エリア化完了、と言われても…


UQ WiMAXが福岡の地下鉄全線のエリア化を完了したとのこと。


福岡市地下鉄全線でのWiMAXエリア整備完了について


私がNEC WM3300Rを譲り受けてモバイルでWiMAXを利用し始めた頃は地下鉄でWiMAXが使えないのが非常に不満だったのですが、ようやく携帯キャリア各社と同じような使い方ができるようになったわけです。
ということでどれぐらい使えるのか、ということで昨日地下鉄の1日乗車券を購入して意味もなく地下鉄に乗りまくり、福岡の地下鉄でのWiMAXサービスの状況を実体験してきました。
実際に使ってみた感想はというと…


駅構内では非常に電波状態がよいため通信速度も速く快適に利用できるが、車内では使い物にならない


というもの。
駅構内にWiMAX基地局が設置されている関係で、駅構内では非常に電波状態がよく、WM3300Rのアンテナ表示はフル点灯状態。
そのため通信速度も高速で、上下共に5Mbps程度の速度がコンスタントに出ます。

福岡空港駅構内で測定した際のSpeedTest.netの結果。
これ程の速度が安定して出る場所は他にもあまりない、というぐらいの通信パフォーマンスの高さです。


ところが電車に乗り込み、駅を離れるととたんに通信が不安定になってしまいます。
電波強度が一気に弱くなり、一時的に圏外になったりするのです。
しかもWiMAXアンテナ表示が点灯し、電波を受信している状態であってもほとんどパケットが流れなくなってしまう。
これでは使い物にならないな、というのが私の実感です。
更にいただけないのは旅行者の利用が多い博多/福岡空港間の通信状態が特に悪いこと。
旅行、出張で空路福岡に到着し、「福岡の地下鉄ではWiMAXが使えるんだ」ということで空港から地下鉄に乗り込んでWiMAXでネット接続しようとするとほとんどつながらず期待を裏切られる、という状況が目に浮かびます。
それに対し携帯キャリア回線であればそういったことはなく、普通に通信が可能ですから(イーモバイル福岡空港/天神間を除く:これもいただけないので改善して欲しい)、それと同じように使えて初めて「全線開通しました」と言えるのでは、と思います。
駅構内での通信パフォーマンスは非常に優れているだけに本当残念です。
そういうわけでUQ WiMAXには駅間トンネル内の通信状況の改善を期待したいところです。
ついでに言うと天神地下街もエリア化して欲しいですね。
地下鉄駅エリア化の恩恵で空港線天神駅七隈線天神南駅周辺だけは使えますが、それでは到底不十分ですから。


おまけ
久々に福岡空港に行ったので、展望デッキに行って飛行機見物をしてきました。
すると国際線ターミナルにいつもは見かけない飛行機を発見。
GWということで海外からのチャーター便だと思われますが、どこの航空会社かな、と思ってよく見てみると…

iPhone 4Sで撮影し、PC上でトリミングした画像なので分かりづらいですが(というか読めませんね)、Lao AirlinesのエアバスA320です。
ラオスへのツアー客を乗せるためにチャーターされたと思われますが、それにしても珍しい。
ここによるとLao Airlinesが所有するエアバスA320は現在2機のみだそうで、そのうちの1機ですからそういう意味でもレア。
雑誌「エアライン」辺りに「日本初飛来!!」とか言って投稿写真が載りそうな気がします。
ちなみに私は社名がLao Aviationだった十数年前にビエンチャンプノンペン(ホーチミンティー経由)の便に乗ったことがありますが、飛行機はポンコツ(中古のB737-200)だし着陸直前にかなり低い高度で無意味に旋回したり(経由便だったので2回も:着陸の順番待ちであればもっと高い高度で旋回して待つはず)と少々怖い思いをしたのを思い出します。
ANAB787の就航を始めたし、また珍しい飛行機が見られそうなのでGW中にもう一回飛行機見物しに行こうかな。