IIJmioミニマムスタート128プランの速度制限を解除してみる

月が変わったタイミングでIIJmioミニマムスタート128プランの速度制限を解除してみました。
手続きはPC向けサイトからだと少々分かりづらく

IIJmio HOMEから会員専用ページの「サービスの設定と利用」→「高速モバイル/D」→「チャージ/クーポンの利用」と進み、クーポン枚数(速度制限解除するデータ量)を選択→規約に同意する旨のチェックを入れて申し込みボタンを押す

という手順となります。
PC向けサイトだと固定回線向けサービスメニューもあることで選択肢が多いため、どうしても分かりづらくなってしまうようです。
しかしモバイル向けサイトは高速モバイル/Dサービスに特化したメニューとなっているため、こちらから手続きした方が分かりやすくていいかも知れません(次回はこちらでやってみよう)。

モバイル向けサイトからでも利用データ量の照会や速度制限解除クーポンの購入といった主要なサービスが利用できるので、現状でも不満はありませんが、できれば公式アプリがあるといいなぁ、と思うところです(利用データ量照会ができる非公式Androidアプリはある)。


まずはb-mobile Fairでは使い物にならなかった平日昼食時(12:00〜13:00)の通信速度をチェックしてみます。
1週間にわたり毎日スピードテストを行なってみましたが、これが驚きの結果に。

最高記録は何と3Mbps超え。
とは言えこれは極端な記録で、普通は1〜1.5Mbpsといったところ。

HSUPA対応エリア内では上り速度もちゃんと出ます。
それ以外の時間と同じぐらいの速度が出ますから、通信量が増える時間帯でもほとんど速度が落ち込むことはない、と言えそうです。
実際の利用感もこれだけの通信速度が出ているだけあって快適。
そういったこともあって速度制限なしで使えるデータ量がみるみる減っていき、やはり通信パフォーマンスがよいだけあって100MBというデータ量は少ないと感じてしまいます。
通信速度が速い分Speedtest.net実行時の利用データ量が大きく(一回5MB以上消費することもある)、それによってかなりのデータ量を消費したのが痛かった。
これだけ快適に使えるんだったらファミリーシェア1GBプランにした方がよかったかなぁ。


これによりはっきりしたことが一つあります。
それは
日本通信のドコモMVNOサービス(b-mobile)の通信速度が遅い原因は日本通信側の回線容量不足」
ということ。
他社MVNOサービスでドコモ純正回線と遜色ない通信速度が出る、ということは通信速度が遅い原因はドコモ側の回線容量不足によるものではないということですから、100%日本通信側の回線容量不足によるもの、ということになります。
新サービスを次々と開始し、それに伴い販路も広がったことでユーザー数が大幅に増加したものの、それを捌けるだけの回線容量を確保できておらず、それが通信速度の大幅な低下につながった、というのが事の真相のようです。
「もしかすると混雑しているのは3G回線だけで、LTEだと速度が出るかも」と思っていましたが、この原因からするとLTE対応SIM+端末でもそれ程速度は出ないと思われます。
日本通信はこれまでのプリペイド中心のサービスからポストペイドにサービスの軸足を移していることもあり(LTE対応SIMは全てポストペイドですし)、これだとIIJmioを含むポストペイドの他社MVNOサービスと変わりがない、ということでその中で敢えて通信パフォーマンスの低い日本通信のサービスを選ぶ理由は無きに等しい、ということになります。

これでb-mobileはもう終わったサービス、と言ってもいいサービスに成り下がりました。
その中でもIIJmioミニマムスタート128プランよりも通信速度が遅く(100Kbps、その上データ圧縮プロキシ利用強制)、月額料金が高く(980円)、標準SIMのみでMicroSIMが用意されていないb-mobileイオンSIM Aプランは完全に死亡決定、といったところでしょうか。


最後にIIJmioミニマムスタート128プランの話に戻しますが、やはりこのプランは基本的に他キャリアの高速通信(LTE/WiMAX)モバイルWiFiルーターを併用する前提で通常は速度制限解除クーポンは使わず128Kbpsで利用し、旅行や帰省などで手持ちのモバイルWiFiルーターが利用できない場所へ行く際に速度制限解除クーポンを使って一時的にメイン回線に昇格させる、という使い方が適しているようです。
そういうことで私は今後はそういう運用をすることにします。