先月下旬(正確には3/25)からiPhoneで産経新聞アプリを立ち上げると「今月中にアプリをバージョンアップしないと利用できなくなるよ」というメッセージが出るようになり、実際月が変わると紙面データを読み込めなくなり、サービスを利用できなくなりました。
左が3月中、右が4月になってから出るようになったアプリ更新を促すメッセージ。
この時(2年以上前)に「アプリをバージョンアップしないとサービスが利用できない、とならない限り今使っているバージョンを維持する」と書き、実際その通りにしていた(iPhone 4S購入後も)のですが、ついにその日がやって来てしまったようです。
ちょうど「Android版産経新聞アプリの無料サービスが利用できる端末(=国内キャリア版スマホ)」Xperia acro HDを導入したこともあり、改めて試してみよう、と思っていたのでちょうどいいタイミング、ということでさっそく実行に移すことに。
そしてiOS版もバージョンアップして両者を比較してみました。
以前Galaxy Tabで試した際は「iOS版に遠く及ばないゴミアプリ」という評価を下しましたが、あれから1年半余りが経過していますから、少しはまともになったのか、というのが気になるところですが、その感想を短くまとめると
「動作のスムーズさ、という面ではまだまだiOS版には及ばないが、利用に不満が出る程ではない」
といったところでしょうか。
相変わらずページスクロールはガクガクしますし、止めたいところでピタッと止まらない、というのは不満ですが、以前よりはマシ。
しかし動作は俊敏で、逆にiOS版の方がモタモタした動作で不満に感じる程。
まとめるとiOS版は「ヌルヌルと官能的で、洗練された動きをするが、動作スピードは遅い」それに対してAndroid版は「サクサクと俊敏に動くが、細かい動作制御がイマイチで、快適性では劣る」といったところでしょうか。
以前Galaxy Tabでの利用時に抱いた「WiFi接続だとデータの読み込み状況が分からない」という不満はアプリにデータ読み込み状況を示すプログレスバーが表示されるようになった、というアプリ側の改善と、WiFiのデータ送受信の状況が通知領域に表示されるWiFiアイコンで分かるようになっている、という端末(&OS)側の仕様の両方により解決しました。
このデータの読み込み状況を示すプログレスバーはiOS版にも装備されており、この点では互角です。
確かにAndroid版は動作のスムーズさに不満があり、利用していてイライラすることも多いとはいえ、これなら完全に乗り換えても問題ないかな、と思えるものに進化していました。
1年半も経てば当然と言えば当然ですが…
とは言えiOS版旧バージョンではワンアクション(アプリを起動する)で自動的にデータが読み込まれたのに対しAndroid版では3アクションが必要(アプリ起動→読み込む紙面を選択→データを更新するか聞いてくるので『はい』を選択)と手間が増えたのは朝バタバタしている時などは本当イラッとします。
しかも起動が遅いというおまけ付き。
とは言えこれはiOS版現行バージョンでも2アクションが必要で同じようなもの(Android版とは異なりデータを更新するかは聞いてこない)ですから、Android版だけの不満ではないのですが。
デフォルトで読み込む紙面を事前に指定しておいて、アプリを起動するだけでそれが自動的に読み込まれる、といった設定が欲しいところです。
今回iOS版を最新版にバージョンアップしたら、意外にも改悪されていたのでびっくり。
旧バージョンではこのように端末設定画面に産経新聞アプリの設定項目があり(左)、そこから設定を呼び出せる(右)のですが…
現行バージョンでは端末設定画面から産経新聞アプリの設定項目が消えていますし(左)、アプリ内のメニューから設定を呼び出そうとしてもその項目がなく(右)、設定変更が一切できない仕様になっています。
それに対しAndroid版は設定項目が多彩。
設定画面を呼び出すとこのように各種設定を変更する項目があり(左)、ダブルタップズームの最大拡大率を100%(等倍:デフォルト値)から150%まで変更できるため、Xperia acro HDは画面サイズの割に解像度が高い(342ppi)こともありデフォルトの100%では文字が細かすぎてちょっと読みづらいな、と思ったこともあり設定を115%へ変更(右)、といったことも可能。
そういったことも考えるとついにAndroid版がiOS版を追い越した、とも言えそうです。
このようにAndroid版産経新聞アプリが日常の利用に堪えるものであることが分かり、こちらをメインに使うようになったことでiPhoneの出番はほとんどなくなってしまいました。
元々iPhoneは「産経新聞閲覧マシン」といった扱いだったので当然と言えば当然ですが。
以前は「iPhoneから"Adios"できる日がやって来ることは当分なさそう」と思っていましたが、今回の件でどうやらその日がやって来たのかな、という気がします。