Google Playの有料アプリ払い戻し期限が延長?(追記あり)

(2014/09/11追記)
公式に有料アプリの払い戻し期限が2時間に延長されました。
詳細は下記リンクにあるGoogle Playのヘルプを参照してください。


Android端末向けのコンテンツ配布ストア、Google Playでは有料コンテンツ(アプリ、ゲーム、電子書籍など)の購入後、もし思ったように動作しない、気に入らないといったことがあれば購入を取り消し、代金の払い戻しを受けることができます。
もちろん払い戻しには時間制限が設定されており、公式には「購入後15分以内」となっています。


有料のアプリ&ゲームの返品 - Google Play ヘルプ


この間に購入した有料アプリが自分の端末できちんと動作するかどうかを確認し、もしそうでなければ「この有料アプリは使えない」と判断し、アンインストール/払い戻しをすれば金銭的な負担はゼロ、というわけです。
確かに15分というのは短く、特に動作を試すために端末を再起動したり、SIMを挿し替えたりする必要があるアプリだと厳しいですし、最初の起動後必要なデータをGB単位で追加ダウンロードする必要のあるアプリ(オフライン利用のできる地図アプリや辞書アプリなど)だとそもそも試用不可能ですが、基本的に購入したコンテンツの購入取り消し、代金の払い戻しができない(そのくせ有料アプリが多い)Apple App Storeに比べればはるかにマシ。


しかしアメリカのAndroid情報サイトAndroid Policeに「Google Playの有料アプリ払い戻し期限が15分から2時間に延長されている?」という情報が出ていました。


The Play Store's Refund Window Now Seems To Be Around 2 Hours For Many Paid Apps And Games, Not 15 Minutes


Google Playの前身であるAndroid Market開設当初の有料アプリの払い戻し期限は24時間だったものの、Google Play電子書籍の提供が開始された際に(電子書籍を読み終わってから払い戻し、を防ぐため)改悪され、現在の15分になった、という経緯がありますが、上記のようにアプリを試してから購入できるとは言え15分だと試しきれないところが出てくるため、払い戻し期限は長いに越したことはない。
というわけでもし本当であれば嬉しい変更です。


しかしAndroid Policeの記事ではアメリカで試していますから、日本でもそうであるとは限らない。
ということで試してみたくなり、以前から気になっていた有料アプリTasker(開発者HP/Google Play)を購入することにしました。
TaskerはAndroid標準ではできない様々な動作をさせる(例えば地図アプリを起動した際にGPSをONにし、終了した際にOFFにする)ことができるようになるパワーユーザー御用達、とも言える作業自動化アプリ(全ての機能を使うには要root)で、Androidの使い勝手を根本から変える力を持つことを魅力的に感じていたのですが、有料アプリ、ということでこれまで手を出していませんでした(それとあまりにも多機能で、自由度が高いこともあり使いこなしが難しい、ということもある)。
しかしこの際、ということで購入することに。
最初は有料版にアップグレードしてもいいかな、と思っていたアプリがあり、そちらの方が安いのでそれで試したかったのですが、アプリ内購入(無料版から有料版へのアップグレード)では払い戻しができない、ということで諦めました。

購入時刻は昨日の22:24。
ですから本来であれば22:39が払い戻しの期限で、これを過ぎると払い戻しができないはず。
しかし…

購入から18分後、22:42になっても「払い戻し」ボタンが表示され、アプリの払い戻しができる状態になっていました。
その後も…

30分後。

1時間後。

1時間30分後。
と、払い戻しボタンが表示された状態のまま。

この状態で「払い戻し」ボタンを押すと、ちゃんと払い戻し確認のダイアログが出るので、情報が更新されていないことが原因、ということではないことは明らか。
そして…

1時間59分後。

2時間後。
ついに「払い戻し」ボタンが「アンインストール」ボタンに変わり、払い戻し有効期限が終了。
ということで日本のGoogle Playでも有料アプリの払い戻し期限は2時間に延長されているようです。
Google PlayApple App Storeとは異なりアカウントで国を判別する仕組みではない(挿してあるSIMのキャリアと接続元のIPアドレスを使う)ため、そういったことはないだろうと思っていましたが…
しかし今回私はAndroid Policeにおける検証と同様有料アプリを購入、インストール後それを起動せず放置したので、購入後すぐにアプリを起動した場合とは条件が異なる(=この場合の払い戻し期限は15分)なのかも知れません。
普通は新しいアプリやゲームをインストールしたら、すぐに起動、プレイ開始するはずですから、購入、インストール後放置、といったことはやりませんからね。
そういうこともあり上記Android Policeの記事に

should be 15 minutes after the app is first opened or two hours in this case

というコメントがついていました。
やはり有料アプリを購入し、ダウンロード/インストール後起動せずに放置していた場合は2時間、しかし一旦それを起動すればそこから15分となる、ということのようです。
たとえファイルサイズが数MBであってもGSM回線のGPRS/EDGEといった低速な回線であればダウンロードに10分単位で時間がかかったりしますし、ゲームだとファイルサイズが数百MBというのも珍しくなく、いくら高速な回線でもそれなりに時間がかかりますから、それを考慮してこのようなシステムになっていると思われます。
当然有料アプリの払い戻し、という概念がないApple App Storeではこういったことはありません。
とは言えGoogleが公式にそう言っているわけではないですから(上記Android Policeの記事によるとGoogleとしてはこの件に関してあまり言及したくないらしい)、これが正しいとは言い切れませんが。
一度有料アプリを購入、ダウンロード/インストール後30分程放置し、その後それを起動した場合はどうなるのか(30+15分で45分になるのか、2時間になるのか、もしくはいきなり払い戻し不可になるのか)を試してみたいところですが、今購入したい/する必要がある有料アプリないからなぁ。
AndroidiOSとは異なり無料アプリで大抵のことはできてしまいますからね。
とは言え今度機会があれば試してみたいところです。


結局のところ今回判明した条件だと払い戻し期限が延長されたとは言ってもダウンロードにかかる時間分のマージンとしての意味しかない可能性が高いため、実用性があるかと言えば「?」。
とは言えダウンロードに余裕が持てる、ということはいいことですから、この点は評価できますが、最初の起動から15分、というのであれば意味がない。
しかしこれをきっかけに有料アプリの払い戻し期限の公式な延長がなされる可能性もあるわけですから、それに期待しましょう。
上記の通り有料アプリを試してから判断するには15分は短すぎますから、2時間は無理だとしても1時間ぐらいにはして欲しいところですね。


最後になりますがせっかくTaskerを導入しましたから、これから使い方を紹介するサイトを見ていろいろ研究し、より便利にAndroid端末を利用できるようにしたいところです。
とは言えまだ他端末へのインストールどころかGalaxy Note 3にインストールしたそれの起動すらしていない…