健全な競争!! ドコモMVNO2社の新サービス

今日ドコモ回線利用のMVNOサービスを提供する2社から新規サービス開始/新サービスの追加の発表がありました。


U-NEXT、月額714円〜のLTE対応データ通信プラン - ケータイ Watch
「楽天ブロードバンド LTE」、月額1960円で2GBまでの新プラン - ケータイ Watch


前者の新規参入となるU-NEXTのサービスは717円/月で従量データ1GBまで、その後は2082円で3GBまでの二段階料金制となるダブルフィックスプランと、1767円/月で従量データ3GBまでのスタンダードプランの2つの料金プランが提供されます。
いずれのプランも3GBを越えると128Kbpsに速度制限されます(速度制限解除オプションも提供予定)。
そしてSMSの送受信ができるようになるSMSオプション(157円/月)も提供されます。
これは本来の目的である「SMSが利用できる」ということよりも、電波強度を正しく取得できない(それ故アンテナマーク表示が点灯しない)、利用キャリア表示が「緊急通報のみ/Emergency Calls Only」になってしまう、一部のアプリでパケット接続を検出できずネット接続ができない旨のエラーが出る、といった非ドコモAndroid端末でMVNOのSIMを利用することで発生する各種問題を回避できる、という意味の方が大きいサービス。
これはMVNO各社が提供するドコモSIMがパケット交換(PS:Packet Switched)のみをサポートし、回線交換(CS:Circuit Switched)をサポートしないため発生するものですが、利用する端末をroot化することなくこれを回避できるのはメリットです。
これを提供しているMVNOは他にはDTIぐらいしかありませんから、価値あるサービスといえるでしょう。
1GBまで速度制限なしで利用できて717円/月(ただしそれを越えると割高につきますが…)という低価格が売りのサービスといえるでしょう。
ただし低価格な分通信速度が他社に比べ劣る可能性があるので、そのへんは留意しておく必要があるでしょう。


そして後者の楽天は新たに1963円/月で従量データ2GBまでのプランを新たに追加。
恐らくこれはIIJmioなどが提供する従量データ2GBのプランに対抗するものでしょう。
上記のU-NEXTのサービスを見た後では割高に感じますが、従量データを使い切った後の速度制限が256Kbpsと競合他社に比べ高速、というのがメリット。
まぁ200Kbpsと256Kbpsではどんぐりの背比べのようなものですし、公式には200Kbps制限となっているIIJmioでも実際には250Kbps程度出ますから、これが決定的なメリットとは言えませんが。


先日エントリしたOCNの新プラン追加もそうですが、ドコモ回線利用のMVNOサービスは日々新たなサービスが開始され、そして既存のサービスもそれに対抗して新プラン追加、サービス内容の改訂が行なわれる、といった好循環によってサービス内容が向上しているのがいいところ。
やはり健全な競争が行なわれていることはいいですね。
それに対してMNOはというと…
そういったこともあり私はMVNOを応援していますから(IIJmioユーザーですし)、これからもMVNO各社のサービスには注目していきたいと思っています。