健全な競争っていいもんだ

今日OCNが提供するドコモMVNOサービス「OCN モバイル エントリー d」が刷新されて新たに「OCN モバイル ONE」というブランド名でサービスが提供されることが発表されました。


5つのプランを用意したSIMパッケージ「OCN モバイル ONE」 - ケータイ Watch
http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20130829.html(OCNのプレスリリース)


これまで30MB/日まで速度制限なし、それを使いきった後は200Kbpsに速度制限、という内容で983円/月というプラン一つでしたが、OCN モバイル ONEでは5つの料金プランが用意されます。
一日毎のデータ量制限があるプランではこれまでの30MB/日に加え60MB/日(1483円/月)のプランが追加。
そして新規プランとして一ヶ月毎のデータ量制限があるプランが1GB/月(1263円/月)と2GB/月(1783円/月)の2つと、最大通信速度は500Kbpsに制限されるものの、7GB/月まで利用できるプラン(1983円/月)が加わりました。
いずれも割り当てられた従量データを使いきると200Kbpsに速度制限されます。
個人的には最後の500Kbps制限のプランは「?」な気がしますが、1GB/月のプランはIIJmioにはなく、2GB/月のプランはIIJmioに比べ200円安い、というのは魅力ですね。


とは言えまだまだIIJmioの方が上を行っているな、というのが私の意見。
マルチSIMオプション(ファミリーシェアプラン)がありますし、スマホアプリで200Kbps定額/従量データの切り替えが可能、余った従量データを1ヶ月繰り越しできる、といったところでOCNに勝っていますからね。
しかもビックカメラが提供するIIJmioベースのSIMでは公衆WiFiサービスが無料オプションとして付いてきます(しかも料金は本家と変わらない)。
というわけでOCNには「もうすこしがんばりましょう」と言いたいところですし、IIJにはこれに対抗する新たな施策を取って欲しいところです。


ドコモ回線利用のMVNOサービスはこのように複数の企業が競争し、切磋琢磨してより優れたサービスがより安い料金で提供されるようになっていますから、ユーザーからすると「健全な競争が行なわれている」ということで好ましいですね。
それに対してMNOである各キャリアは全社横並びで「談合」と言いたくなるようなやり口でユーザーから搾取していますし、「悪貨は良貨を駆逐する」を地で行くようなことばかりやっているのは一体何なんだ、と言いたくなります。
これに関して総務省消費者庁、消費者生活センターといった機関が何もしないのが不思議でなりません。
しかもSIMロックフリー端末の日本国内発売を妨害してるんじゃないか、と思われるようなことまでやってますし…
(つづく)


※新たなカテゴリとして「MVNO」を追加しました。