仕方なく"Restoration Party"

以前(長野にいた頃)は仕事の関係で日曜日が休みとは限らない、ということで期日前投票ばかりでしたが、今回の衆院選は普通に投票日に投票所に行って投票してきました。
前にそうしたのはいつだったか思い出せない程久々でした。

投票所には15:00頃行ったのですが、「投票率は低調」と言われていた割には混んでいて少し待たされたのは意外。
そして「投票日に投票所で投票」ということで出口調査員がいるかな、と思っていましたが、残念ながら(?)いませんでした。
まぁいたところで答えませんけどね。


前回の衆院選(2009年)は自民党、そしてその翌年の参院選(2010年)はみんなの党に投票しましたが、今回はエントリタイトル通り「仕方なく」日本維新の会に投票(英語名は"Japan Restoration Party":直訳すると「日本復古党」ですから違和感ありあり)。
なぜ「仕方なく」なのかというと…


まず売国奴政党s」である共産党社民党は最初から除外(さっさと日本から出て行って中国に行きなさい)。
そして「脱原発」を掲げる民主党未来の党といった自称「日本途上国化政党s」も選択肢から消えます。
すると自民党公明党しか残らないのですが、これらの党は「人からコンクリートへ」、つまり公共事業に金をジャンジャン流し込んで、土建屋ばかりを肥え太らせようと考えているところが私は気に入らない。
そして以前書いたように本来「社会保障費にのみ使う」ことになっていた消費税増税分を公共事業に流用できるようにし、「確実に土建屋に金を流せるようにするため」景気弾力条項の導入に反対したのもこれら二党。
個人的には日本を発展途上国へ転落させることになる「脱原発」を謳わなかったり、自衛隊国防軍とするとしたりと(私的にはこれでもまだ甘いと思いますが)今回の選挙戦で一番まともなことを言っていたのは自民党だと思うのですが、こういった前科がある以上いくらいい政策を持っていたとしても私は支持できない。
そうなると投票すべき政党がなくなってしまいます。


そもそも私は以前から「石原新党」に期待を持っていた人で、それ故石原氏が都知事を辞職し太陽の党を結党した時に「ここで決まりだ!!」と思っていたのですが、よりによって「ただ声がデカいだけの優柔不断なアホ」橋下と手を組み、日本維新の会に合流してしまった。
それ故政策がブレまくり、何だか訳が分からない政党になってしまったことですっかり「石原新党熱」が冷めてしまいました。
特に「脱原発派」である橋下に妥協したことで原発政策が「シュミレーションをした上でフェードアウト」とか曖昧になってしまったのが非常に不満(ストレートに「脱原発」と言わないだけまだマシとも言えますが)。
とは言え他に選択肢がないですから、仕方なく「太陽の党に投票する」という意味合いを込めて維新に投票することにした、というわけです。
以前も書いたように(上記過去エントリへのリンク参照)私は「自らが持つ利権にしがみつくことしか考えていない」既存政党が大嫌いなので、そういう意味でも理に適っています。


しかし私の選挙区は投票締め切りから1分も経たないうちに(=選挙特番が始まるなりいきなり)自民党候補が当選確実、という発表が出ました。
そうなることは予測は付いていましたが、あまりの早さにびっくりでした。
というわけで私が投じた(小選挙区の)票はムダになってしまったわけですが、とりあえず維新の候補には自称「日本途上国化党1号」民主党の候補者よりも多い得票数を上げて欲しい、と思っています。


最後に「これはNGじゃないの?」という画像を一つ。

投票を終えて帰る途中に見かけた民主党の看板。
言うまでもなく投票日に選挙活動をすることは禁じられていますから(前日の20:00で終了しなければならない)、このような「投票日に特定の党に投票を促す」ニュアンスのある看板を投票所のすぐ近くに出すのってどうなの、と思ってしまいました。
実際私より先に投票を済ませ帰る途中の夫婦がこれを見て「こんなのありなの?」と話しながら歩いていましたし。
もしこの看板が反対側に(=投票に向かう人が見られるように)設置されていたらヤバいんじゃないか、と思いましたが、どうなんでしょうか。
恐らく選挙戦終了前までに取り付けられていればOKなのでしょうし、上に書いたように投票日に投票しに行く、ということが私にとって久々のことですから、実は私が知らなかっただけで当たり前のことかも知れませんが、それならなぜ民主党だけなの? という疑問が湧きますから(投票所の周りが政党のポスター、看板だらけになってしまうはず)、実際のところはどうなんでしょうね。