がやって来て、売り場のPCにWiFi接続してLTEを体験できるようセットアップしてくれました。


早速スピードテスト(Web版Speedtest.netを使用)を試すと、下りは7Mbps程とドコモのXiが15M程出ることを考えるとイマイチな結果に。
「場所が地下だからかな?」と思いましたが、GL01Pの電波状態表示はLTEアイコン点灯、アンテナマークバリ3だったので、電波状態の問題ではなさそう。
しかし上りは10Mを超え、これはXi(6M程)よりも高速、ということでこれなら下り20Mぐらいは出るポテンシャルはありそうです。
とは言え本サービス前なので他にユーザーがいない、そしてデモ用端末を使用している、ということを考慮する必要はありますが。
そしてLTEのもう一つの売りが低遅延であること。
これは十分に体感できました。
スピードテストPing値は50ms以下と固定回線並みの低遅延で、リンクをクリックした際の反応も非常に速い。
Xiで既に体験済であったとは言え、この低遅延を体験すると「次期モバイルネット回線はやはりLTEで決まりだな」、と思ってしまいます。


通信速度の速さ、遅延のなさが売りのLTE、ということで料金が割高につきそうですが、イーモバイルは料金据え置き、というかなり大胆な戦略をとってきました。
しかも約2年間(2014/5まで)は定額制で、その後は従量制に移行する予定であるものの上限は10GBとドコモやSoftBankに比べ寛容な設定になっています。
速度制限対象になる1日の利用データ量366MBを毎日使ったとしても11GB程ですから、速度制限に引っかからないように使っている限りは上限に達することはまずないでしょう(というか従量制であれば1日毎の利用データ量制限をする必要はないはずですが)。
そしてLTEエリア外はDC-HSPA+での通信となりますから、DC-HSDPAになる(そして混雑している)ドコモに比べ速度面でのアドバンテージがあるのも大きなメリット。
確かに実通信可能エリアの広さでは完敗(というかドコモに勝てるキャリアはない)ですが、高速通信が可能なエリア、という観点から見るとイーモバイルが勝っているので(全エリアDC-HSPA+/HSUPA対応であるイーモバイルに対し、ドコモはHSUPA対応エリアが極端に狭い)、田舎では利用できない、ということを割り切れば意外とデメリットは少なく(利用プロトコル制限もなし)、利用料金を考えればかなり魅力的なサービスです。
そして私にとってはイーモバイルは実家で唯一実用に堪えるモバイルネット回線、ということで、そういう意味でもその価値は高まります。
ということで今年秋に予定しているモバイルネット回線見直し(というかネット接続回線全体の見直し)の有力候補入りが決定です。
あとは年末開始予定のauLTEサービスの中身次第、といったところでしょうか。


それにしてもこれでイーモバイルLTEエリアが広がってくるとWiMAXは厳しいだろうなぁ、と思わずにはいられません。
料金は同じ、それでいながら通信速度が遅い上に遅延も大きく、その上室内/地下のカバレッジが弱い、となると通信量、利用プロトコルの制限がないのがメリットとはいえかなり不利ですからね。