サムスン製MicroSDHCカードを購入

少し前になりますが、サムスン製のMicroSDHCカード(32GB Class 10 UHS-I)を購入しました。

これだけ見ると英語圏向けと思われるパッケージですが…

パッケージ裏面はほぼハングルオンリーで、実際には韓国市場向けの商品のようです。


購入はAmazonから。


サムスン Samsung microSDHC 32GB PLUS 超高速48MB/s UHS-I Class10 並行輸入品


購入した理由は後述しますが(とは言えTwitterで既に言及済)サムスン製のフラッシュメモリー製品は日本ではあまり売られていないので(SSDは出回るようになりましたが…)、そのパフォーマンス等に興味があった、というのがこれを選んだ理由でした。
そしてサムスン製ファブレット(Galaxy Note)+サムスン製MicroSDHCカード、という組み合わせにしてみたかった、というのもあります。


データを移す前にまずはそのパフォーマンスを試すためベンチマークにかけてみることに。

メインデスクトップPCで利用しているUHS-I対応マルチカードリーダーによるベンチ結果(USB3.0対応ですがUSB2.0接続で利用)。
これまで購入したUHS-I対応カードに比べランダム書き込み性能が高いことが分かります。
そして驚きだったのが…

Thinkpad T60に内蔵したMiniPCIe接続(内部SCSI接続)SDXCカードリーダーによるベンチ結果(このカードリーダーについてのエントリはこちら)。
パッケージには「Up to 48MB/s」と書かれていますが、シーケンシャル読み込みはそれを大きく上回る70MB/s以上の値が出ていますし、4KBランダム書き込みも更に高速になりました。
恐らくUSB3.0接続のカードリーダーでも同じぐらいの読み書き速度が出ると思われます。
そういうこともあり、購入して正解でした。
上記の通りGalaxy Noteに挿して「ダブルサムスン」で使っていますが、今のところは問題もなく快適に使えています。


そして今回このカードを購入した(購入せざるを得なくなった)理由はというと…
先日の帰省時に突然Xperia acro HDに挿していたMicroSDHCカードの調子が悪くなってしまいました。
自宅を出る前に帰省時に見ようかな、と思っていた動画ファイルをUSBホスト経由でコピーすると、コピー終了後にマウントエラーが出てしまいました。
なんで出発前のバタバタするタイミングに… と思ったものの、この時はカードを抜き挿しすると直ったので慌てて出発。
しかし特急で移動中にまたカードが突然アンマウントされて、「カードが破損しました」というエラーメッセージが出て再マウントできなくなってしまったのです。

そこで再びカードを抜き挿ししたりすることで何とか復旧でき、その後はこの手のエラーメッセージは出なくなりましたが、今回の件で「やっぱりこのカードはダメだ、買い換えないと」という結論に達しました。
というのもこのMicroSDHCカードはこの時に購入したSanDisk製のものなのですが、Galaxy Noteでも同じような症状が出ていたのです。
しかしカード内のデータは破損しておらず(マウントできればちゃんと読み書きできる)、フラッシュメモリーテストツールにかけてみても「異常なし」と出るのが不思議でした。
そういったことが数回あったので、問題がカード側にあるのか端末側にあるのかを切り分けるために元々Xperia acro HDに挿していたADATA製のそれと入れ替えてみたのです。
それから3ヶ月余りが経過し、いずれの端末でも問題が出なかったのですっかり忘れていましたが、今回の件でカード側に問題があることがはっきりしました。
というのが今回のMicroSDHCカード購入に至った顛末。


それにしてもこのSanDisk製のMicroSDHCカード、Amazonのカスタマーレビューを見ると悪評だらけ(上記過去エントリの通り、私は上海問屋で購入しましたが…)。
私と同じように「突然アンマウントされて、その後壊れた」といったレビューが多数。

評価もこの通り一つ星評価がダントツトップ(何だかGoogle PlayにおけるSPモードメールアプリに対する評価みたいだな)。
ところがAmazon USの同等商品のカスタマーレビューはそのようなことになっておらず、それなりに高い評価を得ています。

とは言え一つ星評価もそれなりに多く、日本同様「突然壊れた」というレビューも目立つのが気になりますが、日本程ひどくはありません。
それにしても日米で評価にこれ程までの差があるのが謎です。
これは私個人の想像ですが、日本のネット通販で売られている並行輸入品を謳うSanDiskフラッシュメモリー製品はSanDiskの工場から横流しされた不良品で、それ以外の市場で発売されているのは通常品、という可能性。
「パチモン」という意見もありますが、もしそうなら読み書きパフォーマンスがもっと悪いはず(特にランダム書き込み)ですから、それはないかな、と思います。
このMicroSDHCカードは「Made in China」ということで工場の管理が甘く、本来不良品として処分されないといけない製品が横流しされ、これまた横流しされた正規パッケージに入れられて「並行輸入品」という触れ込みで市場に流れているのでは、というわけです。
ですから読み書きパフォーマンスは正規品と同等ながら不良品故信頼性に欠け、運がよければ長期間正常に使えるものの、運が悪ければ使用開始から短期間で壊れる、といった結果をもたらす、というのが事の真相なのかも、と私は思っています。
とは言えそんな手の込んだことするかなぁ、というのもあるので、違う可能性もありますが(というか本来そういうことはあってはならないこと)。


SanDisk製のフラッシュメモリー製品は前にもすぐに壊れる、という経験をしているので(その時のエントリはこちら)個人的にはもう買うことはないかな、と思っています。
今回購入したサムスン製MicroSDHCカードも並行輸入品なので、もしかすると… と思いますが、あまり気にしないことにします。
読み書きパフォーマンスが高いので(USB3.0対応カードリーダーだとカタログスペック以上の読み込み速度が出ますし)、次にMicroSDHCカードを購入する必要が出た際には再度これを購入してもいいのですが、同じものを2枚、というのはおもしろくないので次はTranscendのUHS-I Class 10カードにしてみようかな、と思っています。