au LTEの利用料金が発表に


今日auLTEサービス(au 4G LTE)の開始日、利用料金が発表になりました。


auの次世代高速通信サービス「4G LTE」の提供開始について(KDDIのプレスリリース)


サービスの開始日はiPhone 5の発売日である9/21からに。
そして料金ですが、これに関しては非常に残念な結果に。
音声通話プランは無料通信料がなく、1:00〜21:00のau携帯向け通話以外は全て従量課金される「LTEプラン」(980円/月)の一つのみ。
そしてパケット通信プランも7GBまでは速度制限なし、その後は速度制限(128Kbps)または追加料金(2,625円/2GB)となる「LTEフラット」(5,985円/月:従量課金制なのに「フラット」って何?)の一つのみ。
これにISP(LTE NET)料金315円が加算され、トータルで7,280円/月。
LTEフラットは今年12/31までの契約の場合キャンペーンで5,460円となるため、この場合の月額料金は6,755円/月となります。
そしてテザリングはオプションプランで有料(525円/月。ただし2年間は無料)とのこと。
完全に料金プランの選択肢がない、というのは本当いただけません。


それにしてもこういった各携帯キャリア(MNO)の「ユーザーから選択肢を奪い、高い利用料金を強制して搾取する」やり口がどんどんエスカレートしていることに非常に強い懸念を覚えます。
そして日本は海外では一般的なプリペイドMVNOといった「格安なオプション」が未発達で、実質的にMNOとのポストペイド契約しか選択肢がないため、彼らが仕掛けた「搾取の罠」を受け入れざるを得なくなる。
この傾向がさらにエスカレートするといずれ所得の低い人は携帯が持てなくなる、または利用したいと思うサービスがあっても、利用料金が高くなるため利用できなくなる(そしてそれが新たな格差を生む)、といったことが起こるのでは? と思ってしまいます。


今回のauLTE料金の発表はスマホ(というかiPhone 5)向けのものだけで(とは言え今後発表されるLTE対応Android端末も同じ料金制でしょう)、モバイルルーターなどのデータ端末向けの料金プランはまだ未発表。
しかしスマホ向けがこの料金だと、現行の+WiMAXデータプラン(4,935円/月)より高くなるのは間違いないでしょうから、あまり期待はできないと思いますが。
というわけで個人的にはau 4G LTEサービスには料金の面であまり期待が持てなくなってしまいましたが、かと言ってXiやイーモバイルLTEにするのもあまり気が乗らない。
というかもうMNOと2年縛りでポストペイド契約するのが嫌なんですよね。
以前エントリした通り、11月に自宅ネット回線+モバイルネット回線の切り替えを予定していますが、そういうこともありそのプランを以前考えていたものから大幅に見直そうかと思っています。


余談ですが今日16:00からiPhone 5の予約が開始されましたが、ネット上の情報によるとauよりもSoftBankの方が予約希望者が多いそうで、この国には何とキチ○イの多いことか、と驚いてしまいました。