auガラケー(中古)を購入

昨日「かつて日本通信版IDEOSを希望小売価格以上で売っていた」(←しつこいな)博多駅前のPC NETでジャンク携帯の箱に入って売られていたauガラケー、E07K(京セラ製)を購入。

値段は本体に張られたプライスタグ通り980円。
ジャンク扱いで売られていた割には程度は良く、充電/イヤホンマイクコネクター部の蓋が取れてなくなっている(それ故ジャンク?)以外は外観に問題は見つからず、ほぼ新品、と言える程。
ディスプレイには工場出荷時に貼られる保護シートが貼られたままになっていましたし。

同じ箱に入っていたSoftBankガラケーはかなり使い込まれ、外観がボロボロのものばかりだったのに、どうしてなんでしょうか。
程度がいいしデザインも悪くないし、何と言っても値段が安かったので、auiPhone 4Sを購入してからauの予備端末が必要、と思っていたこともあり購入してみることにしました(もちろん動作確認してから)。
とは言え使うためにはレベル2SIMロック解除しないといけないんですけどね。


このE07K、法人向け端末だったからかauの過去端末アーカイブページにも情報がない(しかし説明書などはダウンロードできる)。

このようにディスプレイ部に「for Business」の文字があり、この端末が法人向けであることを示しています。
今回購入したE07Kの製造年月は2010年2月、とのことなので、さほど古い端末ではないようです(2009年秋冬モデルかな?)。
もちろん新800MHz帯対応ですから、今年7月の800MHz帯再編後も利用できます。


法人向け端末ですからおさいふケータイやワンセグといった機能やMicroSDカードスロットは搭載されていませんが、カメラ(200万画素、LEDフラッシュ付き)や赤外線ポートは搭載されています。
しかしそれなのにBluetoothは非搭載。
法人向け端末ならカメラよりもBluetoothだろ、と思うのですが。
ディスプレイは2.7インチWQVGA(240x400)となっていて、画面表示もきれい。
音声通話、ガラケーメールといった用途に使う分には十分な機能、スペックを持っています。

端末を開いたところ。

レベル2SIMロックがあるので、単にSIMを挿し替えるだけでは動作しないことは分かっていますが、試しにiPhone 4SのMicroSIMをアダプターを介してE07KのSIMスロットに挿してみました。

この通り「違うSIMが挿してある」というエラーメッセージが出てしまいます(起動はする)。
しかもE07KのSIMスロットはかなりキツキツな作りになっており、SIMアダプターを使ってMicroSIMを使おうとすると抜き挿しがかなり難しい。
上のテストを行なった後SIMを抜こうとしたらなかなか抜けず、SIM脱着トレーを壊しそうになりました。
たとえレベル2SIMロックがなかった、または解除したとしても、SIMアダプターの利用が厳しい、となると実用性はあまりなさそうです。

キーパッドイルミネーションは青と、法人向け端末の割には目立つカラーリングです。

待ち受け画面で発信ボタンを長押しすると「フェイク着信」機能が起動します(タイマー設定して着信させることも可能)。
会社では退屈で無意味な会議から抜け出す理由付けが必要、というシチュエーションが多かったりしますから、法人向け端末らしい機能といえそうです。


レベル2SIMロックがあるため、実際の使用はできませんが、それでも「音声通話にはやはりガラケー/フィーチャーフォンが向いている」ということだけははっきりと実感できました。
ハード、ソフト共に「電話」としての機能を優先して作られていますし、何と言ってもバッテリーの持ちがスマートフォンでは有り得ない程いい。
カタログスペック上の待ち受け時間は380時間となっており、何と2週間以上持つ計算。
しかもそれを容量770mAhのバッテリーで実現しています。
とは言えスマートフォンでもスペック上の待ち受け時間はそれなりに長いことになっています。
例えばドコモ版Xperia rayのスペック上の待ち受け時間(3G)は460時間とE07Kよりも長い。
しかしそれはガラケーに比べ大容量のバッテリーを搭載しているからであって、実際の利用では1日持たない、といったケースも多いのはご存じの通り。
しかもAndroidスマートフォンは「購入後一度も起動したことのないアプリがなぜかバックグラウンドで起動していて、それがバッテリーを浪費している」といったことが起きてほとんど使っていないのにバッテリーが異常に減っている、といったことがあることを考えると、「基本的にそういったことは起こり得ない」ガラケー/フィーチャーフォンの方が信頼性が高い、というのは言うまでもないでしょう。
ビジネス用途では尚更です。
ドコモの夏モデルラインナップからはガラケーが消えてしまいましたし、今後もキャリアのスマートフォンシフトは進むでしょうから(「ガラケー回帰」は本当に起きるかなぁ)、現在スマートフォンをメインで使っている人でもこのような程度が良く、リーズナブルな価格の中古ガラケーを見つけたら入手しておくといいかも知れません。


最後に余談ですがMicroSIM採用au端末を利用しているユーザーが通常サイズSIMを使う端末をauショップに持ち込んでレベル2SIMロック解除を依頼することは可能なのかな?
SIMサイズが合わないからNG、とか、通常サイズSIMと交換しないとダメだ、とか言われそうですがどうなんでしょうか。