期待は打ち砕かれた…(追記、修正あり)

(追記)ジャンクモバイルルーターの型番が間違えていたのを修正したのとau夏モデルの仕様についての懸念に関する記述を追加しました。


私がUQ Mobileを導入した理由の一つが携帯回線事情が悪い実家でのネット環境の刷新だったのですが、今回実際に帰省してみると…

何と圏外!!
実家のau 3G(CDMA2000)の電波状況はそれ程悪くないので、同じ周波数帯をメインで利用するLTEも同様だろう、と思っていたら実際には非常に電波が弱くほぼ圏外で、このように圏外になってしまうこともある、という予想外の結果に。

何とか電波を掴んでもこの通り非常に微弱。
このようなギリギリ圏内、という電波強度では当然通信パフォーマンスも振るわず…

このようにLTEとは思えないような通信速度しか出ません。
特に上りが非常に不安定で、画像付きのツイートをすると送信がうまくいかずタイムアウトする、といったことも。
日頃au LTE回線の優れたカバレッジの恩恵を受けており、そういうこともあって期待が大きかっただけにショックでした。


そう言えば先日のau夏モデル発表会で新モデル端末全てがCDMA2000非対応となり、auネットワーク上での音声通話は全てVoLTEで行う仕様であることが発表されましたが、今回の帰省で「利用したい場所で3Gは利用できるのにLTEはダメ」という経験をした人間からするとまだ時期尚早、「そもそもまだLTEカバレッジが3Gのそれと同等になっていないのにそんなことするかなぁ」と思ったのは言うまでもありません。
たとえLTEカバレッジが3Gのそれを超えたとしても私の実家のように室内だとダメ、というケースが考えられる以上安易に3Gのサポートを切るべきではない、と私は思うのです。
携帯電話は「電話」である以上音声通話ができなければ存在意義がないのですから。
確かにauは3Gにマイナー規格であるCDMA2000を採用している関係上早く端末をCDMA2000非対応にすることで調達コストを抑えたい、そしてなるべく早く3Gを停波したい、というのは分かるのですが、私にはこのようなauの拙速な動きはユーザー軽視に見えてなりません。


そしてLTEトライバンド化されたことで改善が期待されたドコモ回線はというと、これまたイマイチ。
800MHz(Band 19)が威力を発揮したのか以前帰省した際と異なり3Gに落ちることはなく、L-03Eのアンテナマークはフル点灯になることが多かったものの通信速度には大きなムラが。

調子がいい時は下り20Mbps程出るのですが(左)、イマイチな時は1Mbps程しか出ない上にレイテンシも長い(右)。
そしてL-03Eを置く場所で大きく通信速度が変動するのもいただけない。
通信速度の向上を狙って電波受信状況がマシなキッチンに置いてみると今度はWiFiの電波が弱くなり、その影響で通信速度が落ちるし…
建物の構造が原因なのですが、本当実家の携帯回線事情の悪さにはいつも苦労させられます。


ちなみに800MHz Band 19非対応(利用できるのは2100MHz Band 1のみ)のGalaxy Note3(SM-N9005)だと…

案の定圏外になってしまう…
電波を掴んでも非常に微弱なため当然通信パフォーマンスはイマイチで、まともな通信はできない状態でした(よってスピードテストもやっていない)。
ついでにチャージは切れていたものの念のため持ち込んでいたジャンクGL04P+EMチャージSIMはというと

これまで実家でのネット環境を担っていただけあって電波状態は悪くありません。
とは言えやはりアンテナマークがフル点灯になったり一本になったりと電波状態がそれ程安定していないようです。
そう言えば今回実家でGalaxy Note3でネットワーク手動検索するのを忘れてしまいました。
ワイモバイルの1800MHz(Band 3)LTEを検出できるかを確認しておきたかったのですが…


今回の帰省の結果からすると実家でのネット回線は現状ではドコモかなぁ。
通信速度にムラがあるとは言え調子が良ければIIJmio SIM使用で下り20Mbps程出るので、回線の不安定さを我慢できれば十分使えますからね。
EMチャージは電波状態がいいとは言えLTE端末であっても3Gしか使えない上に割高(648円/日)なので、ドコモLTE回線がそこそこ使えるのであれば利用する価値はないですし。
とは言え今後より周波数帯が低く、室内カバレッジに有利な700MHz(APT700、Band 28)によるLTEサービスが開始されればまた変わってくるでしょうし、au回線に関してはWiMAX2+(TD-LTE)対応端末を使えばまた違った結果になるかも知れません。
後者に関しては元々WiMAXの電波が弱く、ほとんど利用できなかったので2+でも変わらないと思いますが…


最後に今回の帰省中UQ Mobile回線を使っていて遭遇したおかしな現象について少し。
行きの道中諫早→長崎のトンネル区間を抜けて長崎市街地に出てきた後ずっと圏外のまま全く電波を掴まなくなってしまったのです。
長崎駅に到着後も圏外、改札を出て電停に向かい、電車に乗っても圏外といつまで経っても電波を掴む気配ゼロで、結局フライトモードをON/OFFすることで復帰しました。
そこで帰路この区間でのUQ Mobile回線の挙動を注意深く見ていたのですが、長崎→諫早ではこのような症状は出ず、トンネルを抜けた後普通にau LTEの電波を掴んで拍子抜け。
行きのあの変な挙動は一体何だったんだ、と思わずにはいられませんでした。
3G(CDMA2000)回線を利用できないMVNOデータ回線だからなのか、使っている端末(Xperia UL)が問題なのか分かりませんが、これはちょっとなぁ、と言わざるを得ません。
そしてau LTEはそのトンネル(長崎トンネル)に入るとすぐに圏外になってしまうのもいただけない。
ドコモはFOMAプラス/800MHz LTE非対応のGalaxy Note3(SM-N9005)ですらかなりの時間トンネル内で接続を維持できるというのに…
そうでなくてもau LTEは長崎では電波が薄い、と感じることが多く、日頃福岡で利用している印象とは違いました。
それ故実家での電波状況が悪いのでしょう。
メインバンドである800MHz(Band 18/26)で広くカバーし、トラフィックが多い場所をピンポイントで2100/1500MHz(Band 1/11)でカバーするというauカバレッジエリア構築ポリシーが影響しているのかも知れませんね。


振り返ってみると今回の帰省は今後のモバイル回線、端末運用についていろいろ考えさせられましたね。
UQ Mobileの使い勝手がいいので来年4月(ドコモ純正データ回線の縛り終了月)に予定している携帯回線見直しの際にメインにしてもいいかな、と思っていたのですが、実家で使えないのであればそれは不可能。
これについては今後の検討課題ですが、とりあえずFOMAプラス/LTE 800MHz(Band 19)対応スマホを入手する必要があるかな、と思っているところです。